琉球黄金言葉(るーちゅーくがにくとぅば)・ことわざ・格言・名言など。。
諺
『千人ぬ 股からぁ 潜てぃん、一人ぬ 頭からぁ 越ぃゆる ものぉ あらん』
読み
『しんにんぬ またからー ふきてぃん、ちゅいぬ ちぶるからー くぃーゆる むのー あらん』
意味
千人の股を潜っても、一人の頭からは越えるものではない。
多くの人から馬鹿にされても、決して人を馬鹿にしてはいけないという意味で、 人から馬鹿にされると悔しい、しかし、だからと言って自分も人を馬鹿にし粗末に扱ってはいけない。自分の未熟さを棚に上げて人を笑うよう人になってはいけない。という教えです。
謙虚は美徳とされていました。最近はそれを忘れて傲慢な態度をとる人や、また自己主張をしない人イコール謙虚というような混同、誤解。さらに自己卑下することが謙虚であるみたいなところもあります。それは違うと私は思います。
相手を敬って、偉そうな態度、失礼な態度をしない、言葉遣いも丁寧に、相手の話をよく聞き、すべてにおいて勉強と思い受け入れる・・・人間は生きていると、この人のようにだけはなりたくない、と思う人に出会ったり、侮辱されたり、理不尽なことをされたりして悔しい時もあります。
自分がバカにされ理不尽なことされたから、他の人にも返してやろうとかと思うのではなく、反面教師と捉えれば良い、それが本来の謙虚ということだと私は思います。
例え千人から馬鹿にされたとしても、自分は一人たりといえども他人を絶対に馬鹿にしてはいけない、実践は非常に難しいことと思います。しかし人間そのように有りたいですね。