2ちゃんねるとネット右翼(ネトウヨ)ウォッチング&その分析

「ネット右翼(ネトウヨ)≒ニートやフリータ等の恵まれない人達(底辺層)」説の証左収集&ネトウヨ観察を主目的とするブログ

(続)朝日にだけ噛み付く産経&ネトウヨ

2007-10-09 14:47:26 | 産経
壮大な産経の自爆テロといった方がよさそうなこの
「11万人?4万3千人だろ?」
報道ですが一応続編を書くことにしました。


なんかえらく産経は鼻息が荒い↓ですな。
http://sankei.jp.msn.com/column/3521/clm3521-t.htm
(魚拓)http://s01.megalodon.jp/2007-1009-1423-02/sankei.jp.msn.com/column/3521/clm3521-t.htm
>論争「朝日vs産経」
いや、、論争も何も産経さんの自爆なんですが。


産経の関連記事を少し挙げますと
http://sankei.jp.msn.com/life/education/071003/edc0710030030000-n1.htm
(魚拓)http://s04.megalodon.jp/2007-1003-0116-49/sankei.jp.msn.com/life/education/071003/edc0710030030000-n1.htm
>「教科書検定を有名無実化」沖縄自決記載で有識者批判
>高校教科書の沖縄戦集団自決の記述をめぐり、文部科学省が訂正申請で修正に応じる意向を
>明らかにしたことついて、検定意見を支持した有識者からは「検定制度を有名無実化する」
>などの批判がでている。
>当時の守備隊員ら関係者から聞き取り調査をした中村粲(あきら)・独協大名誉教授は
>「住民の集団自決があった渡嘉敷と座間味島の2島の隊長の命令がないことが明らか。
>年金支給のために軍命令があったことにするケースもあった。軍命令の存否は確認できていない」
>と指摘。「政府もメディアも、真相究明へ向けた事実の検証作業が先決だ。検証せずに
>軍命令の記述を復活させることは認められない」と指摘した。
>
>また、藤岡信勝・拓殖大教授は「教科書検定制度の有名無実化だ。福田康夫首相になって
>平気で政治介入を始めた」と指摘。
>「9月29日の沖縄県民集会は行政ぐるみの動員であり、集団自決に追い込んだのと
>同じ官製キャンペーンの構図だ」
>として、この集会を変更の根拠にする文科省の姿勢を批判した。
>
>現代史に詳しい秦郁彦・元千葉大教授は「関与というあいまいな言葉にすり替えている」
>と述べ、慰安婦問題と同じことが繰り返されていると問題視した。
>
>座間味島の元守備隊長らを取材したジャーナリストの櫻井よしこ氏は、修正された教科書
>の記述がどうなっているか読んでから議論すべきだという。
>「新しい教科書に自決命令はなかったとは書かれていない。両方の言い分をふまえた
>バランスのとれた内容だ」と検定後の記述を評価。県民感情を理解しながらも
>「極端な議論がなぜ出るのか、疑問だ」としている。

秦氏と櫻井氏はおいておいて、とりあえず藤岡氏と中村氏にツッコミします。

中村氏はというと‥この人も文学部英文学科卒業ですか‥
いずれにせよ本職の歴史学者ではないのね‥
(藤岡氏も教育学専門だし、東中野氏は倫理専門だし、西尾氏はドイツ文学だし‥)
で‥ツッコミすると
>「政府もメディアも、真相究明へ向けた事実の検証作業が先決だ。検証せずに軍命令の
>記述を復活させることは認められない」と指摘した。
前回までは軍命令記述で検定通ってたのですが。
しかも軍命令がなかった(らしい)事を示す新しい証拠は出てきていません。
「軍命があった」という証言や軍命の存在を示す(沖縄戦終了直後の米軍側の
沖縄県民に対する)調書は山の様にありますが。
検定で通らなくなった背景をサーベイすると要は安倍壺三内閣と
その取り巻き(中西輝政etc)が活躍していたという背景が出てきますな。

更にイタイのはこちら
藤岡氏曰く
>「9月29日の沖縄県民集会は行政ぐるみの動員であり、集団自決に追い込んだのと
>同じ官製キャンペーンの構図だ」
ええと‥これ読むと藤岡氏は民衆の集団自決が官(沖縄戦当時は軍ですな)によって
追い込まれた結果により生じた事を認めてるように読めますが?
自分が何をいっているのか分かっているのでしょうか??
軍命の記述復活でも何の支障もないですね。

