今日は乗鞍で雪崩講習会がありました。雪崩のメカニズムを学ぶため、ひるがの組も合流し、乗鞍は賑やかでした。
講師は立山カルデラ砂防博物館の飯田先生です。雲や雪の出来方を再現してみたり、雪崩のメカニズム・弱層チェックなどを分かりやすく教えていただきました。ありがとうございました。
『雪は天から与えられた手紙である』は、雪の研究で有名な中谷宇吉郎先生の言葉だそうです。
雪の結晶の形は上空の気温と水蒸気の量によって決まり、そのため、雪の結晶の形から大気中の状況を知ることが出来きる、ということなんですね。なんて素敵で深い言葉なんだろうと思いました
講義の中では、雲や雪の出来方を、身近なものを使って実験しました。見出しの写真は雪の結晶を作っているところです。
ペットボトルの中の釣り糸(結晶の芯となるもの)に、にょきにょきっと、結晶ができているのがわかりますか?すごいですよね!!
雪国生活3ヶ月。毎日毎日、雪の上を歩いていると、雪の状態が変わるのが分かります。ふさふさだったり、じゃりじゃりだったり。変化を感じてはいたものの、何気なく通り過ぎるところでした
バックカントリー等の雪山で重要な弱層テストの様子。雪崩を引き起こしやすい雪の層を弱層といって、この層の有無で、雪崩が起きそうかどうか、確認をするんです。
『最近降ったふさふさの雪の下には、硬い層があるから、これは1週間前の温かくなった時の雪の層ですね~』と、飯田先生の推理が始まります。
そうだ、確かに温かくて雨が降った日があったっけ。
自然と向き合う仕事。技術や経験、科学的な知識も不可欠ですが、自然の少しの変化も感じることも大切なんだなあと実感した一日でした。
さて、明日はどんな雪が降るかなあ・・・
【地震について】弱層チェック中に何度も揺れを感じ、その後のニュースで東北・関東地方で大変な状況を目の当たりにし、衝撃を受けました。皆さんの安否が気遣われます。また乗鞍・上高地方面での道路の閉鎖等の情報は入ってませんが、十分な注意が必要そうです。
長野は地震が多発しているとの事心配です。大丈夫でしょうか?
現在東北を始め、東日本が大変な状況になっています。被災されている方々の事、亡くなられた方の事を思うと胸がつまります。
乗鞍の方々の事も、とても心配しております。どうぞ皆様お気をつけになってください。
ただ、一言だけ言わせてください。
こちらのブログの記事は地震後に書かれたものですか?
私は、地震についてのコメントを〈追伸〉として書かれるのはいかがなものかと思いました。
今は一人一人が、被災者の方々、日本のために、自分の欲を満たす事でない自分にできる小さな事を、実践していくべき時、日本全国でがんばりましょうね!!
また、ブログ内の地震についての表現が不適切でした。地震直後の状況を正しく理解できていませんでした。申し訳ございませんでした。
長野県での地震速報がありましたが、乗鞍では幸い強い揺れはありませんでした。事務所や社員寮では、日中は電気を半分消す、使っていないコンセントは抜いたり、出来ることを始めています。うさこ様のおっしゃるとおり、被災者の方々、日本のために、がんばりましょう!