飲み会(ワイン会)レポートぉ~

参加した飲み会(ワイン会)の報告っす!!!

本物は誰だ(2000年9月)

2000年09月07日 15時11分34秒 | Weblog

最初の2種類は3K円クラスでどちらがフランスかを当てなさい。これは超難問です。
フランスはブルゴーニュでないというヒントのみ。
1) 1997  Grand Ardeche Chardonnay  (Louis Latour)
香りからシャルドネは分かる。熟した果実、桃、ナッツ、バタースコッチ。果実味のふくらみと上品な酸のバランスが良く、おいしい。
2) 1997  Chardonnay Carneros  (Saintsbury)
これもシャルドネ。香りはやや前者より少し軽く、樽香も控えめ。ただ飲むと、果実味の凝縮感、酸も豊富で余韻も極めて長く、非常に楽しめる。
正解にはなったものの、理由も確証もありません。シャルドネは造り方で色々違うし、カリフォルニア一つでもワイナリーによって違うので難しいですね。

次はいつものどっちが高い?
3) 1997  Cabernet Sauvignon  (Casa Lapostolle)
ドライなベリー香、強く感じるのは木の枝?土臭さ?比較的果実味が強いが、タンニン、酸は控えめ。
4) 1988  Chateau La Mission Haut Brion
むしろ前者より色調は濃い。甘いベリー香、赤い花、甘草、熟成香も。果実味が豊富、タンニンと酸はかなり丸くなって、いいバランス。当初は右岸でメルロー主体と思うが、やはりカベルネの雰囲気も強く、場所は迷う。銘柄を聞いて納得。
全体に正解者が多かったです。比較的分かりやすい問題。グラーブは意外に飲む機会が少ないのですが、厳しさと優しさの共存が面白い。

場所を移して
5) 1969  Volnay Clos des Chenes  (Robert Ampeau)
明るいルビー。フランボワーズ、少し獣臭、エッチな感じ。果実味が十分で、酸もあり、十分楽しめる。
6) 1982  Chateau Rauzan Segla
明るいルビー/ガーネット。やさしいベリー香、甘草、ハーブ、少し熟成香も。つるっとした果実味にかなり丸くなったタンニン、酸が少し強く感じられる。全体にマルゴーらしい、可憐な感じ。
7) 1996  Cote de Nuits Villages  (Jayer Gilles)
ピチピチとした小梅ちゃん。甘い果実とバランスの良い酸、小梅ちゃんの大玉をなめているような気分。タンニンは豊富で今後の熟成も大いに期待できそう。うきうきさせてくれるワイン。

今日からまた断酒が始まります(^^;;;)。


第10回宮崎お気楽ワイン会

2000年09月03日 15時09分41秒 | Weblog

テーマ「シンデレラワインとボルドーブラン」

1) NV  Tonel de la Emperatriz Oloroso  (Emilio Lustau)

ソレラをしていない1895年頃のシェリーを大樽から瓶詰めしたもの。琥珀色で、ドライながらアルコールのふくよかさと焦がした蜜のような香り。食前酒に。

2) 1998  Pavillon Blanc de Chateau Margaux
清廉な果実と酸。Aile d'Argent と比較すると果実味が弱いか。まろやかなイメージがあり、やはり華麗な感じ。
3) 1997  Aile d'Argent
時間とともに強い樽香が。より果実味が強く、樽からくるのか後に渋みが残る。パワフルで数年の熟成で変化するかも。
4) 1990  Chateau Smith Haut Lafite, Blanc
少しオレンジの混じった濃厚なイエロー。熟成によるのかややマディラのような香りも。熟した洋梨、カリン、複雑な香り。酸が少し落ちて、熟成のピークを過ぎた感じもある。面白いボルドーブラン。

ボルドーブランの中ではAile d'Argentが比較的うまく樽が使ってあって、私の好みでした。

5) 1995  Bourgogne Blanc  (Leroy)
澄んだレモンイエロー。リンゴの甘さ、酸、うまくまとまったワイン。参加いただいた方からの差し入れに感謝!!

ここから「赤」第1グループ
6) 1996  Poupille
第1グループの3本のトップ。沈んだベリー香、鉄錆、やや陰に入ったような印象。果実の凝縮感、タンニン、酸が後の2本に較べ、若干弱く感じる。
7) 1996  Roc de Cambes
テアトルロットブフが、コートドブールに樹齢の古い木、低収量で造るワイン。甘い凝縮感のあるベリー香、赤い花、バニラ、モカ。熟した果実味とバランスの良い酸、タンニンが飲んでいてうきうきして楽しい。好きなタイプ。
8) 1996  Virginie de Valandraud
第1グループの中でも別格。清廉なベリー香、土臭さ、赤い花、ハーブ、複雑で重い。落ち着いた味わい、力的にはRoc De Cambesの方が上かもしれないが、総合点では第1グループのトップ

ここから「赤」第2グループ
9) 1997  Quinault L'Enclos
ラ・クロワ・ド・ゲイで有名なドクター・レイノー氏の造るサンテミリオンのシンデレラ。澄んだベリー香、森の香り、比較的樽香は軽い。スムースに入る華麗な果実味、タンニン、酸も丸く滑らか。むしろ、La Mondotteに近い印象。
10) 1997  Chateau Clos de l'Oratoire
La MondotteやCanon La Gaffeliere のナイベルク伯爵の造るシンデレラワイン。濃縮したジャミーなベリー香、赤い花、むしろ樽のバニラを強く感じる。圧倒的な果実味、タンニンや酸は控えめ、パーカーが評価しそうな感じ。自分は結構こういのも好きです。
11) 1993  Chateau La Mondotte
モンドットが今のように有名で高くなったのは1995からでしょうか。しかし、評価されたのがその年であって、畑も葡萄も変わらないというのを感じられた1本。やや明るさを持つルビー/パープル。深いベリー香、モカ、甘草、ハーブ系の香り、樽や熟成香を余り感じない。みずみずしい果実味、スムースなタンニン、酸、バランスが良く、ノドを通り過ぎていくのが心地よい。大きなワインという感じで感動した。第2グループのベスト