もっとも藤岡氏は自分が何をやっているのか理解していないという場面は他にもあります。
つくる会のサイトから引用すると

http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_070711.htm
(魚拓)http://s02.megalodon.jp/2007-1006-1029-01/www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_070711.htm
>藤岡会長が八木秀次氏を名誉毀損で告訴
(中略)
>八木秀次氏を名誉毀損で東京地裁に告訴したことを記者会見で明らかにしました。
(中略)
>名誉毀損で東京地方裁判所に民事提訴いたしました。
(中略)
>私の名誉を回復するとともに、『新しい歴史教科書』の純粋性を守るために、
>八木氏を告訴することとしたものです。
>今回の提訴に関する「つくる会」のコメント(19.7.10)
(中略)
>藤岡氏が自らの名誉を守るとともに、『新しい歴史教科書』を守るために、
>今回、個人として告訴されたことはやむを得ないと思います。

などと書いてあります。
提訴と告訴がごっちゃになってるとしか思えない。
しかも藤岡氏は訴訟の当事者の筈で、更に藤岡氏って文系の大学教授だよなあ??
(「東京地裁に告訴」という時点でトンデモ)

裁判所には告訴できなくて告訴が出来るのは司法警察官と検事に対してだけの筈。
(もちろん刑事裁判のみ)
提訴は裁判所にしか出来なくて地方裁判所と家庭裁判所だけだった筈。
(もちろん民事裁判のみ)
実際にやったのは提訴のようですが自分が何をやったのかも理解していないらしい

こういう馬鹿な藤岡氏が歴史教科書を作ったっていうのがイタイ。
使わされる学生が気の毒です。
その上藤岡氏は歴史教科書だけでなく公民教科書まで作っているのですよね。。。
(更にその公民教科書を採用している学校が少ないながらも存在)


こういう連中を「識者」扱いしている産経もそれなりという事です。
ですからそれなりの連中にしか売れないのでこういう↓ニュースが出るのも致し方ないかと。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200709280077.html
(魚拓)http://s04.megalodon.jp/2007-0929-0048-12/www.asahi.com/kansai/news/OSK200709280077.html
>大阪拘置所で朝日新聞の購読求めた被告の請求棄却
>拘置所は、購読紙を収容者への希望調査で上位2紙となった
>読売新聞と産経新聞に限定しているとして拒否した。
拘置所で産経が大人気ですか‥
(読売の希望が多いのは元々部数が多いから自然ではあります)


で、、鼻息荒い産経に対して何故か相手をしてあげる朝日‥(ほっときゃいいのに‥)

朝日新聞2007年10月4日 夕刊2面 窓 論説委員室から
>「産経抄」の自己矛盾
>「朝日新聞をたたくのは自由だが、事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく」
>先月28日のこの欄〔らん〕で、産経新聞の1面コラム「産経抄〔しょう〕」に
>そう呼びかけたところ、3日の「産経抄」でお返事があった。
>
>いやはや驚いた。こちらの指摘はほっかむりしたまま、こんどは沖縄〔おきなわ〕戦の
>集団自決をめぐる29日の県民集会の報道をとりあげて、朝日に「事実の確認だけはくれぐれ
>もお忘れなく」と切り返してきたのである。
>朝日新聞は朝刊1面で「沖縄11万人抗議」の見出し(東京本社最終版)で大きく報じたが、
>「11万人は主催者発表の数字です」
>「関係者によると、参加者は最大で4万3000人だそうです」
というのだ。
>
>ならば当然、産経は「参加者は4万3000人」と書いているのだろう。
>そう思って記事を探すと、社会面にこんな見出しがあった。
>「撤回求め11万人集会」何だ、同じではないか。
>首をひねりつつ2日の「産経抄」を読み返すと、そこにもこんなくだりがある。
>「11万人(主催者発表)が参加した」
>11万人という数字が主催者発表であることはその通りだ。
>朝日の記事も「参加者は主催者発表で11万人」と明記している。
>自ら11万人と繰〔く〕り返しながら、やはり11万人と書いた朝日をたたく。
>自己矛盾〔じこむじゅん〕としか言いようがない。
>きちんとした批判なら耳を傾〔かたむ〕けたいが、意味不明の批判には答えようがない。
>重ねての忠告で恐縮〔きょうしゅく〕だが、事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく。
>〈恵村順一郎〉
(もちろん朝日も捏造誤報を飛ばす事もあります。
しかし読売・朝日・毎日・日経・産経とある中では
産経の捏造・誤報・虚報が断トツで(ngc2497の皮膚感覚
としては他社の10~100倍程度あると思います)多いです)


