【岡潔の思想】

【型で俳句を】(第一型を学ぶ)

【型で俳句を】(第一型を学ぶ)
 主宰著『型で俳句を』の、はじめに「この『型』で実作すれば、まったく初めての方でも簡単に俳句を作ることができ、また、この『』を自由自在に応用するコツをつかむことが俳句の上達法につながり、ひいては俳句の開眼連句会得にもつながるのではないか・・・云々」と。そしてあとがきには
季語切レ三年、型八年、俳味自得す十八年」とありす。

 ※典比古
 文芸の道は掘れば掘るほど深いのですが、この主宰の具象理念によって
詩あきんど』に入会されますと、ほとんどの方が、2年で50句集を出されています。
 俳句にとって、その「」を理解することが一番の近道であり上達法であると、典比古も今、つくづく思います。

 ということで、遊び感覚をもちながら、勉強してみたいと思います。

それでは「第一型」(以下、著書から引用いたします)
※勉強されている方は復習になります。
●【第一型】
上五を「季語+や」で切り、下五を体言止(名詞止)にする
 例句  名月や/畳のうへに松の影    其角
この第一型の作り方は、四音の「季語」をみつけ、上五に「季語+や」をおき、次いで十二音言葉取り合わせますが、いずれも下五は体言(名詞)で止めるのが基本型です。
 他の例句
  足袋つぐや/ノラともならず教師妻    杉田 久女
  木がらしや/目刺しにのこる海のいろ   芥川龍之介

 この第一型は基本中の基本というべき俳句の典型で(中略)、「取合せ(とりあわせ)」とは、何かに何かを配合することを言い「取合せ」も「配合」もほぼ同義ですが、「赤に緑を配合する」という時と「茶道具の取り合わせ」という時とでは微妙にニュアンスが異なります。本書では「取合せ」という用語を用いますのでご了解ください。

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※典比古
 12日(水)に「ズーム」を使って「詩あきんど」の、俳句に対する考え方の勉強会がはじまりました。。主に橋閒石其角の例句を読みながら、虚と実の織り成す俳味、また存問、詩因などについても学びましたが、二回目は18日(火)1時受付〜4時半「小田原 U M E C O」第七会議室「詩あきんどの考え方を学ぶ」勉強会。定員の半分で〆切。参加費1,500円 8/12のズーム勉強会の続きです。『現代の俳句』平井照敏持参。その情報もおいおい記事にいたします。

 さて、この第一型『型』が、昨年発行されました竹村半掃著『にんげんに』において、どのくらい使われているかを覗いてみます。そして遊び感覚で、その上五をめてみるということもしてみましょう。
※『にんげんに』(ハイク&レンク出版・平成31《2019年》発行
総句数223句です。

 今日は、その1のタイトル「あと五年」(句数67)から。
「    」や欅の瘤に神のこゑ
「    」や綴ぢしろなほす五元集
「    」や桐の箪笥に電気鋸

※上五「季語+や」下五「体言止」の典型的な句で、第一型であり、取合せの句です。

 季語はすべて四音です。埋めてみてください。
 「つちふる」「草笛」「数へ日」「初春」「冬空」「大寒」

※さてこの6つの季語ですが、正解はもちろん3つです。
      取合せの句の穴埋めが、一番しいかもしれません!

 尚、中尾美琳著『ルツコラ佐野典比古著『樹木葬』からも第一型をさがしてみます。また8月20日発行の『詩あきんど』40号からも皆様の第一型の俳句をさがしてみます。まずはこの「第一型」を徹底的に学びたいと思います。

※3月31日記事【型で俳句を】(二上貴夫著)
※4月1日記事【型で俳句を】
※4月2日記事【型で俳句を】(感想)

 中村修さん「楽しい夕立」


 この絵で涼味を!
    

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