落花 情 あれども 流水 意 無し

観能記録など。備忘録として。

藝大130周年記念音楽祭  邦楽~百花繚乱~

2018年01月06日 | 能公演
2018年1月6日(土) 14時 開演(13時半 開場)
藝大130周年記念音楽祭 邦楽〈百花繚乱〉

東京藝術大学 奏楽堂

●第一部
「正札附」
【立 方】花柳輔太朗 花柳寿美
【後 見】藤間豊彦
【 唄 】東音西垣和彦 東音味見純
    東音小澤拓也 杵屋勝英治  杵屋巳津二朗
【三味線】 杵屋五三郎 東音小島直文
東音塚原勝利 杵屋五助
【囃 子】慮 慶順   福原徹彦   望月庸子  藤舎円秀
     福原百之助  梅屋喜三郎  正田温子
     住田福十郎  望月左太晃郎

「松竹梅」
【 箏 】山勢松韻(人間国宝)   萩岡松韻
     深海さとみ 岸辺美千賀  山辺妃貞子
     鈴木厚一  三古谷裕   福永千恵子
【三 絃】富山清琴(人間国宝)    上條妙子  村田章子
     帯名久仁子  平野裕子
【尺 八】竹村皓盟  青木彰時   野村峰山  藤原道山

「平調音取・越殿楽」
三浦元則 八槻純子 高多祥司 増田千斐
大西貴子 袴田志保 多田奏大 綴糊拓也

「晴天の鶴」
【 唄 】東音宮田哲男(芸術院会員・人間国宝)
     東音味見純杵屋秀子
【三味線】東音味見亨(名誉教授)  東音小島直文
     東音新井康子
【 箏 】萩岡松韻 深海さとみ

●第二部
素謡 神歌
 翁  野村四郎  千歳 関根知孝

仕舞 
 高砂 武田孝史
 羽衣 関根知孝

半能 石橋
 観世清和 宝生和英 宝生欣哉
 一噌庸二 曽和正博 柿原崇志 小寺真佐人
 (後見)野村四郎(地頭)武田孝史 

(出演)
岡久広 浅見重好 藤波重彦 清水義也 坂口貴信 金子聡哉 
梅若雄一郎 小早川康充 鷹尾雄紀
朝倉俊樹 小倉健太郎 水上優 田崎甫 木谷哲也 金森良充 辰巳和磨




大変豪華な記念番組。
しかしどういう宣伝をしたのか(してなかったのか)、客席は空席が多く勿体なかった。
少なくとも能楽堂ではこの公演のチラシは見なかった。
半能とはいえ観世・宝生両宗家が出演するという激レア番組なので、知っていれば行ったのに!という人はいそう。
この日は国立能楽堂の今年最初の公演日と重なっていたが、あちらは金春流だったので、観る層はあまり重ならないはず。

もう少し的確な宣伝をしていれば確実にもっと人が入ったと思われる公演は勿体ないとしか言いようがない。



芸大は邦楽を教えていて能楽も教えているのに、番組の名前の記載がナゾ。
能楽以外の番組については分からないけどどうなんだろう。
それぞれの芸能ごとに番組の記載についてもルールがあると思う。
市町村の催しならいざ知らず。
それと能楽の方に関してしか分からないが、芸名の人は芸名で載せるものでは?(※上記は芸名に直してあります。2名。)なんで本名なの?それなら宝生の宝の文字も旧字体にしなきゃでしょ。

二部から来る人いるかな?と思ったらそんなこともなかったようだった。

一畳台が三台並べられた舞台。
短いけれどさすがに迫力があり短さを感じさせない内容でした。
目附柱とワキ柱はステージの幕より前に出るため可動式?で幕が開いてから金森さんが移動させてました。

隣の席の老夫婦は能はあまり観ないようで、
あら?終わり?あの人(ワキ)出てきただけねぇ(笑)
と笑っていて、えっと、そういうものだし、出てきただけではないのですが。知らない人からすればそう思われても致し方無いか。