福石みんのニュース備忘録

福井市民の福石みんが集めたニュース備忘録

震災がれき、「住民理解」「可燃ごみ」など基準に被災地とのマッチング図る考え -大野・勝山広域行政組合

2012年03月30日 02時00分00秒 | 政治・経済
中日新聞:震災がれき 国に受け入れ基準提示 「住民理解」や「可燃」:福井発:日刊県民福井から(CHUNICHI Web)
2012年3月30日

大野・勝山広域行政組合
 大野・勝山地区広域行政事務組合管理者の山岸正裕勝山市長は二十九日、東日本大震災のがれき受け入れに関して、広域行政事務組合として受け入れの基準を国などに積極的に示し、被災地とのマッチングを図る考えを表明した。がれきの放射線量測定も独自に行い、安全性を確認するとした。また、福井坂井地区広域市町村圏事務組合管理者の東村新一福井市長もこの日、がれきの受け入れを前向きに検討する考えを示した。

 ともにそれぞれの組合議会の一般質問に答えて明らかにした。

 山岸市長は、受け入れの基準として▽地元住民と協議した上での住民理解▽可燃ごみが対象で、金属や石類などの混入がない適正サイズとし、破砕機へ投入可能なごみ▽大野、勝山両市の通常のごみ処理に支障がない-の三点を挙げた。

 放射線量の測定については、可燃がれきのサンプルと焼却灰を測定し、一般廃棄物と比較することで安全性を確認する。結果は住民に公開して、風評被害が起きないよう対処する考えだ。

 東村市長は「一九九七年のナホトカ号重油流出事故や二〇〇四年の福井豪雨で全国から支援を受けた恩返しのつもりで、できる限りの支援をしたい」とした上で、地元住民と構成する福井、あわら、坂井、永平寺の四市町の理解を前提に受け入れを検討する意向を示した。

 受け入れ可能なのは、焼却施設の処理能力に余裕のある七~九月で、一日十トンずつ最大九百トンと説明した。

 福井坂井地区の組合議会の本会議では管理者が四月一日付で、東村氏から坂本憲男坂井市長に交代することも了承された。(中西卓郎、平井一敏)


◆「震災がれき受け入れ」関連記事
震災がれき、嶺南6市町で連携して受け入れに(2012年03月29日)
震災がれきの受け入れを決議、敦賀市議会(2012年03月26日)
敦賀市議会全員協議会で環境省、がれき問題を説明 「がれきが復興意欲をそぐ」(2012年03月22日)
震災がれきの受け入れ、小浜市長は慎重姿勢 「地元住民の理解が第一」(2012年03月16日)
がれき受け入れの議員提案、県会で全会一致の可決(2012年03月16日)
被災地がれき、おおい町で受け入れ検討(2012年03月14日)
大野市長、震災がれき受け入れに前向き姿勢(2012年03月13日)
高浜町会「がれき受け入れ前向きに対応」 国基準より低い放射性濃度で(2012年03月10日)