スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のヒルデブランド総裁は、
昨年9月にスイスフランの対ユーロ相場に上限を設定した
3週間前に妻がドルを購入し、上限設定後のフラン下落で
利益を得ていたとされる問題で、5日に説明する意向を示した。
一方、ヒルデブランド総裁の妻であるカシュヤ・ヒルデブランド氏は3日、
国内テレビに対し、昨年8月にドルを購入した理由について「ドル相場が過去最安値にあり、
ばかばかしいほど安かったためだ」と説明。
「自分は金融業界で15年間働いており、常に市場を注視している。
この取引は安心して行うことができた」と語った。
スイスのタブロイド紙は、カシュヤ氏が50万フランの
取引で6万フラン(6万4000ドル)の利益を得たと伝えている。
この問題は、サラシン銀行<BSAN.S>の従業員による、
ヒルデブランド総裁の政敵とされる国民党の
クリストフ・ブロッハー副党首の弁護士へのリークという形で発覚したことから、
カシュヤ氏の為替取引そのものよりも、秘密主義が徹底されている
スイスの銀行で個人データが外部に流出したことに焦点が当てられている。
サラシン銀行は3日、情報を漏らしたIT部門の従業員を
解雇したと発表するとともに、顧客データのリークで「著しい不快感」を与えたと謝罪した。
ブロッハー副党首は昨年、フラン高抑制を目指した為替介入で
中銀に多額の損失が生じたとして、ヒルデブランド総裁の辞任を求めていた。
カシュヤ氏のドル購入がインサイダー取引になるのではないかとの疑惑については、
SNBは先月、すでに調査を行ったが内部規定に抵触する行為はなかったと発表している。
SNBによると、ヒルデブランド総裁は以前ヘッジファンドのマネジャーを務めていた。
スイスの新聞報道によると、パキスタン生まれで米国の市民権を持つカシュヤ氏と
ヒルデブランド総裁は、米国のヘッジファンド会社ムーア・キャピタルの同僚だった。
昨年9月にスイスフランの対ユーロ相場に上限を設定した
3週間前に妻がドルを購入し、上限設定後のフラン下落で
利益を得ていたとされる問題で、5日に説明する意向を示した。
一方、ヒルデブランド総裁の妻であるカシュヤ・ヒルデブランド氏は3日、
国内テレビに対し、昨年8月にドルを購入した理由について「ドル相場が過去最安値にあり、
ばかばかしいほど安かったためだ」と説明。
「自分は金融業界で15年間働いており、常に市場を注視している。
この取引は安心して行うことができた」と語った。
スイスのタブロイド紙は、カシュヤ氏が50万フランの
取引で6万フラン(6万4000ドル)の利益を得たと伝えている。
この問題は、サラシン銀行<BSAN.S>の従業員による、
ヒルデブランド総裁の政敵とされる国民党の
クリストフ・ブロッハー副党首の弁護士へのリークという形で発覚したことから、
カシュヤ氏の為替取引そのものよりも、秘密主義が徹底されている
スイスの銀行で個人データが外部に流出したことに焦点が当てられている。
サラシン銀行は3日、情報を漏らしたIT部門の従業員を
解雇したと発表するとともに、顧客データのリークで「著しい不快感」を与えたと謝罪した。
ブロッハー副党首は昨年、フラン高抑制を目指した為替介入で
中銀に多額の損失が生じたとして、ヒルデブランド総裁の辞任を求めていた。
カシュヤ氏のドル購入がインサイダー取引になるのではないかとの疑惑については、
SNBは先月、すでに調査を行ったが内部規定に抵触する行為はなかったと発表している。
SNBによると、ヒルデブランド総裁は以前ヘッジファンドのマネジャーを務めていた。
スイスの新聞報道によると、パキスタン生まれで米国の市民権を持つカシュヤ氏と
ヒルデブランド総裁は、米国のヘッジファンド会社ムーア・キャピタルの同僚だった。