あしゅしゅ

アラフォー女の旅行記もろもろ
ほぼ一人旅

3・11 被災地を訪ねて その1

2012年08月05日 | インポート

仙台駅の近くでレンタカーを借りて、仙台空港へ。

仙台空港が津波に呑まれていく映像をUstでリアルタイムで見ていた。かなりショッキングな映像だったので先ずは此処からスタート。

で、ナビの言う通りに車を走らせるけど、震災の影響は見受けられない。

道路にも、道路の両サイドの店にも。

そうこうしているうちに、空港着。震災以前に利用した事も有るけど……綺麗になっている気はする。 けど、震災の形跡はない。

更に海岸の方に走る。海岸線の松原が見える。

その手前は草原。

だけど、近づいたら一面田んぼだった形跡。

津波で海水被ったので塩害で作付けができないのか、用水路がダメージを受けたのか。 あぜらしきものが田んぼだった事を主張してるのみ。

更に松林を目指して海岸線へ。工事をしてるみたいでそれ以上は海岸線に近付けない。

ちょっと高台の松原からみる。ここも、波が越えたんだろうに、夏草や百合が咲いている。

改めて、田んぼの方を見ると、ずっと向こうまで、耕作放棄地みたいな風景。

海の方を見ると、海岸線で大工事してる。防波堤でも、再建してるんだろう。(後で色々回ったけど、此処ほど大規模に海岸線の工事をしている所は無かった。空港があるからかなぁ)

野っ原になった道を通り抜け、石巻へ向かう。

道中の道も震災の影響は見られない。

でも、石巻港が近づいてきて、こんなはずはない、と、海岸線へちょっと細い道に入って向かうと、あった。

瓦礫は片付けられているだけ。

後は……そのままだ。

家があったであろう土台。

家も建ってて、遠目には大丈夫っぽいけど、近づいたら建ってるだけ。

津波が家の中を抜けたから崩れ無かっただけだったり、半壊してたり。 とにかく、住める状態ではない。

残った家の感じからすると、2階以上の高さ迄、津波が来たんだと思う。

でも、もう、一年半も経ったのに、瓦礫が無くなってるだけ。

後は手付かず。

全く復興なんて程遠い風景が続いてる。

車を降りて、ちょっと呆然としてると、軽自動車が止まった。

車の調子が悪いのかと気にしてくれた様子。

で、ちょっと話をしたけど、そこから2ブロック先に家があった方だった。

そっちを見たけど、勿論、家の形跡もない。

ご家族も2人、亡くなったそうだ。返す言葉が、浮かばない。

最後に、『気を付けて帰ってね。』と言って下さって去って行った。

避難生活で大変なのに。。。。

自分に、こういう状況下で通りすがりの、明らかに自分が被災をした所を見学にきた他人の心配が 出来るだろうか?

それにしてもここ石巻は、あれから時間が止まった様に、

復興なんて全く進んでない。

かなり、……何と言っていいかわからない、感情が湧いてくる。

ショック?政治への怒り?津波の凄さ??色々入り交じった感情。

 

そろそろ、宿に向かわねば。夕食付きだし、一番高いアワビの踊り蒸し付きにしたし!

で、牡鹿半島の先端を目指して走るけど、メインの道路を外れたせいか、路面に震災の影響が見て取れる。

道路にスプレーで白線が一杯。そこは、亀裂や段差の記し。

勿論走行可能レベル。

駄目なところは交互通行とかにして工事中。

で、半島の西側海岸線を走って向かうんだけど、途中の入江という入江は被災してる。

リヤス式だもんね。平地が少ないから入江の有る所は唯一平地がある所で必ずと言っていいくらい港がある。大小はあるけど。

で、これがことごとく、防波堤が倒れてたり、

で、反対側を見ると、家の土台だけが有る。どこも、瓦礫は片付けられてて、夏草が覆ってるからパッと見、分からないけど、よくみると土台だけある。

あっちもこっちも。次の入江も。その次も………

 

で、ようやく、宿に着く。

工事関係者も泊まってるって事だったけど、時間帯が違うのか、会わなかった。

晩ご飯は、かなりのボリュームで、それぞれがかなり良い!

アワビは勿論、一個。

後は、スタンダードメニューと一緒だとおもうんだけど、カニに鯨の刺身に、天ぷら、カルパッチョ、刺身盛り、その他諸々。

とにかくどれも美味い!

部屋もオーシャンビューで気持ちいい! 大浴場も露天風呂もあって、気持ちいい!

……って、ここは半島で被災後の支援がなかなか届かなかったエリアなんだよね。

よくここまで。。。

って事で、初日は完了。