hiro's Snapshot HIPPO ALBUM

番外編!カバ専門アルバム。
上野動物園中心にカバとコビトカバの写真。お気に入りを紹介します。

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さりげない優しさ

2011-04-30 07:56:56 | わたくしごと
「私のおうちへようこそ
ネームプレートと写真を撮るのが好きだった私。
でも顔をのぞかせるのはジローがお得意で。
さっちゃんが見てくれるのは珍しかったから、嬉しさもひとしおだった。

朝。さっちゃんのネームプレートが外れた壁を発見。

そうだよね。そういうことなんだもん。

一週間の予定でカバ舎に設置された献花台。
最終日、朝にはこんなに華やかに。
さっちゃん、愛されてるねぇ。よかったねぇ。

ファンのみなさまと「さっちゃんになにか…好きなものを」と話した時、
手に入れるのが難しいから、どうしたものか?と話題になった
大好物のおからと青草もちゃんとお供えされてました。
飼育員さんのやさしさです。

お昼過ぎ、もう一度戻ってみると…またまたお花が増えている!!

みんな、みーんな、さっちゃんが大好きなんだ

そして気付いた私。
あっ…ネームプレート。朝はなかったのに。
窓の桟にちょこんとおかれたその板。
すごく、すごーく嬉しかった。
「私の看板だもの!」 ね?さっちゃん。

飼育員さんのさりげない優しさがとっても身に染みる
そんな午後でした。

上野動物園 カバ サツキ

後悔ひとつ

2011-04-28 08:10:13 | わたくしごと
さっちゃんの最期。
気づいたらたくさん手元に残ることになった。

最期の外プール。最期の帰舎。最期のおからおにぎり。。。

最期に外で見た日、外に出るのは本当に限界だった。
脚を踏み外す。…だけじゃなく、帰舎時は身体ごと一段落ちた。
さっちゃんが階段を踏み外すこと自体、見たことがなかった。
一番重たかったころだって、小さいころから慣れていたあの階段を
踏み外したりはしなかった。

それなのに。4月に入って何度滑っただろう。
昇りだけでなく降りるのも限界だったんだ。
水しぶきを上げて、倒れこむようにプールへ入るさっちゃん。
それでもプールの方が楽だから。
階段の上でどうしようか迷う仕草だったのはコレが原因だ。

やっと春が来て、暖かくなり、お昼寝にぴったりの季節になったのに。
ジローがごろんとなってる分、より切なかった。
屋内で療養することになったさっちゃん。
こんなに気持ちいい季節なのに。
さっちゃんが見上げていた天窓からはどれだけの太陽が降り注いだのだろう。
星空も見えたかな?

さっちゃんが亡くなって、丸一日。ブルーシートにつつまれたカバ舎。
そして…
さっちゃんは消えた。
あの大きなさっちゃんが。本当に消えた。
今までがすべてウソだったかのように消えてしまった。

毎日、毎日入りたがっていたさっちゃんがいた部屋。
通されたジローは何を思っただろう。
僕が入りたかったのは…さっちゃんがいる部屋なんだけど?

さっちゃんの骨格は隣の科学博物館へとのことだった。
いつの日か、さっちゃんと再会できるだろうか。
多摩のアフリカゾウ、タマオと再会できたように再会できるだろうか。

山のようにたくさんのさっちゃんの写真。
気づいたら、私と一緒に写っているのは一枚もなかった。
私の中に残る。後悔ひとつ。。。

さみしい分だけ

2011-04-26 21:25:30 | ジロー
飼育員さん、はっけーん

ねぇねぇ

ごはん ちょーだーいっ

よしよし わかったよ


ジローの視線の先は飼育員さん。

寂しい分だけいつもより多めに甘えちゃう。
仕方ないよね。
元々が甘ったれなんだもの。
ちょっとでもかまってほしくて、遊んでほしくて、なでてほしくて…
あんなに大きなジローが小さな子供みたいです。

優しい飼育員さん。
作業の手を止めて、何度も何度もジローをかまってあげます。
嬉しいねぇ。ジロー

ちょっとずつ。一歩ずつでいいから。
元気になっていこうね!

上野動物園 カバ ジロー

乗り越えなきゃ

2011-04-25 22:08:12 | わたくしごと
献花の始まりはカバファンの仲間が集まった日。
みんな泣くのをこらえていた。暗黙の了解。

ささいなことでも笑っておいた。
そうしないといけなかった。泣いちゃダメだ。

献花台が用意され、それぞれさっちゃんを想いメッセージを書く。
本当なんだ。本当にさっちゃんとお別れなんだ。
私の涙の壁は決壊寸前。どんな刺激にももう耐えられなさそうだった。

そこでみつけたさっちゃんの写真。
動物園が用意したのは朝ごはん中のさっちゃん!!

無理だった。
考える間もなく涙が落ちる。
声にならない声がでる。
泣いちゃいけない。でも!でも!

しゃくりあげた私。
どうしよう。どうしよう。もう無理。無理だよ。

その時、私の手はギュッと握られた。

「もう戻らないんだよ。乗り越えなきゃダメなんだよ。」って。

どんどん力強くなるその手は
私に言いながら自分にも言い聞かせているようだった。

「ちゃんと書いておいで。楽になるから。」って。

私の横でもう涙目だ。
それでもこうして励ましてくれる。
優しさという強さ。
すごいんだ。本当に。

すべての始まりはさっちゃん。

みんなのメッセージには「ありがとう」がいっぱい。

上野動物園 カバ サツキ

いつでも

2011-04-24 21:40:24 | わたくしごと
そう。いつでもさっちゃんは…見守ってくれてたんだ。
ジローや私たちを。いつでも。

だからきっと今もそばにいてくれる。
そうだよね?さっちゃん。
今が自由なら
私が「さっちゃん」と思えば飛んできてくれるよ。
そしてまた一瞬にしてジローのところへ飛んでいくよ。
優しい優しいさっちゃんだもの

「心の中に生きている」って言うのはこういうことなのかな。

上野動物園 カバ ジロー サツキ