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2005年1月スタート

文明の光

2007-10-31 00:27:33 | 日記?週記?
 昨日、おっと、日が変わったから一昨日、珍しく早い時刻に帰宅した。というのも、前夜寝る前に手洗いに行ったら、電気が点かなかったのだ。

 我が家のトイレは洋式ではあるものの、座面が極端に低い。古い社宅であるため、当時の日本人の体型に合わせたのかもしれないが、とにかく低い。なので、小用を足す場合に標的が遠くなるわけで、常日頃より難儀を感じている。

 という状況に加えて、電気が点かないとなると、これは困った事で、困った困ったと独りごちて、不本意ながら座面に腰を下ろして小用を済ませたのである。

 なんてことは翌朝になると、すっかりと忘れてしまったのだが、夕方になって職場で不図思い出した。これはイカン、と思い立って帰る事にした。

 家に帰って電球のワット数を確認し、次いでに蛍光灯も4灯ちらついていたので型式を確認し、近所のホームセンターで購入して我が家に文明の光が戻った。

 そう言えば、退勤する時、会社のロッカーで同じ職場のA君にばったり出くわした。A君も結構遅くまで働いていることが多いのだが、見慣れぬ時間帯に見慣れぬ者同士が見慣れぬ所で遭遇したために、お互い「あぁ」とか「うぅ」とか声にならぬ呻きのような音声を発してすれ違った。こんな時間に帰るのはかくかくしかじかの理由があるがために、などと弁明しようとしたが、邂逅の一瞬では余りに時間がなくて、といった具合だったように思う。

 と言うか、これが普通なのであって弁明など何も必要ない、という事にしばらく経ってから気が付いた。


季節外れの台風一過

2007-10-29 00:09:32 | 日記?週記?
 何だかよく分からぬうちに台風が発生して、何だかよく分からぬうちにやってきたのが土曜日のこと。何だかよく分からないままに、子達を習字教室に送ろうとして外に出たら、既に強い雨が降っていた。

 娘ナゴミが墨汁を切らしているというので、習字教室に行く前に店に寄る。駐車場と店を一往復して既にかなりのビショぬれ状態で発進しようとすると、息子ハジメが「ハジメの墨汁もないよ!」と言う。子達を社内に残し、更に一往復して全身に満遍なく雨水をまぶして、ようやく発進。

 習字教室に着き、車から出た子達がわーっ、と教室目指して走る。何か変だと思ったら、二人とも傘を車内に置いている。運転席から外に出て、後部ドアを開けてフロアに置かれた子達の傘を拾い上げて、教室に届ける。車に戻ったら、何もかもが纏わりついてくるような、相当に不快な状態となった。

 家に帰らずに、会社を目指す。習字教室は家よりも会社からの方がずっと近いので、静かな休日の職場で仕事もはかどり、子達のお迎えも迅速にできるから一石二鳥なのである。

 正門を抜けた所で、車を停めて、守衛所に入構許可証を受け取る。濡れた手が入構記録用紙に貼り付いて、書き辛い事甚だしい。おまけに風が吹くので紙が捲れ上がり、肝心のペン先が見えない。四苦八苦しながら用紙を書き終え、許可証を受け取って車内に戻る。

 構内をトロトロと走行して、職場のある棟の前に着く。車を降りて、玄関に駆け込むと、休日にも関わらず業務にあたっている者が2名。そこへ、ずぶぬれで飛び込んできたものだから、「おやまぁ、よりによってこんな悪天候のさなかにやってくるなんて、一体何があったというのだろう」的な一瞥を受けたか受けていないかはともかく、どっか、と席に腰を下ろし、パソコンの電源を入れたのだ。

 一時間ほどして、お迎えのコールがあり、パソコンの電源を切り、職場を去る。第三者的に見ると、その位で済む用事なら何もこんなに荒れている真っ最中に来る事もあるまいに、と思えなくもない。

 その後、車に駆け込む→守衛所でずぶぬれ→教室でずぶぬれ→社宅駐車場でずぶぬれ→我が家の前に小川ができてザブン!と考えられる限りのびしょびしょコースを経て、家に飛び込んだ。

 まとわりつく衣服をバナナの皮を剥くようにして脱ぎ、風呂に入って身体を温め、夕食をとって生きた心地に戻ったのも束の間、食後に例のビーズクッションに身を預けたのが運のツキ。

 暗闇の中で、ハッと気が付いたら午前1時9分だった。


夫婦諸々保存の法則

2007-10-27 01:00:09 | 日記?週記?
 今週初めにひいた風邪も、昨日辺りから仕事で話し回っているうちに、何となく調子も良くなってきた。

 そこで調子に乗って、少し遅めまで働いて帰ってきたら、我が家はすっかり寝静まっており、ツマの寝顔にはマスクが掛かっていた。あやや、今度はツマが風邪である。

 昔の上司が、少し太ってきたと突っ込まれる度に、「おかしなもんで、俺が太るとその分カミさんが痩せるんだよな。まさに夫婦質量保存の法則だよな、はっはっは!」と言い訳だか何だかよく分からないコメントを返していた。豪快に笑い、直ぐに人の背中をバシバシと叩く上司だった。

