彼女

＜4月4日の日記＞

月曜日。

仕事。

俺は、兄貴的な存在の先輩に昨日の話をした。

すると先輩は、「俺なんてもっと、悪いことたくさんしてきたから。」や「俺の時はその日帰らせてもらえなかったし、帰らせてもらえたなら大丈夫だって」って言ってくれたりして、励ましてくれた。

そして仕事後、俺は携帯の店へ。

「家に連絡されるの嫌だろうし、プリペイド携帯買うなら、プリペイド携帯の番号を教えてよ」と警察に言われていたので、プリペイド携帯を買って、すぐに警察に連絡をした。

プリペイド携帯の通話料は、６秒につき９円。

高すぎる。

誰かに話をしたくても、自分からはかけにくい。

そして帰宅。

すると、家に警察から電話があったらしく親にバレていて、怒られた。

それから、前まで使っていた携帯を起動させて、メモリーをプリペイド携帯に一括送信した。

そこから親しいキープや、地元のスト師らに連絡をした。

一部、メアドが変わっていたスト師もいたが、みんなに協力してもらって、みんなにプリペイドの連絡先を教えた。

そして今夜は、チル君から電話がかかってきた。

「大丈夫か？」と声をかけてくれた。

「今後駅の警備が厳しくなるかもしれないし、しばらく俺らは駅ストを自粛する」ということを言っていた。

みんなに迷惑をかけたと思った。

だけどチル君は、怒らなかった。

その後は、キープに電話をかけてもらって、電話で話をした。

「携帯を失くした」という嘘をつき続けるのも気持ち悪かったので、キープには今回の事件のおおまかな流れを話した。

キープは、「次から真面目になるんだよ」と言ってくれた。

キープは、「友達に、サクはナンパばかりしてるからやめた方がいいって言われるけど、好きだからいつも一緒にいる」って言ってくれて。

とりあえずこのキープとは１年以上続いたことだし、付き合うということにはした。

これからは、彼女だから。