上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

じょんのび村(柏崎市高柳町)を訪ねる

2008年11月30日 | GG通信
 荻ノ島地区 環状かやぶき集落

 【行程】 平成20年11月28日(木)
  藤岡7:30==10:00石塚酒造==12:00じょんのび村==12:30荻ノ島かやぶきの里==14:00門出かやぶきの里==14:30高志(こし)の生紙工房==18:00藤岡

 高柳町はこれと言って特徴のない豪雪の山村だった

 過疎・高齢化が進む中 平成になる頃
 役場と住民が2年間で200回もの話し合いを進め
 今では各地で行われるようになった
 野菜の直売や農家民宿を始めた
 その結果毎年20万人の観光客が訪れるようになったソウです

 近くを通ることはあっても寄ったことがなかったので
 バスでの見学のお誘いを頂いたので
 遅ればせながら訪れることにしてみました

 最初は いきなり酒蔵見学です

 


 姫の井醸造元石塚酒蔵
常用従業員が2名の小さな造り酒屋さんなので仕込みは冬にしかしないそうです
 そのため生酒は搾ると あとは雪を利用した冷蔵庫で保存するそうです

 
 保冷庫(外に雪を掛けておくそうです)


 
 
 
 酒米を焚く釜 これで済んでしまうのですから
 生産量は知れています

 
 麹を混ぜる部屋と社長

 社長さんは以前国鉄に勤めておられ
 民営化のおり一時 群馬県庁に勤めたこともあるそうです

 


 「かめぐち酒」アルコール度19度の原酒 甘くて美味しいお酒です
 このレポートも飲みながら書いていますが
 途中で居眠りしてしまいました
 カメ詰めのものは タケのヒシャクですくって飲むようですが
 韓国のマッコリを思い出します

 「純米生原酒」と「かめぐち酒」を試飲させていただきましたが
 アルコール度が高いので早くもほろ酔い気分です

 次は「じょんのび村」に向かいます
 
 


 残念ながら施設の大部分が改修工事中

 


 めあての特産の「どぶろく」も売り切れていました
 じょんのび村も新潟県で9地区あるどぶろく特区の一つです

 

 
 担当の方に色々話を聞き
 次の目的地 「萩ノ島かやぶきの里」に向かいます

 


 ここで囲炉裏を囲んでの昼食

 


 魚以外この地で取れたものばかりのメニューで
 夕食不要のてんこ盛り

 


 かやぶきの里のかあちゃん 中西ユリイ さんの話を聞きながらの
 昼食は 楽しく美味しくお腹いっぱい  
 
 

 
 腹ごなしに 環状かやぶき集落を散歩しました
 中西ユリイさんの話に寄れば
 昔は90世帯くらいあったのが今では30世帯位になってしまったそうです
 奥多野地域に比べれば
 田んぼが沢山あって豊かに見えるこの地域でも
 豪雪の山村集落と言うことで 過疎・高齢化は止まらないようです


 次は「高志の生紙工房」の見学です

 

 

 ここでは小林康生さんが
 輸入品が多い中 国産楮(こうぞ)にこだわって和紙を作っています
 
 朝日酒造の久保田のラベルはこの和紙で出来ているそうです
 奥様の話に寄れば朝日酒造さんのおかげで新しい工房が建てられたそうです

 

 

 


 小林康生さんは農家民宿「門出かやぶきの里」を運営する
 門出ふるさと村組合の代表でもあります
 
 
 
 
 小林さんの話によれば

 平成17年高柳町は原子力発電のある財政豊かな柏崎市と合併
 道路補修など公共施設の維持管理は良くなった
 一方、役場は支所(高柳町事務所)となり
 職員の数は1/3に削減され
 地域住民は以前のように事務所職員に働きかけますが
 柏崎の本庁のお伺いを立てないと何事も決まらない
 事務所の職員は板挟みで可哀想だ

 と 言っておられました


 「観光」の語源は国の光輝くところを観ることにあるそうです
  素晴らしい景色や文化遺産等を見るばかりでなく
  その地で光り輝いている人々
  中西ユリイさんや小林康生さんの話を聞くことも
  立派な観光だと思いました

 早くも雪が降り除雪車も出た雪国高柳町 
 思いがけず訪れましたが勉強になりました
  





 少し気になることがあった
 同じ新潟県のどぶろく特区
 山菜とキノコの入広瀬の民宿街に比べて
 全てにどうしても官制の臭いがする
 町村合併の影響で役場のテコ入れが無くなっても大丈夫だろうか? 

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