能勢謙三の鹿児島まち案内日記

バスの色分けを こぼれ21

 先日午後、鹿児島中央駅東口の喫煙所で一服中に、空港バス担当の知り合いの警備員がこう話しかけて

きました。

 「市営バスの一日乗車券を持った人が他社のバスに乗ってしまい、降りる時に運転士から、その券は使

えません、と言われて戸惑っているのを見ました。同じような外国人も見たことがあります。初めての人

にはわからないですよね。特に市営バスは、車体の色が3通りあるから、どれが市営バスかもわかりにく

い」

 本当にそうだと思いました。どの会社のバスか一目でわかるように、各社の色を決めて、車体にその色

の帯でも巻いたらどうでしょう。そうすれば、教える時も教えやすい。その色は、乗り場や標識や時刻表

にも使えばいいと思います。

 熊本市電は、健軍方面の路線と上熊本方面の路線2系統を赤と青に色分けして、電車や電停にその色を

使っています。同市の熊本交通センターは、乗り場を色分けしています。他都市は、利用者に少しでもわ

かりやすいように、それなりに工夫しているのです。この点、鹿児島は遅れていると言わざるを得ませ

ん。先進地に大いに学ぶべきです。

 観光県をうたうのであれば、何か建物や施設を造ったりイベントに頼ったりするだけでなく、「わかり

やすさ」「使いやすさ」をめざす仕掛けにももっと目を向けてほしいものです。それは観光客に限らず、

地元で暮らす人にも役立つはずです。

 
 

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