さてこの「11万人?4万3千人だろ?」という産経のイチャモン(というか自爆テロ)は
どうなるのでしょうか。

今までの産経が無数に引き起こしてきた捏造報道・誤報・虚報だと
なんかテキトーに時間が流れるのを産経がやり過ごすというパターンが普通なので
今回も産経が「論争「朝日vs産経」」の欄をひっそりと閉じて終わりになると思います。



ちなみに集団自決の参考資料としては
http://www.geocities.jp/torikai007/1945/kerama.html (←少しグロなので注意)
東海大学の鳥飼氏のサイト
http://www.city.naha.okinawa.jp/heiwa/gaid/okisen.htm
沖縄市のサイト
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/4053/1999-after-1b.html
第1部 講演「戦後沖縄の挑戦」(2)講師:大田昌秀・前沖縄県知事

などです。他にも検索すれば一杯あると思います。
(ここで重要なのはこういう検索の場合「誰が言っているのか?」を認識
する事です。訳の分からん非専門分野に首突っ込んでいる研究者の変な
サイトやただのブログとかはデタラメ情報もこの手の場合は大量に
あるので注意が必要です(SMAPがどうした、とか、らき☆すたの第二期は
どうなった、とかのトリビア的情報ならそういうサイトでもよいのですが‥))

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7 コメント

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Unknown (Kimberly)
2007-10-09 16:45:02
なんだか夏の甲子園のときの宇治山田商業の学ラン問題みたいに尻すぼみになりそうですね…
工作でないウヨウヨさんも、ネパール人難病少女募金叩きに出てますし。
日本を選んで治療に来たことを喜んでやるならまだ分かるような気がするのだけれど、これでは「外国人(無論アメリカWASP除く)は死ね」と言っているようなもので。
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Unknown (Gl17)
2007-10-09 18:46:30
政府から、検定制度自体の手直しにも言及を引き出しましたね。(無審議で検定意見決定への批判に対して、検定過程の事後公開化など)
一応それなりに進展しています。
人数の枝葉末節にキャンキャン言ったところで実態として重大な意志が示されたのをひっくり返せるはずもなし。
まあウヨさん達が現実を見たくないと自慰に耽るのは勝手です。

影響があるとすれば、地方の実情に全くシンパシーを欠いたヘイトスピーチの垂れ流しで、沖縄の世論を幾分左側に押しやる効果が出る程度のものでしょう。
噴飯ものなのは、沖縄に対して制裁をしろとか言い出しているバカ(個人ブログ等)まで存在することで。
おいおい、正邪とか方法論の誤りはまだしも、せめて彼我の勢力差くらいは認識してからものを言いましょうね。
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参考になりました (えぼし)
2007-10-09 21:42:18
このブログで「沖縄の集会で11万人」ネタがなんで論争になってるかだいたいのわかりました。わかりやすい解説ありがとうございます。
返信する
Unknown (Meifumadoh)
2007-10-10 00:21:39
…何だかもう、フジサンケイ屋にマトモに相手するだけムダに思えてきました(笑)。

確かこの「つくる怪」の蛆岡信勝には、沖縄集団自決での強制の有無の調査活動だとホザき、
沖縄への二泊三日ばかりの滞在で「関係者」とかいう特定の対象を相手に「聞き取り調査」
と主張する茶番をほんの数件だけヤった挙げ句、大々的に「沖縄での集団自決に軍命なぞ
全く無かった!確定だ!」とかブチ上げたにも関わらず完スルーされた、という前科(笑)が
ありましたっけ。

もっとも、ヨーロッパでのナチ系歴史修正主義者を揶揄する例えがあるそうでして。
「『あれは何だ!』と何も無い空を指さし、衆目を上へ向けさせる。無論空には何も無いが、
そうやって『自分の号令一下、皆に上を向かせられた』というそれこそが歴史修正主義者
にとっての大成功なのであって、上空に何も無いのはハナから承知の上」…という話です。
インネン付ける口実なんて実は何でも良い、気にくわない陣営・論説へイチャモンを
付け、世間へハデな花火を上げて見せる事それ自体が目的。自説の論理的整合性だの
矛盾だのは、インネン付けをきっかけに愚衆を焚き付け煽り立てる事に成功しさえすれば、
後はイキオイでどうとでもごまかせる… そういう意味でしょうか。

