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Sleeping Sound with Swinging Sounds

Diary of a Japanese graduate student.

ロンドン観光~ミッフィーの生みの親を訪ねる~

2005-06-06 13:02:49 | イギリス生活
 
↑ロンドン観光で立ち寄ったデパート「ハロッズHarrods」にて。
超一流ブランドを取り揃え、全てが絢爛豪華です。
筆者は明らかに場違いでした。


 昨日はロンドンに日帰り旅行して来ました!
たまに来るときは、主に観光したり社会学のシンポジウムに
参加したり、ジャパン・センターでホームシックを解消したり
するのが目的です。

 しかし昨日の目的は、とりわけ特別なものでした。
「ミッフィー生誕50周年!」の回でも書きましたが、
昨日はミッフィーの作者である、オランダ人のディック・
ブルーナさんがイギリスを訪れ、ロンドンの本屋さんで
サイン会を行ったのです。

 ミッフィーLOVEの筆者にとって、ブルーナさんは
もう神様のような存在。何を差し置いても行かなければと、
鼻息荒くしながらバスでやってきました。

 かなり朝早く着いてしまったので、国会議事堂から
トラファルガー・スクエアに至る道をぶらぶらしてたら、
何やら女王のいるバッキンガム宮殿に向かう道に、
人がたくさん集まっていました。

 警備の人や観光客が道なりに集まってて、あと道沿いには
おっきいイギリス国旗が何十枚も立ってました。

 何が行われるのか警備の人に聞いたところ、来週の土曜日は
エリザベス女王の誕生日パレード(Trooping The Colour)が行われ、
今日はそのいわば前祝い的なパレード(Colonel's Review)を行うのだ
と言います。

 今日は王室の人々は残念ながら登場しないそうですが、
それでもいつもの衛兵交代式がより大がかりになったような
パレードを行うということで、記念に一度見てみることに
しました。

 バッキンガム宮殿の正面に陣取って待ってると、
来るわ来るわ、おなじみの赤い制服に熊の毛皮の帽子を
かぶった衛兵が、ブラスバンドをぶんちゃかぶんちゃか
演奏しながら次々とやってきました。

 ロンドン観光ではおなじみの光景ですが、今まで一度も
パレードを見たことのない筆者には新鮮でした。衛兵の
みなさんの規律正しい行進に、ほーっと感心してしまいました。

 そのあとは騎兵やキルトを履いたスコットランド兵なども
登場し、いわゆるステレオタイプなロンドンっぽさ全開でした。
筆者も含めて、見ていた大多数の人々は観光客でした。
日本の人たちも周りにたくさんいました。

↓近衛兵とスコットランド兵。後ろがバッキンガム宮殿です。


↓こちらは騎兵隊。「風の谷のナウシカ」のトルメキア軍を彷彿とさせますな。



 お昼まで行進を見た後は、いよいよ本日のメインである
ディック・ブルーナさんに会いに、ピカデリー・サーカスの
本屋さんに向かいました。

 「イギリスの紀伊国屋書店」である老舗ウォーター・ストーンの
幼児絵本コーナーへ。ブルーナさんはもうそこにいるはずです。
どきどきしながら本屋さんの階段を上りました。

 絵本コーナーに着いて最初に目に入ったのは、身長は2mもあろうか
という、巨大ミッフィーの着ぐるみでした!わーでかいミッフィーだ!と
年がいもなくはしゃいでしまいました。

↓ジャイアント・ミッフィー。


 巨大ミッフィーと戯れる子ども達を羨ましそうに眺めている
怪しい東洋人に気づいた店員さん、「写真撮ってあげましょうか」と
声をかけてくれました。そしてミッフィーとツーショット!!
・・・この写真は一生の宝物です。

 そして絵本コーナーの奥の方に、いました!憧れのディック・ブルーナ
さん、その人が!イギリスではあまりミッフィー人気無いのかも、と以前
書いてしまいましたが、なんのなんの、50人ほどの人がすでに
列を作ってサインを貰ってました。

 ほとんどは子ども連れのお父さんお母さんだったのですが、
中には俺のような大人のファンもちらほら。現地の日本人とおぼしき
人たちも3、4人ほどいました。ミッフィーのぬいぐるみを片手に
抱えてた彼女たち(全員おばさんでした)、かなりのミッフィーマニアと
お見受けしました。

 ブルーナさんは、1人1人に対してにっこりと微笑んで挨拶を
してらっしゃいました。いやあその微笑みは、まるで仏のようでしたよ。
ゆっくり、丁寧にサインを書く姿から、誠実なお人柄が伺えました。
あのミッフィーを生んだ作者ですから、そりゃ素晴らしいお方だろうと
思ってましたが、想像に違わぬ優しい雰囲気を身にまとっていました。

↓中心のおじいさんがディック・ブルーナさん。


 そしていよいよ俺の番が回ってきました。は~その瞬間を思い出す
だけで幸せだわい(すいません、もう完全にファン心理です)。

 俺ににっこりと微笑んで「こんにちは」と言ってくれたブルーナさん。
何を言おうかいろいろ考えてたのですが、緊張しまくり、噛みまくりで
結局「にっ日本から来ました!ブルーナさんの作品大好きです!」とだけ
伝えることができました。

 そしたらブルーナさんは、またにっこりスマイルで「ありがとう」と
言ってくれ、渡した3冊の本に、丁寧にサインをしてくださいました。
・・・もう思い残すことはありません。

 といいつつその場を去りがたく、結局サイン会の最後まで、
子どもたちに混ざって、ブルーナさんをうっとりと眺めていました。
周りから見ればその時の俺、相当キモかっただろうな。

 サイン会が終わって、車椅子に移って本屋を去っていったブルーナさん、
本当に長生きしてほしいものです。日本に帰る前に、とても良い思い出が
できた1日でした。

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2 コメント

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 (ぴんが)
2005-06-06 21:52:51
うらやましすぎる~(TT)



ディック・ブルーナに会ってサイン・・・(気が遠くなる)。



はあ、でもあの方ほんとーにいい表情してますよね。いいなー生写真(昔のアイドルっぽいな)!



最近日本で発売された本で

『ぼくのこと、ミッフィーのこと』っていうのがあるんですが、その表紙のお顔もすごい。仏のようです、ありがたやー。

ありがたい気持ちになりたい方はコチラへ。

http://images-jp.amazon.com/images/P/4062128268.01.LZZZZZZZ.jpg



ちなみに私、この表紙を見た直後に、何を間違ったかTVで某大国のR国防長官が笑顔で軍備増強を説くシーンを見てしまい、あまりのギャップに「人間てさ・・・」と考えてしまったのでした。







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Unknown (nicholasnickleby)
2005-06-07 11:50:26
 ぴんがさん、コメントありがとうございます。ブルーナさんはぴんがさんが紹介してくれたサイトの通り、本当に良い顔をされていました。それにしてもアメリカの国務長官と比較するとは、なかなか面白いですね。サイン会でミッフィーと戯れていた子どもたちが、ミッフィーのような純真な心を大人になっても忘れないでいてくれたら、と心から願っています。
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