私的武士論

思いつくまま私の歴史に対するイメージを形にしていきます。

私の日本史遍歴

2023-11-07 12:34:09 | 日記

小学生以来、長らく私のヒーローは鎮西八郎為朝、だった。
ちょっと変わっている。

名だたる坂東武者が束になっても倒せない、史上最強の武士である。
質実剛健、忠義一徹、一騎当千それが坂東武者、ヘロヘロ西国武士たちとは対照的な武士たち。そんな坂東武者が、対戦して生きて帰ったことが一生の自慢になるような男である。

やがて司馬遼太郎を読みふけり、大河ドラマを欠かさず見る。そんな少年に育っていった。

名だたる戦国大名は、関東御家人、坂東武者の末裔である。そうでない織田、豊臣は興味の範囲外だった。戦国のヒーローは武田信玄、名族甲斐源氏の直系であり、最強軍団を率いる大大名だ。

系図を見るのが大好きだった。

歴史は史料至上主義、文書(もんじょ)と系図がその中心だ。書かれていないことは歴史ではない。

だけど、色々と疑問に感じるようになった。人生経験を積むうちに色々と出てきた。

「そんな訳ないじゃん。」

例えば律令制、公地公民で天皇を頂点とした社会があった。墾田永年私財法などにより律令制が崩れて私有地荘園をもつ貴族の社会に変化した。と。

識字率が非常に低かった時代に、律令制を世の中に広げていくことが本当に可能だったのか?貴族ですらあの難解な律令を理解できる者はごく限られていたはずだ。民を従わせるためには役人が律令を噛みくだいて説明しなくてはならない。そんなことはとてもじゃないができなかったと思う。
律令制の時代なんか元々なかったんじゃないか?

坂東武者の大部分は桓武平氏だ。あまりにも多すぎる。天皇の子孫ばかりが繁栄する、そんなことあるだろうか?
そう考えると系図がとても信用できるものとは思えなくなる今の私は、源頼朝が清和源氏だということすらウソだと思っている。

そんな訳で、日本史のイメージが私の中でどんどん変化している。そのイメージをアウトプットしたくなった。

歴史の先生たちから見たら馬鹿げた妄想、ツッコミどころ満載でしょう。でもこれはあくまでも個人的見解、広げていくつもりはない。老後の些細な楽しみにしようとしているだけなのでご容赦願いたい。



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