12) 1994  Chateau Coutet
濃厚な蜜に適度の酸と少しの渋み。評価は難しい。

「シンデレラ」は夜中の0時を過ぎても、その価値は変わらないという感じで、確かにC/Pではどうかとも思う部分もあるものの、非常においしく造ってあって、楽しむことが出来ました。


フィネス21クラブ(2000年9月)

2000年09月01日 15時08分04秒 | Weblog

9/1「カリフォルニアワインパスポート」の著者であり、ローレルグレンヴィンヤードの醸造責任者レイ・カフマン氏の奥様でもあるカフマン恵美子さんが来宮され、ご一緒のテーブルを囲んでカリフォルニアワインを飲む会が催されました。
一次会のテースティング11種類、二次会5種類、勝手にいった3次会2種類という全く無謀な一晩でいたが、すばらしい恵美子さんのお話に楽しい時間でもありました。
2000年のカリフォルニアは素晴らしい年のようで、シャルドネは高品質の物が量も多く出来ているようで、ガロなどは栽培農家にかなり低い価格での購入を通知しているそうです。安くて良質のシャルドネが飲めますよとおっしゃっておられました。きさくな素晴らしい方でした。

1) 1998  Chardonnay Santa Maria Valley  (Au Bon Clima)
バニラ、キャラメル、焼き栗、キラキラして華やかなシャルドネ。酸がやや強いか。
2) 1998  Chardonnay Overlook  (Landmark)
甘い果実香が前面に、バニラ、ややミルキーな感じも。落ち着いた清廉なシャルドネ。
3) 1998  Pinot Noir, Santa Maria Valley  (Au Bon Clima)
甘いフランボワーズ、若木の香り。甘い果実と酸のバランスが良くおいしい。
4) 1998  Pinot Noir, Central Coast  (Calera)
ABCに較べ、やや重さがある。
5) 1997  Merlot  (Shafer)
Shaferのカベルネのイメージからすると、merlotはかなりライトな感じ。果実味の濃縮感も今一つか?
6) 1998  Reds  (Laurel Glen)
カフマン恵美子さんの言われる"Heart of california"というワイン。質が高く、安くでというワイン。甘い果実、土臭い香り。料理に合わせて楽しめるワイン。ミディアムボディ。CPが高い。
7) 1997  Cabernet Sauvignon, Quintana  (Laurel Glen)
Laurel Glen のセカンドのような存在。ミドルボディ。Redsより全ての要素が強く、パワフル。
8) 1998  Zinfandel OLAS old vines  (Random Ridge)
オーナーはサーファーらしく、カフマンさんに宮崎の波を見てきてくれと依頼したらしい。宮崎に来る可能性大?果実の濃縮感が素晴らしく、ぶどうを食べている感覚に襲われる。
9) 1997  Zinfandel  (Saucelite Canyon)
甘いジャミーなベリーがたっぷり。もうこの頃からメモもあっぷあっぷ状態です。
10) 1996  Red  (Counter Point)
少しセメダイン臭と書いてあるが、おそらくアルコールが浮いた状態だったのだろうか。バニラ。タンニンがやや強い。
11) 1996  Cabernet Sauvignon  (Laurel Glen)
ミドル~フルボディ。カシス、モカ、バニラ。酸が控えめで、果実の凝縮感があり、おいしいカリフォルニアスタイルで大好きです。

12) 1997  Canernet Sauvignon  (Laura Harting)
二次会のトップ。カシス、比較的樽の香りが強い。果実味、タンニンともポテンシャルが高く、ミドル~フルボディ。
13) 1996  Cain Five  (Cain Vineyard)
果実香にややインキーなニュアンス。果実味の濃縮感が素晴らしい。
14) 1995  Pinot Noir  (Beaux Freres)
ロバートパーカーの親族?が造っているのでパーカーの採点の対象外らしい。濃いめのルビー。甘い甘い果実、酸とのバランスも良く、かといって華麗さも備えて、結構好きなタイプのピノ。
15) 1995  Nuits Saint Georges  (Alain Michelot)
カリピノとの比較用で出してくださった。果実香が比較的前面に来るカリピノに較べ、土臭さ、フレッシュな肉の香り、全体に少しニュアンスの違いを感じる。タンニンも比較的強く、重さを感じる。
16) 1995  Pinot Noir, Mills  (Calera)
トリを勤めたのはこれでした。今までのカリピノと違い、土臭さ、肉臭など、あれっと思うほど、ブルゴーニュに似ていて、面白い。ジャンセンの本を読んで、彼のブルゴーニュへの郷愁、志向がやはり形になって現れているような気がした。カリフォルニアの多様性を知る面白い会でした。

17) 1982  Chateau Rouget (Pomerol)
やめときゃいいのに、口直しにK先生と。K先生の持ち込みワイン。余り右の古いのにはいい思いをしていないのですが、これはブルゴーニュの熟成したもののように、濃厚な獣臭がえらいエッチに感じた。果実味の甘さとしっかりしたタンニン。ばっちり”当たり”って感じ。
18) 1990  Chateau Beycheville  (St Julien)
カシス、深い森、ハーブ。果実味とタンニン、酸も少しバランスを崩していた。素顔が見えず、今休眠中という感じ。

これをきっかけに休酒となりました(^^;;;;;;