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産経抄「戦後初の靖国公式参拝総理は吉田茂」←→産経社説「公式参拝は中曽根から」(←どっちなんだよ?)

2013-12-27 17:48:09 | 産経
少しはまともに調べてから産経は物をかくべきだと思いますねえ。。


以下の一面コラムの産経抄と主張(産経社説)は同じ日の2013年12月27日に書かれた物です。
(産経がマスメディアとしてはいかにいい加減な情報を書き散らしているかよく分かるエピソードなので取り上げてみました)

まず以下が一面看板コラムの産経抄です。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131227/plc13122703090001-n1.htm
【産経抄】女衒でも暴走でもなく 12月27日
駅の売店の前には、毎日各夕刊紙の目玉記事の見出しが大きく印刷された紙が垂れ下がっている。
「沖縄県民売り渡す 安倍米国の女衒(ぜげん)」。きのうの日刊ゲンダイの見出しは、特に強烈だった。

▼米軍の普天間飛行場の移設に向けて、政府が示した負担軽減策を、江戸時代の人身売買にたとえるのだから。
もっとも、数時間後には大きく変わる。「安倍暴走 靖国参拝」。
どちらにしても、安倍晋三首相は散々な言われようだった。

▼「粗暴にも中国とその他のアジアの被害国の国民の感情を踏みにじり、公然と歴史の
正義と人類の良識に挑戦した行動」。中国外務省の発表した「強い憤り」もすごい。
もっとも、「関係がさらに行き詰まる」と報じた韓国の反発を含めて、首相の想定内のはずだ。

▼「アベノミクス」によって、景気ははっきり上向いている。NSC設置にあわせて
特定秘密保護法も公布され、沖縄の基地問題も解決の糸口が見えてきた。
首相としては、最後の懸案をどうしても年内に乗り越えたかったのだろう。

▼戦後、最初に公式参拝した首相は、吉田茂である。
サンフランシスコ平和条約に調印し、日本が独立を回復したことを英霊に報告するためだった。
「御英霊に、政権1年の歩みをお伝えする」。安倍首相は、今回の参拝の目的をこう語る。
いつしか政治問題化してしまった参拝を、鎮魂と慰霊という本来の姿に戻す。そんな決意が読み取れた。

▼残念ながら、国内の大半のメディアは、首相の英断に批判的だ。
そんななか小紙は孤軍奮闘してきた、とうぬぼれるつもりはない。
ただ、英霊の加護を信じて、と訴えた百地章日本大学教授による25日付の
「正論」は、首相の心の琴線にいささかでも触れたのではなかろうか。


(スクリーンショット)
数え切れないほどのツッコミ所が上の産経抄に有りますが、おいておいて
重要箇所だけ挙げます。
   ▼戦後、最初に公式参拝した首相は、吉田茂である。
ふーん…今はおいておきます。

また…
   ただ、英霊の加護を信じて、と訴えた百地章日本大学教授による25日付の
   「正論」は、首相の心の琴線にいささかでも触れたのではなかろうか。

…そんなに官邸と癒着している事を誇らしげに書かなくても良いのではないでしょうかねえ…
産経は「権力を監視」というメディアの基本をとうの昔に忘れているようですね。



|そして…以下↓が同じ日(2013年12月27日)に書かれた主張(産経社説)です。


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131227/plc13122703100003-n1.htm
【主張】首相靖国参拝 国民との約束果たした 平和の維持に必要な行為だ

安倍晋三首相が靖国神社に参拝した。多くの国民がこの日を待ち望んでいた。
首相が国民を代表し国のために戦死した人の霊に哀悼の意をささげることは、
国家の指導者としての責務である。安倍氏がその責務を果たしたことは当然とはいえ、率直に評価したい。

≪慰霊は指導者の責務≫
参拝後、首相は「政権が発足して1年の安倍政権の歩みを報告し、二度と戦争の惨禍に
よって人々が苦しむことのない時代をつくるとの誓い、決意をお伝えするためにこの日を選んだ」
と述べた。時宜にかなった判断である。

安倍氏は昨年の自民党総裁選や衆院選などで、第1次安倍政権で靖国神社に
参拝できなかったことを「痛恨の極みだ」と繰り返し語っていた。
遺族をはじめ国民との約束を果たしたといえる。

靖国神社には、幕末以降の戦死者ら246万余柱の霊がまつられている。
国や故郷、家族を守るために尊い命を犠牲にした人たちだ。
首相がその靖国神社に参拝することは、国を守る観点からも必要不可欠な行為である。

中国は軍事力を背景に、日本領土である尖閣諸島周辺での領海侵犯に加え、
尖閣上空を含む空域に一方的な防空識別圏を設定した。北朝鮮の核、ミサイルの脅威も増している。

今後、国土・国民の防衛や海外の国連平和維持活動(PKO)などを考えると、
指導者の責務を果たす首相の参拝は自衛官にとっても強い心の支えになるはずだ。

安倍首相が靖国神社の本殿以外に鎮霊社を参拝したことも意義深い行為だ。
鎮霊社には、広島、長崎の原爆や東京大空襲などで死んだ軍人・軍属以外の一般国民の戦没者や、
外国の戦没者らの霊もまつられている。

