能勢謙三の鹿児島まち案内日記

861 高低差に曲がり道

はらじゅんさんもお好きなんですね、「ブラタモリ」が。ただ漫然と歩いていれば見逃してしまうものごとに、面白みは潜んでいます。はらじゅんさんがおっしゃるように、大問題が潜んでいる場合もあります。

タモリも東川隆太郎さん(かごしま探検の会代表)も、そして私も、どうして坂道や段差や高低差や曲がり道が好きなんでしょうか。バリアフリーが叫ばれる時代だというのに。

理由を聞かれれば私は、「何となくいいから」、あるいは「絵になるから」としか言いようがありません。あえて理屈っぽく言えば、「先が見通せないから」。もっと言えば「この先に何があるんだろうと思わせるから。夢を感じさせるから」ということでしょうか。

街は、単純な構造よりも複雑な構造の方が魅力的です。例えば鹿児島市では、計画的に造られた近代的な鴨池新町よりも、名山町の方が面白い。狭くて、低くて、木造で、ぐじゃぐじゃしている方が面白い。高低差や曲がり道の魅力も、きっとこれに通じると思います。

東千石町のフラミンゴ通り

名山堀

名山堀

都市再開発とやらで、高低差をならしたり、曲がり道をまっすぐにしてしまったり、なんて愚の骨頂です。

話は違いますが、本当に味のある古い車両が残っているのに、わざわざ真新しい観光レトロ電車を造った鹿児島市交通局のやり方も疑問です。観光客は、ぼろぼろの、本当のオールドカーをこそ喜ぶのではないでしょうか。

しかも新車をせっかく造ったのならどんどん使えばいいのに、出し惜しみ(使い惜しみ)したりして。

こんな感覚では、鹿児島観光は何をやってもダメだと思います。どんなものも古いものを大事にして、磨きをかけなくては。新しければそれでいいなんて、愚の骨頂です。










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