明日からゴールデンウィークの後半が始まりますね。
今日は、4月29日(日)の日本経済新聞の15面(サイエンス)の記事について書きます。
イソップ童話「アリとキリギリス」で描かれているようにアリは働き者だ。しかし、北海道大学の長谷川英祐准教授らは、働くアリばかりを集めると必ず働かないアリが出てくる現象を実験で立証した。働かないアリがいるから、不測の事態に対応できるとみている。グローバル競争に負けじと効率性ばかりを追求する人間社会だが、アリ社会に潜む巧妙さに見習うべき点があるかもしれない。(引用:2013.4.29日本経済新聞15面)
こんな記事が出ていました。なかなか興味深い記事でした。この記事によると、働くアリだけを集めても、そのうちの10%はほとんど働かないアリになるということと、この働かないアリは怠けているのではなく、周りに働いているアリがいなければ働くということです。
変化に対応するためには余分な経営資源や人材が必要とする考え方は、組織論の研究からも裏付けられているというように、やはり、現代のように変化の激しい時代であればあるほど、有事の際に備えての余裕を常に持っていることが必要ということですね。
競争に勝つことばかりを考えたり、効率性にばかり目が向くことによって、経費削減やリストラばかりがクローズアップされている現代ですが、是非教訓とすべき内容ではないでしょうか。
あまりにも、せせこましくしていると、いざというときに対応ができないことになるのは避けたいものです。
長谷川准教授は記事の中でこんなことも言っています。「感度がばらばらで多様性がある集団は有事にも強く、巣を長く存続させるために重要な戦略となっているのではないか」
勉強になりました!