これからの日本が一国だけの平和ではなく、世界の平和にも積極的に
貢献していきたいという首相の思いがうかがえた。

安倍首相の靖国参拝に対し、中国外務省は「強烈な抗議と厳しい非難」を表明した。
韓国政府も「嘆かわしく怒りを禁じ得ない」との声明を発表した。

いわれなき非難だ。中韓は内政干渉を慎み、首相の靖国参拝を外交カードに使うべきではない。

在日米大使館も
「近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに米国政府は失望している」
と、日本と中韓両国との関係を懸念した。

繰り返すまでもないが、戦死者の霊が靖国神社や地方の護国神社にまつられ、
その霊に祈りをささげるのは、日本の伝統文化であり、心のあり方である。

安倍首相は過去に靖国参拝した吉田茂、大平正芳、中曽根康弘、小泉純一郎ら各首相の名前を挙げ、
「すべての靖国に参拝した首相は中国、韓国との友好関係を築いていきたいと願っていた。
そのことも含めて説明する機会があればありがたい」と話した。

両国は、これを機に首脳同士の対話へ窓を開くべきだ。

以前は、靖国神社の春秋の例大祭や8月15日の終戦の日に、
首相が閣僚を率いて靖国参拝することは普通の光景だった。

≪日本文化に干渉するな≫

中国が干渉するようになったのは、中曽根首相が公式参拝した昭和60年8月15日以降だ。
中曽根氏は翌年から参拝をとりやめ、その後の多くの首相が中韓への過度の配慮から
靖国参拝を見送る中、小泉首相は平成13年から18年まで、年1回の靖国参拝を続けた。

安倍首相は来年以降も参拝を続け、「普通の光景」を、一日も早く取り戻してほしい。

また、安全保障や教育再生、歴史認識などの問題でも、自信をもって
着実に安倍カラーを打ち出していくことを求めたい。

第2次安倍政権は発足後1年間で、国家安全保障会議(日本版NSC)創設関連法や
特定秘密保護法など、国の安全保障のための重要な法律を成立させた。

しかし、集団的自衛権の行使容認などの懸案は先送りされた。
憲法改正の発議要件を緩和する96条改正についても、
反対論により「慎重にやっていかないといけない」と後退してしまった。

これらは首相が掲げる「戦後レジーム」見直しの核心であり、
日本が「自立した強い国家」となるための基本である。
首相自身が正面から、懸案解決の重要性を国民に説明し、決断することが
宿題を片付けることにつながる。

(スクリーンショット)

数え切れないほどのツッコミ所が上の産経社説にもありますが、おいておいて
重要箇所を一つだけ挙げます。

産経社説では
   中曽根首相が公式参拝した昭和60年8月15日以降だ。
と書かれていますねえ。産経社説でも中曽根総理以前の総理靖国参拝について
    過去に靖国参拝した吉田茂、大平正芳、中曽根康弘、小泉純一郎ら各首相の名前
と書いている事から産経社説の主張の筆者は初の靖国公式参拝は中曽根総理と認識している事が伺えます。
しかし…それは…産経抄の
   ▼戦後、最初に公式参拝した首相は、吉田茂である。
とモロにバッティングするんですがねえ。
(要は史実では戦後初の総理靖国公式参拝は中曽根がやりやがった筈なので…産経抄が間違っている筈ですね)

産経の看板コラムと産経の社説の間で意見や内容の摺り合わせくらいしなかったのですかねえ。
もろに矛盾した記述が同じ日(2013年12月27日)に同じ産経新聞で読めるというのは
産経が如何にいい加減な情報を垂れ流すメディアか、呼吸する様に産経はデマを流すか
という事を如実に表しています。

<追記12月28日>
早速こういう事を産経がやらかした様です。
http://togetter.com/li/608151
>「沖縄、盛り上がらない反対運動、県庁集結は約10人」といいつつ、実際は・・・

産経は「反対運動に参加は10人程度」と報道している様ですが…現実は全く異なっているようです。
現地の人の報告だけでなく沖縄タイムスは、こういう↓報道をしています
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php/?id=59648
(魚拓)http://megalodon.jp/2013-1228-0043-20/www.okinawatimes.co.jp/article.php/?id=59648
>辺野古反対派約千人が県庁になだれ込み
写真を見る限り抗議者は千人以上はいるようですね。
産経は10人と1000人の区別がつかない様です。つーかはっきり言って産経はデマ流してますよね…



まあ…産経が呼吸する様に嘘を垂れ流すメディアであるという事はネトウヨだらけの
ネット界隈ですら常識になりつつあるというのは誠に心強い事です。

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