 それからゆくと、今回は夫婦風邪保存の法則というのが適用されるな、と思いつつ、珍しく食後に食器を洗い、珍しくなく浴槽を洗った。

 週の前半にセーブしたために、相応に仕事が溜まり、本日も通常よりは力を抜いて捌いているものの、少し帰りが遅くなった。昼間寝過ぎて寝付けないツマが起きていた。症状は少し軽くなったらしい。俄仕立ての法則も幸いに破綻したようだ。

 そう言えば、とツマが口を開いた。

 「今日って、結婚記念日なんだよね」

 ぎくり、とした。ツマが続けて言った。

 「わたしもH先生からの葉書が届いて、気が付いた」

 H先生は、僕が通っていた小学校の校長先生である。毎年、結婚記念日に葉書が届く。小学校を卒業して、もう四半世紀も会っていないけれども。

 ツマが、本気で記念日を忘れた僕を気遣って、自分も気が付かなかったフリをしていたかどうかはさておき、今でもH先生にも頭が上がらない。

 整った顔立ちで穏やかな物腰ながら、常にその眼は強い光を放っていた。


継続中

2007-10-24 22:31:06 | 日記?週記?
 前回風邪をひいたなどと書いてしまったために、各界から見舞いのメールを多数頂戴した。

 安静にしておくが良いとか、電気鍼が効果的だとか、青葱を首に巻いて三回廻ってワンと吠えればすぐ治るだとか、親身なものから人を馬鹿にしたものまで色々と指南いただいたが、引き続き風邪だ。咳は相変わらずだし、首が痛い。ところが熱は平熱なのだ。

 咳を鎮めるために終日マスクを着用しているが、熱がないのにマスクをしていると、殊更に大仰を装っているようで、何だか後ろめたい気分になる。もちろん後ろめたい事は何もないのだが。

 しかし、いい加減に収まってくれんかな、全く。


夜が夜をとりもどすために

2007-10-22 00:17:06 | 日記?週記?
 先日、無印良品で体にフィットするソファー(こんなの)を購入して、要はでっかいビーズクッションであるわけだけれども、身を沈めると予想以上に心地よく、本日も夕方にこいつの上でついつい眠りこけてしまった。

 夕飯時分に目が覚めると、息子ハジメが39度を超える熱を出してぐったりしている。どうやら風邪らしい。夕飯を食べ、近所のスーパーに息子ハジメに飲ませる清涼飲料水を買いに家を出た。

 午後8時前の事であり、当然ながら家を出れば、外は夜である。

 しかし、変に聞こえるかもしれないが、何だかその時、『久し振りに夜を見た』ような気分になったのだ。言わば、幼少の頃の夜、家族の団欒がその侵入を阻んでいた夜、である。妙な時間にうたた寝をしてしまった影響なのだろうか?

 行き帰り、少し考えた。近頃、夜が夜らしくないな、と。そして、それは少しおかしいんじゃないか、と。個人の問題も含まれるかもしれないが、決してそれだけではないと思う。

 人工衛星から見た夜の日本列島の画像を見た事がある。随分ときらびやかだった事を覚えている。あれは、地球上にへばりついているけれども、宇宙ステーションと同じだ。

 一体、誰がこんなことを望んだのだろうか?僕もこんなことを望んだのだろうか?

 夜が夜をとりもどすために、何をすれば良いのだろうか?それとも、そもそもとりもどす必要もないのだろうか?

さてどうでしょう

2007-10-16 00:51:09 | 日記?週記?
 先日ツマが、録画した『水曜どうでしょうClassic』を見ていて、自分も見るともなしに見ていたのだが、何となく大泉洋のキャラクターが、故石立鉄男にかぶっているような気がしてきた。

 髪型も、もじゃもじゃだし。

 そう考えると、これもまた巡り合わせと言うか、時代の要請と言うか、何となく深く心の底で納得のゆくようにも思える。まぁ、僕が思っているだけの事だけれど。

 ちなみに、髪型がもじゃもじゃであれば、誰でも石立鉄男の後継者たり得るか、と問われれば、答えは否である。

 スキマスイッチのもじゃもじゃの方は、もじゃもじゃである事以外に石立鉄男との接点はなく思える。言わば点接触だ。当人にとっても、どちらでも良さそうだ。まぁ僕が決める事ではないけれど。

 とりあえず、僕の中で石立鉄男問題はこれで片付いた。

 次は、マルセ太郎の後継者、誰かいないかな。


リセット!

2007-10-08 20:47:46 | 日記?週記?
 ずいぶんとご無沙汰しており、もう誰も見ていないだろう、と思っていた。それでも見ている人が居たようで、有り難い事だ。

 ご無沙汰していた間に何があったのか?実は、スペインはバスク地方で1箇月程度ゆっくり滞在しようと思っていたら、着いて3日目に吐血して生死の境をさまよった挙句、ようやく先週帰国することができたのだ。

 というのはもちろんウソだ。

 盆に京都に帰省して夏バテし、その後の二度の三連休も関西方面への往復で、何となくグッタリした感じが続いていたのだ。

 それでなくとも9月、3月は毎度のことながら、期末で息も絶え絶えゴール!ってな塩梅なのである。かなり古いがロスアンゼルス五輪女子マラソンのアンデルセン選手のゴールシーンに近いと思っていい。

 ところが、10月になって、急に息を吹き返した。何か環境が変わったという訳ではない。暦が変わっただけでコロリ、と騙されてしまうのである。ああ、我ながら何と単純なんだ、とつくづく思う。

 何はともあれ、リセットは終わった。また、これからぼちぼち投稿を再開しようと思う。