「やちむん(焼き物)」は、「陶器」と「磁器」に大別されます。
「陶器」は「土物」と呼ばれ、粘土を練って成形し、素焼きした後、釉薬を施し、比較的低温で焼いたものです。食器や花器などのうつわ類として用い、素地が多孔質で吸水性があり、叩くと鈍い音を発します。「磁器」は「石物」と呼ばれ、粘土や粉末状の鉱物を練って成形し、素焼きした後、釉薬を施し、比較的高温で焼くものです。食器や花器などのうつわ類として用い、ガラス質で吸水性がなく、透明度の高い白色で、たたくと金属的な澄んだ音を発します。(事典・辞書サイトkotobank、参照)
沖縄の焼き物には、「荒焼」と「上焼」があります。
「荒焼」は、釉薬を掛けずに、1000度の温度で焼き締めたもので、見た目が荒く、甕、日用食器、シーサーなどとして用いられます。「上焼」は、陶土に白土をかぶせ、色彩鮮やかな絵付や彫刻紋様を施し、釉薬を掛けて焼成したものです。用途は抱瓶やカラカラ(注ぎ口のついた酒器)、茶碗、皿、鉢などの日用品として用いられます。(那覇市立壺屋焼物博物館ホームページ、参照)
やちむんコーナー「陶器市」には、それぞれの窯元で制作された、多様な「色・形・用途」の焼き物が並べられており、訪れた客は、それぞれ、好みの作品をゆっくり鑑賞したり、出店者に、いろいろ質問したりしていました。
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