8月17日(月)付の朝日新聞夕刊に、先日ご一緒したBill Tapia日本ツアー最終公演のことが、記事になっていました。
(新聞提供ありがとうございます>Hさん)
音楽評論家の悠雅彦氏が書いたものですが、そこであっと。
演奏終了後、辻さんとステージ袖で談笑しているところに、お声をかけてくださった方、たしか「ゆう」さんって言ってた。
こんなところにこんなステキな記事を
そう言えば、あの日のステージが始まる前にいっぱい来ていたマスコミ(←彼ら向けのミニライブと記者会見が、第一部が始まる前に催されたのです)、いったいどこでどんな記事を書いていたんだろう。
気~に~な~る~
追伸:
ビルさんの顔の横に写ってるのは、ボクの楽器と左手です(笑)。
いくら夏だからといって、「写りこんだ何か」ではありませぬ~ 稲川さ~ん
せっかくですから、記事全文を(メールで全文を提供、重ね重ねありがとうございます>Hさん)。
でも、問題があるといけませんから、遠慮がちに控えめな文字で
ステージ「ビル・タピア」
~粋でスマートな老匠~
いまどき、こんな人知れぬ驚きに出会えるとは思ってもみなかった。小さなウクレレを操ってメロディーはおろか、巧まぬ自在さで即興演奏を繰り広げるビル・タピアのひょうひょうとした至芸をどう賛嘆したらよいのか。詰めかけた人々も同じ思いだったろう(9日東京渋谷JZブラット)。
即興演奏が並じゃない。皮切りの「オール・ザ・シングス・ユー・アー」。複雑な和声進行を縫って親指1本が弾き出すメロディックラインは、スイング時代の名だたるギタリストを彷彿させる粋でスマートなもの。 1908年ハワイ生まれの101歳と聞けば驚きは倍増する。ルイ・アームストロングやビリー・ホリデイとも共演し、レスター・ヤングよりも1歳年上!の演奏家が、信じられぬ元気さで淡々と、かつ達者なアドリブ演奏を目の前で繰り広げているのだ。おまけに「トゥ・ユー・スイートハート、アロハ」など数曲では洒落たボーカルも。ときに軽口をたたきながら約1時間、アンコールの「ヤング・アット・ハート」までの11曲を疲れも見せず演奏しきった101歳のパワーと音楽する歓び。驚かぬ人はいまい。
が、これにとどまらない。お相手はギターの辻邦博、ベースの新岡誠。この来日が初手合わせとは思えぬ息の合った演奏といい、共演者を信頼し切って何の指図もしない老匠の心境といい、数曲でウクレレ奏者P・イーノスやフラダンスも加わり、爽やかで心地よい交歓が印象深い最終ライブだった。
米西海岸からハワイを経由して7月に来日し、2週間以上ツアーして回ったとは、またまた驚かざるをえない。「イグザクトリー・ライク・ユー」のアドリブでは背面弾きも披露。老匠は心憎いエンターテイナーでもあった。
(悠雅彦・音楽評論家)