教科書やマニアルにはない考え方。

これはいずれ本を書くためのメモみたいなものなので、理解不能・誤字脱字でいっぱいです(^▽^;)

「いじめ」を無くしたい!(私から、大切な者へ)70

2014年07月10日 | 日記

遅くはなりましたが、この「カモメのジョナサン」はC・オットー・シャーマーの「U理路」の完成に一役買ったジョセフ・ジャウォースキーが愛読していた一冊であり、訳者の五木 寛之氏が「高い場所から人々に何かを呼びかけるような響きがある」と解説で語った一冊である。私もまた、《補われた知と対をなすもの》としての理解のうちに愛読している一冊であります。


 

《補われた知と対をなすもの-15》 「カモメのジョナサン」より

ジョナサンはくる日もくる日も日の出前から夜中すぎまで、猛烈に頑張りつづけた。そしてあらゆる努力を惜しまなかったにもかかわらず、彼は立っている地点から毛一筋ほども移動できなかった。

「神ががりになることはない!」とチャンは言い、そのことを何度も繰り返した。

「飛ぶために信条はいらなかったはずだ。これまでのお前に必要だったのは、飛ぶということを理解することだったではないか。今度も全くそれと同じことなのだ。さあ、もう一度やってみるがよい」

 

そしてあくる日のこと、ジョナサンが目を閉じ、精神を集中して渚に立っていると、不意に何かが心にひらめき、彼はこれまでチャンが何を言い続けてきたかを一瞬のうちに悟った。

「そうだ、本当だ!おれは完全なカモメ、無限の可能性を持ったカモメとしてここに在る!」

彼は激しい衝撃のような喜びをおぼえた。

「いいぞ!」チャンは言った。その声には何かをなしとげた明るさがあった。

ジョナサンは目を開けた。彼は長老と二人だけで、さっきまでとはまるで違った海岸に立っていた。森は波打際まで迫っており、二つの黄色の太陽が頭上をめぐっている。

「ついに会得したな」チャンが言った。「だが、もう少しコントロールの研究をする必要がありそうだ・・・・・」

ジョナサンは肝をつぶした。

「いったい、ここはどこです?」

あたりの不思議な光景には何の関心も示さず、長老は彼の質問をあっさり片付けた。

「われわれはどこかの惑星にいる。緑色の空、太陽にかわる双子星、まちがいない」

ジョナサンはけたたましい歓喜の叫び声をたてた。それは彼が地上を後にして以来、はじめて発した声だった。

「やったぞ!」

「そうとも、もちろんお前はやりおおせたのだよ、ジョン」チャンが言った。

「お前が自分のしていることを本当に知りさえすれば、いつでもできるのだ。さて、それでは次はコントロールの問題だが・・・・・」

 

 

彼らが帰ってきた時には、もう日が暮れていた。他のカモメたちは、その金色の目に畏敬の色をうかべてジョナサンをみつめた。彼らはじょなさんが、あんなにも長い間、根をはやしたように釘づけになっていた場所から、かき消すようにいなくなった様子を目撃していたのである。彼は仲間の祝福の言葉が重荷で、一分も耐えられなかった。

「わたしはここでは新参者なんです。やっと勉強を始めたばかりです!わたしのほうこそあなたがたから教わらなければならないのに!」

「そいつはどうかな」と、そばにいたサリヴァンが言った。

「ジョン、君みたいに学ぶことを恐れないカモメに、私は過去一万年のあいだであったことがないぜ」みんながしんとなり、ジョナサンは身の置場がなくてもじもじしていた。

「お前が望むならば、時間のほうの研究をはじめてみてもよい」チャンが言った。「そうすれば、お前は過去と未来を自由に飛行できるようになる。そしてそこまでゆけば、お前は最も困難で、最も力強く、かつ最もよろこばしい事柄のすべてと取り組む用意ができたといえるだろう。そしてお前はそのとき、より高く飛びはじめ、また優しさと愛との真の意味を知りはじめる用意ができたことになるのだ

そしてひと月が過ぎた、いや、ひと月と感じられただけかもしれない。ジョナサンは素晴らしい早さで学んでいった。・・・・・つづく。


 

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