開けてみれば、投票率は有権者の三分の一、当選した森さんの得票率も有権者の四分の一にとどまりました。
一番身近な首長選挙がこんなことでいいのか、と考えてしまいました。
森さんは、市電の軌道敷緑化や、昨年の市内の宿泊・入り込み観光客数が過去最高になったことなど2期8年の実績を強調して、豊かさをより実感できる都市づくりへの支持を呼びかけました。しかし、有権者の4人に1人しか森さんに票を入れませんでした。この事実を、森さんは重く受け止めるべきでしょう。
そもそも市電の軌道敷緑化は、そこまで緑化しなくてはならなかったか疑問です。観光レトロ電車の導入にしても、鉄道ファンとの1人してはセンスを疑います。
昨年は九州新幹線が全線開業した年でした。客が増えたのは当たり前。それも鹿児島市のおかげというより、JR九州のおかげだったのではないでしょうか。
早くも、今年は昨年より客が減っています。毎日まち案内をしているので、よくわかります。
昨年も今年も変わらないのは、街のわかりにくさです。鹿児島中央駅しかり、バス乗り場しかり、電停しかり、天文館しかり。
鹿児島市はこれまで、街を飾り立てることに力を注いできた気がします。客にとって一番ありがたいのは、街がわかりやすいことではないでしょうか。お金をかけることより、心から客をもてなそうとする姿勢ではないでしょうか。
わかりやすさと、無駄を排した真のサービスは、何も客だけでなく、住民にも歓迎されるはずです。そんな市政をこそ市民は望んでいるのではないでしょうか。
3人以上が立候補した市長選で過去最低だったという今回の投票率が、それを示している気がしてなりません。
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しんいち
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