この日午後3時前、東日本大震災が発生、港町が大津波に襲われる悪夢のような光景を職場のテレビで見たばかりでした。さて新幹線開業の前夜祭はどうなるか、そんな関心もあって、中央駅に来たのです。
開幕予定の午後5時を過ぎても何も始まりません。やがてイベントの中止が告げられました。やっぱり、と納得しながらも、新幹線は新幹線で祝ってもいいのに、という思いもよぎりました。多くの関係者がこの日のために準備していましたし、県民も期待していたからです。
ともあれ、この日からこの国は、大変な試練が始まりました。国民に強烈な記憶を刻み込んだのです。
こんな昨年3月の31日に自分は会社を定年退職。4月4日から「まち案内」をスタートさせました。自分にとっても決して忘れられない、大きな節目の年になりました。
ちょうどフリーになったのをきっかけに、大震災の被災地にボランティアで乗り込もうかとも考えました。しかし、自分にとってボランティアとは、身近な所で身近な人のために役立つことをすることと思い、鹿児島で活動を始めました。
大震災以降、人と人との絆の大切さが取り上げられています。何も大災害がなくても、普段の暮らしの中で絆は欠かせないもの。絆はいつも求められています。
「まち案内」を通じても、毎日のように絆を確認しています。全国津々浦々に大小さまざまな絆が引き継がれていく限り、この国は健全だと思います。どこに住んでいても、それぞれの絆を大切にしたい。こう思う今年の3月11日です。
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