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日中共同声明「中華人民共和国政府は日本国に対する戦争賠償の請求放棄を宣言する」

2012-09-30 15:18:03 | 歴史認識


尖閣問題で日中の間がギクシャクしています
(ngc2497も尖閣は断じて日本のものだと思いますし今の中国のやり方(南沙諸島問題など)にはかなり頭に来る所もあります…)


しかし…韓国と異なり中国政府が戦争賠償について言及しない事は特筆に値します。
(しかしネトウヨは中国叩きの際にそれを無視するのですな)

何故その様に中国政府が戦争賠償を政府として言わないかというと以下の様に
日中共同声明にきっちり書かれているからです。
外務省サイトから引用します。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_seimei.html
> 日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明
(中略)
>一   日本国と中華人民共和国との間のこれまでの不正常な状態は、この共同声明が発出される日に終了する。
>二 日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。
>三 中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。
>   日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。
>四 日本国政府及び中華人民共和国政府は、千九百七十二年九月二十九日から外交関係を樹立することを決定した。
>   両政府は、国際法及び国際慣行に従い、それぞれの首都における他方の大使館の設置及びその任務遂行のために
>   必要なすべての措置をとり、また、できるだけすみやかに大使を交換することを決定した。
五 中華人民共和国政府は、中日両国国民の友好のために、
  日本国に対する戦争賠償の請求を放棄することを宣言する。
>六 日本国政府及び中華人民共和国政府は、主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、
>   平等及び互恵並びに平和共存の諸原則の基礎の上に両国間の恒久的な平和友好関係を確立することに合意する。
>   両政府は、右の諸原則及び国際連合憲章の原則に基づき、日本国及び中国が、相互の関係において、すべての紛争を
>   平和的手段により解決し、武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する。
>七 日中両国間の国交正常化は、第三国に対するものではない。両国のいずれも、アジア・太平洋地域において覇権を
>   求めるべきではなく、このような覇権を確立しようとする他のいかなる国あるいは国の集団による試みにも反対する。
>八 日本国政府及び中華人民共和国政府は、両国間の平和友好関係を強固にし、発展させるため、平和友好条約の締結を
>   目的として、交渉を行うことに合意した。
>九 日本国政府及び中華人民共和国政府は、両国間の関係を一層発展させ、人的往来を拡大するため、必要に応じ、
>   また、既存の民間取決めをも考慮しつつ、貿易、海運、航空、漁業等の事項に関する協定の締結を目的として、交渉を行うことに合意した。

>千九百七十二年九月二十九日に北京で
> 
> 日本国内閣総理大臣  田中角栄(署名)
> 日本国外務大臣  大平正芳(署名)
> 中華人民共和国国務院総理  周恩来(署名)
> 中華人民共和国 外交部長  姫鵬飛(署名)

で…当然この共同声明は毛沢東の了解も得られている訳です。
もし中国政府が敗戦国の日本に賠償請求を行えば現在の金額で(NHKの報道では)100兆円弱になったと概算されています。
当然、日本が払える金額でないのは言うまでもありません。もし請求されたら大変な事になった筈です。。
しかし中国政府首脳(特に周恩来氏)は賠償請求を放棄する事を決定した訳です。
そこに中国政府の懐の深さを見る事が出来ます。
この件に関しては中華人民共和国政府に多大な恩が日本政府にはある訳です。

この中華人民共和国政府の賠償請求放棄には日本は深く感謝するべきだと思います。
(だからといって尖閣は日本のものだという主張をねじまげるべきとはngc2497は全く思いません)

中国政府のやりかたには頭にくる人も多いとは思いますがそういう事実も一つ心に格納しておくべきではないかと思います。


(ngc2497は毛沢東は(特に晩年は)評価しない所も多いのですが、周恩来に関しては高く評価しています)






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