『名探偵ポワロ デアゴ版』
後世、おそらく、そう分類され評価されるでしょう。
隔週刊 名探偵ポワロ DVDコレクション
デアゴスティーニ・ジャパン 創刊号790円 第2号以降 1,490円
…何を考えてるのか、よくわからないのが、デアゴスティーニ。
ヱヴァシリーズを、デアゴが分冊化して発売して…まだ刊行中なのか、もはや気に留めていませんが…あまり売れていない様子。
「ヱヴァなら、買いたいわぁ」と思うほどにはヲタな私ですが、デアゴ・ヱヴァは買っていません。
赤木リツコフューチャーした号なら、買おうかと思いましたが…( たとえばそれは、第38号のアレ )。
店頭でチラ読みして…そっと棚に戻しました。
面白くないんですよ。
そんなデアゴが、往年の名ドラマ『名探偵ポワロ』を分冊シリーズで発売するという。
デアゴの過去のシリーズをみるに、残念賞予感が半分、期待も…半分。
( 私も、ドラマ“Poirot”をレヴュるほどにはファンです。 )
分冊ですから、各号の雑誌部分は、それはタメになると思います。
なんと言っても、ドラマ撮影にまつわるエピソード。
「ポワロのいた時代」――第一次と二次欧州大戦のはざまの、あの時代。
英国が大きく変わることになったあの時代。
'30年代というものは、よかれあしかれ、英国の過去の流れと…今に至る現在までの流れとがせめぎあう魅力のある時期と思います。
かつて英国にて、ピーター・ヘイニングの著述によるロンドン・ウィークエンド・テレビ版での『ポワロ』を解説したガイドブックが発売された。
日本でも、その日本語版が求龍堂から1998年に『テレビ版 名探偵ポワロ』の邦題で発売され、現在では絶版。復刊は…むずかしいかも。お持ちの方は、大事になさってください。
――宅にも1冊ありますが、やはり「ガイドブック」の制作は、海外は巧みですね。
日本は、下手だと思います。 この手の本を、いわゆる「写真集」のような作りにしがちで、NHK大河ドラマガイド以外は、タレントのスチールが好きな人向けに特化しすぎている感があります。
…で、今作のデアゴ・ポワロ。
上記のガイドブック『テレビ版 名探偵ポワロ』をお持ちでない方は、買ってみるとよいかも…しれません。
マニアの称号をお持ちのファンの方なら、買うでしょう。
しかし、ポワロがお好きな、ただの一般ピープルなら…あまり…。
というのは、今作の日本語版声優キャストに問題がある。
初期LWTシリーズは、90年代にNHKにて放映されていました。私も、リアル中高生として観て、英語を勉強してオリジナル音声を理解したくなったぐらい。
熊倉一雄氏の演じる「ポワロ声」にも魅了されました。
「ぅヴォアらっ!」の、あの感嘆詞に、とてもラヴリーな小父さまだと心溶かされたものです。
しかし、今作デアゴ・ポワロは、声優陣を一新。
NHK放映版当時の声優は、亡くなった方もおいでなので、「完全版」DVDでも声充てに苦慮していましたが、メインキャストを全員総入れ替えって…どういうこと?
