能勢謙三の鹿児島まち案内日記

2035 伐採は既に行われていた!

22日付の南日本新聞によると、鹿児島大学が郡元キャンパスで建設している「稲盛記念館」の駐車場確保のため計画していた周辺樹木14本の伐採を中止する、と発表したそうです。
よかったと言えばよかった、当然と言えば当然、でした。もし学内外から伐採に反対する声が上がらなかったら、大学はおそらく強行したことでしょう。何ともお粗末な最高学府、良識の府です。

そもそも同記念館建設に伴う樹木伐採は既に行われていた、と私は考えます。昨年9月でした。たまたま近くを通りかかり、1枚の立て看板(下の写真)に気づきました。



看板が知らせるように、既存の駐輪場が閉鎖された結果、近くの植物園周辺に新たに駐輪スペースが確保されました(下の写真)。




このため、邪魔になる植物園周縁の樹木が伐採されたようなのです。

左から鹿大植物園、駐輪スペース、同通路、市道・高麗本通りの歩道。以前は、駐輪スペースと同通路まで植物園の森だったと思う。この部分の樹木が伐採されたとみられる。このせいか、高麗本通り側から眺めると、森がちょっとスカスカになった感じがする

同植物園はこれまでもブログで書いてきたように、街なかの広大で貴重な緑のオアシス。鹿児島市の財産といって過言でありません。その財産をあっさりと切って捨てていたのです。これには、心ある大学関係者は気づかなかったのでしょうか。いわば身内の駐輪場確保だったから、気にならなかったのでしょうか。
一方、今回伐採に反対した学内の人たちは、学外からの来訪者を見越した駐車場計画だったから敏感に反応したのかもしれません。考え過ぎかもしれませんが、身内第一の排外主義のにおいを感じます。すてきな郡元キャンパス自体を鹿児島の観光スポットにすればいいのに、とまで考える私など、「とんでもない」と反撃されそうです。









(以上の写真は2018年9月に撮影)

話は変わります。21付の熊本日日新聞によると、熊本交通センター跡地などで建設中の桜町再開発ビルの商業施設が開業する9月14日に限り、全県の各社路線バスと、熊本市電、熊本電鉄の電車の運賃が終日無料になるそうです。初日に10万人の来客が見込まれる同ビル周辺の渋滞緩和を図るのと、公共交通機関に対する関心を県民に高めてもらうのが狙い。経費は同ビルの施主である九州産業交通ホールディングスが全額負担するそうです。
同社の真意はわかりませんが、「地方都市活性化のポイントは公共交通の発展と雇用の創出。運賃無料化の結果を分析して、運行ダイヤの見直しなどサービス改善につなげたい」と同社。その言や良し、です。

例の岩崎さん、県知事、鹿児島市長など鹿児島の関係者に聞かせたいコメントです。
なお、同ビル1階に入る新しいバスセンターは9月11日からスタート。名称も「桜町バスターミナル」に変わるようです。


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