隊長と母との毎日の交流
柿をあげた話の続きがある。
隊長が一人で学校から帰って来たので柿を渡すことになった。
玄関まで持って行ったら、あらら・・・隊長の仲間が垣根越しに見て
「あ~何かもらってる!!!」
「柿だからあげるわよ」
「ふ~ん、でも柿は身体が冷えるからいらない」
「家でケーキ食べるからいらない」
と言われて子供達は帰っていった。
まあ~断られたわけで。
柿より甘いケーキの方が子供には良いのだろう。
これで話が終わればそれだけの話。面白くも何ともない。
でも続きがある。
またまた翌日、子供達が帰って来る時間に
玄関のインターホンが鳴った。
母が出ると、隊長と仲間が一列にお行儀良く笑顔で並んでいた。
「おばちゃん、柿が甘くて美味しいんだってね、だから3個づつで良いから頂戴」
「・・・」
子供だからこそ出て来る言葉。
箱ごと玄関に持って行き、おひとり様5個づつ袋に入れてあげたそうな。
(柿がなかったらどうしたんだろう?)これは大人の心配。
袋に詰めているあいだ中、「隊長」が皆に「甘いんだよ」と力説していたそうな。
さすが隊長!
「ありがとう!!!」と重くなった袋を手に
子供達は嬉しそうに掛けっこして家に帰って行った。
翌日 またお礼のお手紙がポストの中に。
今度は女の子だから、少々可愛いリボンのついたお手紙。
今や母の宝物になっている。
その女の子のお母さんとも会話が続く。
「その柿どうしたの?」
「ちゃんとピンポンしてもらったよ」
「・・・」
あ~そうだったんですか。やっと分かりました。
とても美味しかったです、ありがとうございました。
温かく見守って下さってありがとうございます。
ひとりだけ柿をもらった「隊長」とその仲間がどんな会話をしたのかは分からない。
老婆心ではあったが、結局の処、甘い柿もおやつになったようである。
地域の子供を地域の住民が温かく見守る。
子供の言葉に元気をもらい
子供の元気な笑顔に優しさをもらう。
「隊長」との毎日のやりとりが元気をくれる。
その後、実家ではその柿を「ピンポン柿」と呼ぶようになったそうな。
そして、毎日30分以上かかって、子供達は小学校に通学し
母はいつものようにお見送りをする。
平凡でも楽しい優しい「7時13分」の出会いである。
柿をあげた話の続きがある。
隊長が一人で学校から帰って来たので柿を渡すことになった。
玄関まで持って行ったら、あらら・・・隊長の仲間が垣根越しに見て
「あ~何かもらってる!!!」
「柿だからあげるわよ」
「ふ~ん、でも柿は身体が冷えるからいらない」
「家でケーキ食べるからいらない」
と言われて子供達は帰っていった。
まあ~断られたわけで。
柿より甘いケーキの方が子供には良いのだろう。
これで話が終わればそれだけの話。面白くも何ともない。
でも続きがある。
またまた翌日、子供達が帰って来る時間に
玄関のインターホンが鳴った。
母が出ると、隊長と仲間が一列にお行儀良く笑顔で並んでいた。
「おばちゃん、柿が甘くて美味しいんだってね、だから3個づつで良いから頂戴」
「・・・」
子供だからこそ出て来る言葉。
箱ごと玄関に持って行き、おひとり様5個づつ袋に入れてあげたそうな。
(柿がなかったらどうしたんだろう?)これは大人の心配。
袋に詰めているあいだ中、「隊長」が皆に「甘いんだよ」と力説していたそうな。
さすが隊長!
「ありがとう!!!」と重くなった袋を手に
子供達は嬉しそうに掛けっこして家に帰って行った。
翌日 またお礼のお手紙がポストの中に。
今度は女の子だから、少々可愛いリボンのついたお手紙。
今や母の宝物になっている。
その女の子のお母さんとも会話が続く。
「その柿どうしたの?」
「ちゃんとピンポンしてもらったよ」
「・・・」
あ~そうだったんですか。やっと分かりました。
とても美味しかったです、ありがとうございました。
温かく見守って下さってありがとうございます。
ひとりだけ柿をもらった「隊長」とその仲間がどんな会話をしたのかは分からない。
老婆心ではあったが、結局の処、甘い柿もおやつになったようである。
地域の子供を地域の住民が温かく見守る。
子供の言葉に元気をもらい
子供の元気な笑顔に優しさをもらう。
「隊長」との毎日のやりとりが元気をくれる。
その後、実家ではその柿を「ピンポン柿」と呼ぶようになったそうな。
そして、毎日30分以上かかって、子供達は小学校に通学し
母はいつものようにお見送りをする。
平凡でも楽しい優しい「7時13分」の出会いである。