琉球黄金言葉(るーちゅーくがにくとぅば)・ことわざ・格言・名言など。。
命どぅ宝
琉歌
「戦世や済まち 弥勒世ややがて 嘆くなよ臣下 命どぅ宝」
読み
「いくさゆやしまち みるくゆややがて なじくなよしんか ぬちどぅたから」
意味
戦いの時代は終わった。 弥勒(平和)の時代がやがて来る。 嘆くなよおまえたち、命こそ宝なのだから。
命どぅ宝とは、命こそ宝物であり、この世で最も尊いものという意味。
古人が詠んだ琉歌ですが、作者は不明です。
琉球の哲人政治家蔡温の言葉に
『何ものにも勝って命こそが大切である。他のすべてのものは失っても取り戻すことができるが、命だけは取り戻すことができない。何よりも命を大切にすべきである』と、どんな宝よりもすぐれているのものが命だと、説いています。
「鉄の暴風雨」と呼ばれた沖縄戦。
昼夜の別なく無数の爆弾、艦砲弾が容赦なく降り注ぎ大地を砕き丘を崩していった。草も木も火炎放射に焼き尽くされ、洞窟(がま)にこもれる住民、兵士、母を幼子を乙女らを焼き、ついに沖縄住民、敵味方の軍人合わせて二十万人以上の尊き命が奪われました。
『命どぅ宝』は そうした、多大な犠牲をはらった沖縄の人々の、肝心(ちむぐくる)からの叫びなのです。
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