goo blog サービス終了のお知らせ 

小川安夫の人材育成ノート

研修風景や人材育成にまつわることを書いていきます。学びのツールのひとつに加えていただければ嬉しいです。

変化のためには余裕が必要!

2013-05-02 | 人材育成ノート

明日からゴールデンウィークの後半が始まりますね。
今日は、4月29日(日)の日本経済新聞の15面(サイエンス)の記事について書きます。

イソップ童話「アリとキリギリス」で描かれているようにアリは働き者だ。しかし、北海道大学の長谷川英祐准教授らは、働くアリばかりを集めると必ず働かないアリが出てくる現象を実験で立証した。働かないアリがいるから、不測の事態に対応できるとみている。グローバル競争に負けじと効率性ばかりを追求する人間社会だが、アリ社会に潜む巧妙さに見習うべき点があるかもしれない。(引用:2013.4.29日本経済新聞15面)

こんな記事が出ていました。なかなか興味深い記事でした。この記事によると、働くアリだけを集めても、そのうちの10%はほとんど働かないアリになるということと、この働かないアリは怠けているのではなく、周りに働いているアリがいなければ働くということです。

変化に対応するためには余分な経営資源や人材が必要とする考え方は、組織論の研究からも裏付けられているというように、やはり、現代のように変化の激しい時代であればあるほど、有事の際に備えての余裕を常に持っていることが必要ということですね。

競争に勝つことばかりを考えたり、効率性にばかり目が向くことによって、経費削減やリストラばかりがクローズアップされている現代ですが、是非教訓とすべき内容ではないでしょうか。

あまりにも、せせこましくしていると、いざというときに対応ができないことになるのは避けたいものです。

長谷川准教授は記事の中でこんなことも言っています。「感度がばらばらで多様性がある集団は有事にも強く、巣を長く存続させるために重要な戦略となっているのではないか」

勉強になりました!


ゴールデンウィーク

2013-04-27 | 人材育成ノート

今日からゴールデンウィークです。
今年は何をしようかと今は迷っていますが、積極的に家にいて、普段できない時間のかかることをしようかなと思っています。

少しまとめてブログへの投稿もしようかな・・・

と思っているうちに、いつもあっという間にゴールデンウィークも終わってしまうのです。

さて、まずはゆっくり考えましょう!!


明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします

2013-01-05 | 人材育成ノート

明けましておめでとうございます! 

皆さんはどんなお正月を過ごしましたか。私は仕事は結構のんびりするのを選択し、3日まではずるずると過ごしました。

さすがに昨日あたりから行動を開始しています。今年の目標のひとつにブログの更新を加えようと思っています。あちらこちらからブログが更新されていないという声をいただきました。反省しています。あまり気負わずに気づいたことや、体験や、思考をログに残すことにします。

毎日更新などと目標設定すると挫折が見えていますので、ゆるやかに投稿していこうと思います。

今日が今年最初のブログ更新です。

今年1年どうぞよろしくお願いします。

当面は今日と明日でテキストをふたつ完成させなければなりません。お正月休んだ分は確実に自分に帰ってくるようです。

では、今年もがんばりましょう!!


人事評価研修 人材育成 能力開発

2012-06-07 | 人材育成ノート

 昨日は旭川で人事評価研修でした。人事評価というと人が人を評価するというあまりよいイメージを持っていない人が多いようです。研修では、まず、人事評価の本来の目的を確認するところからスタートします。

 人事評価の本来の目的は、やはり、人材育成のツールとしての働きだと私は思っています。上司との面談を通して、自分の強みや弱みを確認し、強みはさらに強く、弱みは克服するための方法を考える。それが人事評価だと思います。言葉の中に『評価』という文字が入っているのでどうしてもマイナスのイメージがつきまとうのだと思います。

 しかし、正当な評価を受けてこそ人間は次に向かってまた動機づけされるのだと思います。問題は、“この人には評価されたくない”という評価を部下からされてしまう上司です。そこには様々な要因があると思いますが、根本的な問題は、日常から上司と部下の間に信頼関係が欠如していることではないでしょうか。

 人間は他人からの評価を受けて、さらなる成長を遂げていきますし、評価されることによって、自己肯定感や有能感を味わいます。

 しかし、心から部下の成長を願っていない上司は、部下を評価することによって、部下との関係がまずくなってしまうのではないかという心配をしてしまいます。この考えは本末転倒です。部下の成長を考えれば、人事評価という機会を使って、部下と日ごろとれていないコミュニケーションをとり、部下の強みや弱みについて部下と認識をひとつにしていくことができます。

 人事評価において重要なのは、期首の目標面談です。これから1年間どんな目標を立てるか、ここが重要です。上司と部下で納得のいく目標設定をする。そして、フォローアップの約束をする。進捗が予定通りでなければ、期中でさまざまは話し合いをもつ。この一連の流れが重要なのです。

 上司の皆さんは、期末の評価だけにこの制度の焦点を当てているようですが、それでは人事評価制度を成功させるのは難しいと思います。極端に言うと、期末の評定面談は来期に向かっての勇気づけがメインとなると考えて差し支えないでしょう。

 こんな想いを研修で一生懸命話してきました。

 きっと理解してくれて、制度を運用していただけるものと信じていいます。

 今日は誰かの役に立てたかな・・・    誰かを元気にできたかな・・・

 今日1日に感謝です!   おやすみなさい・・・


心が洗われた1冊 自分の居場所と使命

2012-06-04 | 人材育成ノート

 6月に入りました。私の住んでいる北海道で一番いい季節だと思います。この時期がとても好きです。

 今日は久しぶりに「生き方」を考えさせられた本のことを書きます。読んだ方も多いと思いますが、その本は「置かれた場所で咲きなさい」:渡辺和子 幻冬舎 です。著者の渡辺和子さんは85歳です。お父様はあの「2.26事件」でご本人の目の前1メールのところで銃殺されたということです。当時渡辺さんは9歳だったそうです。

 たくさんのことを考えさせられた1冊でした。なるべく多くの人たちと共有したいことばかりでした。

※自信を喪失し、修道院を出ようかとまで思いつめた私に、一人の宣教師が一つの短い英語の詩を渡してくれました。その詩の冒頭の一行、それが「置かれたことろで咲きなさい」という言葉だったのです。(中略)
 私は変わりました。そうだ。置かれた場所に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない。人間として生まれたからには、どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせようと、決心することができました。それは「私が変わる」ことによってのみ可能でした。

※どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。

※境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。「現在」というかけがえのない時間を精一杯生きよう。

※印は本文そのままです。私の解説などないほうがよほどいいでしょう。

みなさんも、この文章を自分なりに考えてみてはどうでしょうか・・・

 

今日は誰かの役に立てたかな・・・    誰かを元気にできたかな・・・

今日1日に感謝です!