結~つなぐ、ひらく、つむぐ~

身近な自然や社会との関わりを通して、マイペースで、新たな自分探しに挑戦しながら、セカンドライフ、スローライフを楽しむ。

鏡の向こうに…「在りし日のシリア」(1)(2010.09.07)

2015-03-08 | ボランティア

鏡の向こうに

 2009年9月末、ダマスカスでの語学研修でシニアボランティア生活が始まりました。日曜日から木曜日まで(シリアでは金・土が休日)、シリア方言を学びました。二本松で勉強した正統アラビア語とはかなり違います。

 10月28日(水)、ホテルをチェックアウト。首都ダマスカスから160Km北にある、シリア第三の都市ホムスに向かいました。はじめに、配属先の工業専門校で、マネージャーに挨拶し、校内を見せてもらいました。先輩SVのKさんと同室です。

 その後、住宅に行き、オーナーから鍵を預かり、自室に荷物を運び入れました。

 翌29日(木)、これから始まるホムスでの生活を記録する媒体として、カメラを構えました。鏡の向こうにいるのは、日本から来た、外国人の私です。

ハーリド・イブン・アル・ワリッドモスク

 11月1日(日)、第一週目のスタート。職場の車に乗り遅れないよう、早めに、待ち合わせ場所に行きました。8時5分です。車は15分頃来ると言われましたが、しばらく待っても来ません。時計の針は8時20を指しています。不安な気持ちで電話をしました。

 「Kさん、車はもう出たのですか」「今7時20だよ。今日から冬時間なんだ。エッ、冬時間だってこと知らなかった?」。

 このようなやりとりをしながら、ホムスでの生活が始まりました。

  夏時間を採用している国では、夏時間に移るとき時計の針を1時間進め、冬時間に移るとき時計の針を1時間戻します。時計は一瞬にして1時間戻すことができますが、体内時計はそうはいきません。移行時に、体調を崩したりしないのかな。

 

オロンテス川

 休日に、Kさんとセルビス(市民の足として使われているマイクロバス)に乗り、市内探索をしました。料金は通常7SP(約14円)。路線によっては10 SP(約20円)。

 はじめに、市内北端の「ガラージュボールマン」に行きました。ダマスカスやアレッポなど遠距離への移動に用いる、市外バス乗り場です。隣接してセルビス乗り場、大通りを挟んで、国営の製糖工場があります。

 ガラージュを南下すると、銀色のドーム屋根をもつ「ハーリド・イブン・アル・ワリッドモスク」が見えます。モスクの庭園は市民の憩いの場となっています。前庭には観光案内所があり、シリア国内の地図やパンフレットが置かれています。

 市の南端には、主に地方都市への乗り場である「ガラージュ・ハラスタ」があります。配属先の工業専門校は、そこから歩いて10分ほどの所。

 次に訪ねたのは、ホムス市内を流れている唯一の川「オロンテス川」の上流。水深が浅く、水質はあまり良くなく、魚など生き物の姿は見られません。通りすがりの人に尋ねると、もっと上流には魚がいるとのこと。川の両端にはレストランがありました。


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