西桂町教育委員会に最後のご挨拶をして学校に戻る道すがら、中野川沿いの桜の花が開き始めているのに気づきました。いよいよ春本番ですね。
学校に戻ると、日直のM先生が、「今し方、匿名の男の方からお電話がありまして・・・。」と真顔で話しかけてくるではありませんか。その瞬間、頭をよぎったのは「ひょっとして、クレーム?」・・・。ところが、全く逆の電話でした。
その匿名の男性ドライバーから頂戴したのは、生徒に対するお褒めの言葉でした。「国道を渡ろうとしているジャージ姿の生徒が見えたので車を停めたところ、深々と頭を下げてくれた。なんて素晴らしい生徒だ。ぜひ褒めてやって欲しい。」と言う内容でした。その方のお母様が車にひかれ、リハビリに連れて行く途中での出来事だったので、生徒の振るまいが余計心にしみたそうです。
3年前、私が西桂中に赴任して、まず感心したのは、この匿名のドライバーと同じく生徒の礼儀正しさです。この礼儀正しさは西桂中生の強みですし、私の自慢の種でもありました。至極自然に礼儀正しい振る舞いができる西桂中生の素晴らしさを、これからも受け継いでいって下さい。最後の最後まで、第25代校長としていい思いをさせてもらいました。本当に生徒に感謝です。
今日で私の西桂中勤務は終了します。明日から地元の中学校での勤務です。生徒、保護者、教職員、教育委員会等の学校関係者、地域の方々のお陰で、3年間、素晴らしい時間を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。
西桂中の益々の発展を心より祈念し、私の「中野辺通信」最終号といたします。本当にありがとうございました。