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為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

やろうと思えば何でもできる。できないのはやろうと思わないから。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになる。

リハビリテーション界のバブル崩壊

2015-12-22 | 作業療法
寒い日が続いておりますが、皆様、体調はいかがでしょうか?


我が家では子供達の中耳炎の悪化や慢性的な風邪感染のスパイラルが続いております。
エルニーニョ現象のために暖冬で、平年よりも2~3度も気温が高いようです。
まだ職場では暖房が入っていますが、半袖で活動しております。


さて、いよいよリハビリテーション界においてもバブル崩壊の予兆があります。


回復期リハビリテーション病棟というリハビリテーションを専門的に行う病棟では、1人の入院患者に対して最大9単位(1単位:20分)まで算定できるという診療報酬制度があります。

今はほとんど医療保険領域では、回復期リハビリテーション病棟でリハビリテーションの提供が行われています。

10年前から約3倍近いベッド数が増えているようです。


現在のリハビリテーションは施設基準も人員がメインなので、特に特殊な機材などの投資をしなくても、比較的儲かる部門だったわけです。


しかし、来年の4月に医療保険の改定があります。
医療費を5000億にとどめるために、色々と診療報酬を引き下げる案が出されています。


リハビリテーションはあまり効果が得られていないということで、最大9単位算定条件が6単位までの制限に変わる案が出されています。


回復期リハビリテーション病棟しか持っていない病院があります。
その病院では、単純にリハビリテーションスタッフ1/3はリストラという状況です。
まぁそうそうすぐというわけにはいかないでしょうけど…


さぁ…
生き残れる人材かどうか?

私が新人の頃から言われていたことがようやく現実の世界で行われようとしています。
私の周囲の方々も、最近は、多くの先輩方が医療保険外で活躍をされるようになってきました。

ありがたいことに、どの分野でも生き残れると自分では思っています。
今までいつか来るであろうこの日を意識していたので…


今後は、回復期リハビリテーション病棟制度は廃止、急性期病棟から状態が安定したら退院、医療保険では期間限定で外来でのリハビリテーション提供、その他は患者さんの自宅を訪問してリハビリテーション提供が中心になると思っています。

これだけでも入院費が相当削減できると思います。


収益重視の病院は痛手でしょうけど、本当に質の高いリハビリテーションサービスを提供できるところだけが生き残る構図だと思います。


最終的には、本当にやる気のあるtherapistのみが存在すればいいんです。
なぁなぁで行うtherapistを排除するためには重要な切り口かもしれません。
そうすれば、きっと作業療法士の価値も上がると思います。

そのためにも、時代の流れにしっかりと対応しながら、エビデンスのある介入方法を知り、効果的に介入して、しっかりと効果を示す必要があります。


まだまだですが、しっかりと柔軟に対応できるようにしていきたいと思います。


今後が楽しみです。

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