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青灰録

南北戦争関係のアレコレを取りとめも無く書き出すところ

歌謡紹介①『We'll Fight for Uncle Sam』

2014-12-18 07:20:00 | 楽曲
南北戦争期のアメリカ合衆国では、他の多くの戦争と同様に様々な楽曲が作られ、歌われました。「リパブリック賛歌」や「ジョニーが凱旋する時」のように現代でも良く歌われる物から、ある部隊の活躍が歌になったようなマイナーな物まで、実に多種多様な楽曲が後世に伝わっています。また、南北戦争をイメージした現代の楽曲なども多数発表されており、本稿では、そういった南北戦争の楽曲の中より、筆者の独断と偏見によって選ばれたものを紹介していきます。歌詞のある曲に関しては拙訳を付けますので参考までに。

記念すべき第1回は『We'll Fight for Uncle Sam』です。半島戦役からアポマトックスまで、本格化した南北戦争の戦場を終戦まで駆け抜けたアイルランド人旅団の活躍を、その一兵卒の視点から描いた歌です。作詞者不明、曲はアイルランドの民謡「Whiskey in the Jar」の替え歌と、随分なやっつけ仕事ですが、南北戦争時代のポピュラーソングは替え歌が非常に多いのが特徴です。行進曲も民謡のアレンジが多いですね。先述の「ジョニーが凱旋する時」も実はアイルランド民謡の替え歌だったりします。ひとつ曲があるとそこからネズミ算のごとく替え歌が生まれてくるので、歌を覚えるには案外良いのかもしれませんね。


WE'LL FIGHT FOR UNCLE SAM
Lylics:Unknown
Air:Whiskey in the jar


I am a modern hairo: my name is Paddy Kearney;
Not long ago, I landed from the bogs of sweet Killarney;
I used to cry out: SOAP FAT! bekase that was my trade, sir,
Till I 'listed for a Soger-boy wid Corcoran's brigade, sir.

Chorus: For to fight for Uncle Sam;
He'll lade us on to glory, O!
He'll lade us on to glory, O!
To save the Stripes and Stars.

Ora, once in regimentals, my mind it did bewildher.
I bid good-bye to Biddy dear, and all the darling childher;
Whoo! says I, the Irish Volunteers the divil a one afraid is,
Bekase we've got the soger bould, McClellan, for to lade us.

Chorus: For to fight for Uncle Sam, &c.

We soon got into battle: we made a charge of bay'nets:
The Rebel blaggards soon gave way: they fell as thick as paynuts.
Och hone! the slaughter that we made, bedad, it was delighting!
For, the Irish lads in action are the divil's boys for fighting.

Chorus: They'll fight for Uncle Sam, &c.

Och, sure, we never will give in, in any sort of manner,
Until the South comes back agin, beneath the Starry-Banner;
And if John Bull should interfere, he'd suffer for it truly;
For, soon the Irish Volunteers would give him Ballyhooly.

Chorus: Oh! they'll fight for Uncle Sam, &c.

And! now, before I ind my song, this free advice I'll tender:
We soon will use the Rebels up and make them all surrender,
And, once again, the Stars and Stripes will to the breeze be swellin',
If Uncle Abe will give us back our darling boy McClellan.

Chorus: Oh! we'll follow Little Mac, &c.



WE'LL FIGHT FOR UNCLE SAM
作詞:不明
曲:Whiskey in the jar


俺は現代の英雄、名前はパディー・カーニーってんだ
ほんのちょいと前、愛しの湿地、キラーニーからやって来た
そりゃあ寂しさでオイオイと泣いたもんだけど、そういう取引だったんでさ
だからそん時から俺はコーコラン旅団の一兵卒になったってわけでさ

繰り返し;アンクル・サムのために戦うのが俺の使命だ
奴さんは俺達を栄光へと導くぞ!
奴さんは俺達を栄光へと導くぞ!
彼の星条旗を守るためにね

一度軍隊生活って奴を始めちまうと、それは俺の心を惑わすんだ
愛しの女房や可愛い子供たちに別れを告げにゃあならんからね
そんな俺達、アイルランド人志願兵が悪魔のようだと俺達を恐れる奴らは言う
それは俺達を率いるマクレラン将軍が、俺達を一人前の兵士にしたからさ

繰り返し;

すぐさま始まった戦いで、俺達は銃剣突撃を食らわせてやった
南部の不信心者共はすぐに逃げ出して、ピーナッツのように小さくなった
俺達のやった殺しは、おお神よ、そりゃあ凄いもんだった
こうして俺達アイルランド人の兵隊は戦いのために悪魔の申し子になったのさ

繰り返し;彼らはアンクル・サムのために戦うんだ(以下同文)

俺達は何があっても絶対に屈することは無かった
南部の連中が奴らの旗の下に立ち向かってくる間は
そしてジョン・ブルがそれを邪魔するというなら、奴はそれを心底後悔するだろう
なぜなら俺達アイルランド志願兵が奴さんをバリーフーリー送りにしてやるからさ

繰り返し;ああ!彼らはアンクル・サムのために戦うんだ(以下同文)

それじゃあ最後にこの歌を終わらせる前にちょいとした忠告をしておくぜ
俺達はこれから南部の反乱軍共を皆まとめて降伏させるわけだが
きっと星条旗はもう一度風を受けてはらむだろう
もしエイブ親父が愛しのマクレラン将軍を呼び戻してくれたなら

繰り返し;ああ!俺達はリトル・マックに付いていくぞ(以下同文)

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