確かに、あの小蛆ミ郵政洗脳選挙だって、最近なら沢尻エリカの「別にぃ」騒動(笑)だって、
メディアで取り上げられたら世間がそれ一辺倒になる風潮は自重せねばと思います。
返信する
Unknown (ngc2497)
2007-10-10 13:57:58
>Kimberly氏
そうなりそうですよね。あの学ラン問題なんか酷い捏造なのに。
しかもあのレベル(朝日の珊瑚事件レベルぐらいでしょうか)は
産経では全く珍しくないのですな‥

>Gl17氏
そういう問題を見ていてもネット(というか(匿名)掲示板)と現実との
世論の間のあまりの乖離に驚くのですよね‥どんだけ掲示板には
下層が多いんだよと思います。

>えぼし氏
お役にたったのなら幸いです。
(気が向いたらまた覗いてやってください)

>Meifumadoh氏
そういえば藤岡には「(二泊三日で)徹底的調査をした」と
のたまった過去もありましたねえ‥そういう話にならん
という「つくる会の低レベルさ」を示す話は事欠かない
ので忘れていました。新聞のレベルに合った「識者」しか
用意出来ないという事でしょうかな。
返信する
Unknown (ノンポリ人間)
2007-10-11 23:09:37
亀レスで、大変申し訳ありません。

問題の藤岡先生については、以下の活動で有名な方のようです。
自由主義史観研究会HP
 ttp://www.jiyuu-shikan.org/rekishi100.html

 問題の一つになっている集団自決訴訟では、同会の南木隆治さんという人が「支援する会」の会長を務められているようです。南木さんが、どういう人か全く個人的には存じませんが、以前見た2chの情報では、高校の先生でかつ同会大阪支部の支部長さんとのことで、この訴訟では会ぐるみで原告側を支援されているようですね。

 それはさておき、同会の特徴(というより自由主義史観)として故司馬遼太郎の歴史観に依拠しているというのは、結構有名な話のようですが(HPの会の照会欄には何も書かれていませんが)、一方で司馬遼太郎は自身の戦争体験をつづったエッセイの中でこのようなことを書き残していたりします。(つい先日も2chの某スレで指摘しましたので見た方もおられるかもしれません。)

 読んだのが10年以上前ですので一部怪しいところがあるかもしれませんが、ご容赦ください。なお、新潮文庫「歴史と視点」の中に収録されていると思います。

>大本営から連絡のため部隊にやってきた将校と、作戦について質疑を含めた打ち合わせを行ったがその中で私は、前々から疑問に思っていたことについて、その将校に質問してみた、「我々の部隊は敵の上陸と同時に迎撃のため南下することになるが、一方で街道には避難するため北上してくる住民で満ちあふれている可能性ある。どう前進すべきか※」その将校は、特に性格的に問題があるようではなく、ごく普通の技術系の穏和な人物と思われたが、意外にも馬鹿なことを聞くなというような感じで、やや怒気を含んだ声で「轢き殺していけ」と言った。
私はそれまで、国民を守るために軍隊があるものと思っていたし、そういう重厚さをもったものが国家であると思っていた、心の中で何かが崩れどうしようもない絶望感だけが残った。
(※当時司馬遼太郎は学徒動員の陸軍将校で、本土決戦に備えて北関東に駐屯している戦車部隊に配属されていた。部隊の任務は、九十九里浜か湘南に米軍が上陸した場合、これを迎撃することにあった。)

>沖縄で起こったことについて、周囲と隔絶された離島だったから起こったのだという意見があるが、本土でも敵が上陸してくれば同じようなことが起こりえたはずである。

返信する
Unknown (ngc2497)
2007-10-11 23:32:21
>ノンポリ人間氏
>この訴訟では会ぐるみで原告側を支援されているようですね。
確かそうだった筈です。産経の阿比留記者のizaブログみても
そういう感じです。それに対して被告の岩波側も
弁護のための情報を集めている感じです。今の所を
見ている限りではどうみても産経にとっては薮蛇になりそうですが。
集団自決に関して軍の命令を示唆する情報が集まってきているようです。
また、司馬さんの情報ありがとうございます。
司馬氏の歴史観は私もかなり共有しております。
司馬さんは確か日露戦争までは日本軍を評価してましたが
第一次世界大戦以降の日本軍は評価してなかった筈だった
のですがその私の記憶が正しい事が概ね補完されているようなので
一安心しましたです。
やはり司馬さんの手によっても沖縄の日本軍がろくでもない
存在だというのは確かな様ですね。
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