OCTAVEBURG 外伝

ピアニスト羽石道代の書きたいことあれこれ。演奏会の予定は本編http://octaveburg.seesaa.net へ

夏のドキドキ★親子でお化け屋敷体験

2018-08-19 | 日記

本日 佐野のとある素敵なサロンで釜洞祐子先生の声楽の勉強会があり、おなじみキュートな実力派ソプラノの篠崎加奈子さんの伴奏で参加してまいりした。そこには楽しい気づきと学びがありました。
佐野は栃木県内とはいえ私はなかなかご縁が薄くて滅多に足を運ぶことのない場所ですが、そういえば最近目にした「佐野」といえば。
それは。
宇都宮・オリオン通りで行われている夏限定「お化け屋敷」。ここのお人形はみなさん佐野の生人形だとか。ナマだと...?怖すぎるでしょ、と思ったら「生き」人形だそうで。伝統工芸品です。
母がチケットがあるとかで盛んに行こうと誘ってくるが、暑さもあって全く乗り気ではなかったが、たまたまベートーヴェンのソナタについて生徒と話しているときに「この和声とか転調とか、すごいよねー...ここ行くの?!って驚き。えっ気が付いてないの、全然お化け屋敷でびっくりしない人みたいじゃん 笑」という会話をした時に、

あらあら、それは私では。こういうドキドキを面倒くさがってはいけない。
ここはひとつ、ドキドキしに行くか!お化け屋敷。

ということで(ちょっと異様ですが)母と連れ立って年甲斐もなくドキドキしに行ったわけです。

とあるビルの2階ですが、階段には電気がついていないので薄暗くてすでにちょっと怖い雰囲気。入り口では神妙な顔つきのお姉さんが静かに受付をしてくれます。先に親子連れ(私たちも確かに親子連れだが)がいらしたので、ちょっと待って入ることに。会場はずっとお経が流れているし、不気味なライティングで生首が祀られてたりするのでかなり「ぽい」感じです。

さて、入ります。
ここからは分かってもらいにくいとは思いますが、皆さんの想像力を頼りに順を追って箇条書きで失礼します。家族内輪ネタみたいな感じで恐縮です。注:母は大変勢いがある人間です。

①母が(頼んでないけど)「行くよ!」と先に立つ。入ると真っ暗で「見えない、待って待って」というのに勝手にズンズン行ってしまうので私は追いかけるので必死。

②上からプシュッと空気をかけられたりして結構びっくり。その度に私は「うわーあっぶねー あー怖い怖い」を繰り返す。(いや、本当にびっくりもしてるけど、何でしょう、こういうときに何というか黙っているより「怖い」と唱えておくのがいい気がしたし、せっかくびっくりしに来ているのでその気分を高めるためにも言い続けてみた)

③母がはブニブニしてタガタする装置がついた廊下で「あっここは危ない、年寄りは足元が危ないのが一番怖い、あんたも気をつけな!次も太鼓橋みたいになってるよ!」とネタバレ...いや、注意を促される。

④母は流石の長寿の知恵で先を読みまくる。次の角で何が起こるかを激しく予想。「あっここに何かいる、横から出てくるんじゃないの?」と言ってそれがセンサーで動いたりライティングされる前に目をつぶってダッシュで通過(さっき足元危ないって言ってたのにダッシュなのか) 。おかげで私はタイミングが合わなくてちょっと微妙。(いや、それでもなかなか怖いんですよ)どんどん先に行ってしまうから相変わらず追いかけるのに必死。

⑤母が「わ!...ゴニョゴニョ...」と言って何か前かがみになっている。「えっ、どうしたの?」ゴニョゴニョをよく聞いてみたら「すっごい驚いちゃったけどワタクシメでございました...」とボソボソ言っていて、改めてその部屋を見たら大きい鏡が置いてあり、そこに写った自分の姿にどのお化けよりも驚いてしまったらしい。そのついでにレースのズボンにバッグの一部が引っ掛かってしまったらしく必死で取ろうとしていた。

なんで?!

私、爆笑。

実は来る前に家で言っていたのだが「お化けよりもオバさんの方がびっくりするよね」が本当になってしまって「やっぱり言った通りじゃん、オバさんの方が怖いよ、あっはっは」とさらに笑いが止まらなくなる。

⑥体制を整え直して進むもネタバレ...注意が繰り返される。「上から来そうだから気をつけな!」。私は⑤の思い出し笑いが止まらず(イヤイヤ、この辺りは結構怖かった。機械仕掛けの人形の動き、っていうのも人間のスムーズな動きより結構怖い)。

⑦最後「このドア、どうするんだい!」「いいから押して開けてー」
というところで無事生還。

そこでも私たちも出た瞬間大爆笑で、さっきは神妙な顔つきだった受付の2人のお姉さんたちも大爆笑してた。全部同じフロアだから私たちの会話が全部聞こえていたらしい、そりゃ笑うよな。(お姉さんたちのお疲れも癒えたかと)他のお客様がいなくてよかったよかった。

久しぶりに涙が出るほど笑ってしまった。あれっ、お化け屋敷で怖いドキドキするはずだったのに。
今でも思い出し笑いが結構やばい。楽しい夏の家族の思い出となりました。

写真はその後買った私の好きなコスティエールドニーム。その日はよく笑いよく飲みました(よく飲んだのはいつものこと)。