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NPO法人神戸太極拳協会 武林Blog

太極拳・中国武術(カンフー)等に関するBlog  <武林是一家>

虚領頂勁 ~「太極拳秘術」より

2006年02月07日 23時40分10秒 | 図書室
太極拳の重要な要訣である「虚領頂勁」は、日本語への読み下し方で、いろいろな解釈をされますが、太極拳秘術(清水豊著 柏書房)の<第六章 王宗岳の拳譜を読む>P209に、「虚は頂勁の要であり(虚領頂勁)」という読み下し文があり、その後の説明で「『虚領頂勁』は『虚霊頂勁』とも書かれることがある。字義からすれば『領』の方がよく意味が取れるともいえる。『領』にはかなめという意味があり、虚であることにより頂勁が発せられるという意になる。頂勁とは上昇するエネルギーのことである。」とあります。
これはいままでにあまり紹介されていない解釈であり、一般的な解釈で感覚がつかめない人にとって非常に参考になると思います。
ちなみにこの本の後書きでは、「また有名な太極拳家でもある郭福厚は『太極拳秘訣評解』(天津科学出版社 1993年)を著し『太極拳譜』に漏れている拳譜を新たに加え、その解説をも加えている。これは初心者にも読みやすいであろう。」と郭福厚老師の著作もご紹介をいただいています。


清水豊先生のホームページ「両義堂 胡仙堂」には貴重な資料や秘訣、要訣が数多く紹介され、先生の鋭い分析による解説あり、大変おすすめです。
※「太極拳秘訣評解」は2000年1月に「太極拳秘訣評解与太極拳・剣」(ISBN 7-5308-1261-0)として再版されました。


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