コスト的なアレなのでしょうが…。
デアゴのテレビCMが流れていますが、やはり違和感が強烈過ぎます。
デアゴが、この一件を――NHK版からポワロファンになった層向けに配慮しているのか、していないのか――微妙にボカしているのが気になります。
店頭で、手に取った時、「日本語声優キャスト」についての記載がなく、完全版DVD発売当時の一件での記憶があり、購入を保留。
公式サイトをみても、キャスト一覧にも「日本語声優」については記載なし。
CMをみて、声優が全く違うことが判明。
――故意にではないでしょうが、なにか意図的なものを感じるのは、気のせいでしょうか。
全65巻を買い続ける費用と、既に発売されている様々なヴァージョンのDVD版を買う費用。
両者を比較すると、どう考えても後者に軍配が上がる。
もし、『ポワロ』を好きなだけなら、費用の面だけで考えるなら、DVD版を買うべきでしょう。
各号に付随する、細々としたテキストが気になる方のみ、1480円を毎回払い続けるとよいでしょう。
別に、ネガッてるわけじゃなく、正直に書いたら、結果的にネガッちゃっただけです――あら、どこかで聞いたような。
どうして、こうなっちゃったんでしょう。
後世、おそらく、そう分類され評価されるでしょう。
隔週刊 名探偵ポワロ DVDコレクション
デアゴスティーニ・ジャパン 創刊号790円 第2号以降 1,490円
…何を考えてるのか、よくわからないのが、デアゴスティーニ。
ヱヴァシリーズを、デアゴが分冊化して発売して…まだ刊行中なのか、もはや気に留めていませんが…あまり売れていない様子。
「ヱヴァなら、買いたいわぁ」と思うほどにはヲタな私ですが、デアゴ・ヱヴァは買っていません。
赤木リツコフューチャーした号なら、買おうかと思いましたが…( たとえばそれは、第38号のアレ )。
店頭でチラ読みして…そっと棚に戻しました。
面白くないんですよ。
そんなデアゴが、往年の名ドラマ『名探偵ポワロ』を分冊シリーズで発売するという。
デアゴの過去のシリーズをみるに、残念賞予感が半分、期待も…半分。
( 私も、ドラマ“Poirot”をレヴュるほどにはファンです。 )
分冊ですから、各号の雑誌部分は、それはタメになると思います。
なんと言っても、ドラマ撮影にまつわるエピソード。
「ポワロのいた時代」――第一次と二次欧州大戦のはざまの、あの時代。
英国が大きく変わることになったあの時代。
'30年代というものは、よかれあしかれ、英国の過去の流れと…今に至る現在までの流れとがせめぎあう魅力のある時期と思います。
かつて英国にて、ピーター・ヘイニングの著述によるロンドン・ウィークエンド・テレビ版での『ポワロ』を解説したガイドブックが発売された。
日本でも、その日本語版が求龍堂から1998年に『テレビ版 名探偵ポワロ』の邦題で発売され、現在では絶版。復刊は…むずかしいかも。お持ちの方は、大事になさってください。
――宅にも1冊ありますが、やはり「ガイドブック」の制作は、海外は巧みですね。
日本は、下手だと思います。 この手の本を、いわゆる「写真集」のような作りにしがちで、NHK大河ドラマガイド以外は、タレントのスチールが好きな人向けに特化しすぎている感があります。
…で、今作のデアゴ・ポワロ。
上記のガイドブック『テレビ版 名探偵ポワロ』をお持ちでない方は、買ってみるとよいかも…しれません。
マニアの称号をお持ちのファンの方なら、買うでしょう。
しかし、ポワロがお好きな、ただの一般ピープルなら…あまり…。
というのは、今作の日本語版声優キャストに問題がある。
初期LWTシリーズは、90年代にNHKにて放映されていました。私も、リアル中高生として観て、英語を勉強してオリジナル音声を理解したくなったぐらい。
熊倉一雄氏の演じる「ポワロ声」にも魅了されました。
「ぅヴォアらっ!」の、あの感嘆詞に、とてもラヴリーな小父さまだと心溶かされたものです。
しかし、今作デアゴ・ポワロは、声優陣を一新。
NHK放映版当時の声優は、亡くなった方もおいでなので、「完全版」DVDでも声充てに苦慮していましたが、メインキャストを全員総入れ替えって…どういうこと?
コスト的なアレなのでしょうが…。
デアゴのテレビCMが流れていますが、やはり違和感が強烈過ぎます。
デアゴが、この一件を――NHK版からポワロファンになった層向けに配慮しているのか、していないのか――微妙にボカしているのが気になります。
店頭で、手に取った時、「日本語声優キャスト」についての記載がなく、完全版DVD発売当時の一件での記憶があり、購入を保留。
公式サイトをみても、キャスト一覧にも「日本語声優」については記載なし。
CMをみて、声優が全く違うことが判明。
――故意にではないでしょうが、なにか意図的なものを感じるのは、気のせいでしょうか。
全65巻を買い続ける費用と、既に発売されている様々なヴァージョンのDVD版を買う費用。
両者を比較すると、どう考えても後者に軍配が上がる。
もし、『ポワロ』を好きなだけなら、費用の面だけで考えるなら、DVD版を買うべきでしょう。
各号に付随する、細々としたテキストが気になる方のみ、1480円を毎回払い続けるとよいでしょう。
別に、ネガッてるわけじゃなく、正直に書いたら、結果的にネガッちゃっただけです――あら、どこかで聞いたような。
どうして、こうなっちゃったんでしょう。