私の天命、何処で知る?

あっという間に不惑も終えて。
さて、天命と言われましても何のこっちゃ。
まあ日々幸せなんでいいんですけど。

今日は仁和寺展とKバレエ~♪

2018-02-28 20:37:03 | バレエ 舞台
Kバレエカンパニーの新作、平日の2公演しかなくて、
仕事後に渋谷、ってのもちょっとリスキーかな、と思い
有休消化がてら平日マチネを取っちまおう、と。

で、その午前中、水曜だし映画に行くかと考えてたんですが
親が観に行った東京国立博物館の「仁和寺と御室派のみほとけ」展が
よかったというので、これも期間あとちょっとだし、と行っちゃいました。

10時過ぎ、上野公園口を出るとすんごい人が。
これ、みんな仁和寺展かな、とドキドキしましたが
パンダの方が多かったようだ。
そうだよね。

でも、仁和寺展もすでに長蛇の列で入場まで30分。
まじか~~~。
あいにく、気候が良かったので待つのもそんなに苦ではありませんでした。
結構ちょろちょろ動いてたしね。



結局10時半前には入れたのかな。
ホッとしましたが、まあそれでも中は凄い人。
仏像目当ての私は第一会場はわりとすたすた次へ。
あ、曼荼羅はすごかったよ、うん。

この作戦が功を奏したのか、第二会場の仏像周りは空海の書ほど人が群がってなかったような…。
あ、仏像は遠目で観れるから、必死に目の前にくるまで並ばなくてもいいからか?

 

いやぁ、これはやはりすごかった。
私の携帯は相変わらず精度が残念なのでこんな結果でしたが
これ撮影可にしたの、凄いね~。
どうしても江戸時代の作品っていわれると「わりと最近…」とか思っちゃいますが
千手観音様+二十八部衆+風神雷神・明王様 いやぁ壮観…。
いきなりテンションあがります。
これ、普通に仁和寺行っても見られないヤツなのかな?
それをこんな豪華に、多分ライティングとかも完璧な形で展示してくれたんだよなぁ。
ありがたい。
ちゃんと朝から起きて上野まで来た甲斐があったです。

あと驚いたのが、地元金沢区のお寺の菩薩様が展示されていたこと。
龍華寺、って大晦日に除夜の鐘つきにいった寺や~ん。
あそこにこんなきれいな菩薩様がいらしたのか。
普段金沢文庫なのかな?いやあでも驚いた。
知らなかった~。

他に今回気に入ったのは若狭の秘宝・馬頭観音様。
かっこよかった~。
でもね、横から見ると、頭のお馬さんの後ろのアレ、結ってる髪の毛なのか?
あれがリスのしっぽみたいでちょっと可愛らしくみえるのです。
そんなとこも含めて、なんか素敵。

如意輪観音様は、だいたいどこのもなんか艶めかしい雰囲気持ってるんですけど
今回の兵庫の観音様は、それに加えてどことなく怠惰な雰囲気があって
こちらもチェック入りました。

葛井寺の本当に千本手があるらしい千手観音様は、
なんか背後の千本の手を達観している雰囲気というか、
他人事?我関せず、って表情されてるのが、なんかおかしくなってきちゃって
ちょっとニヤニヤしちゃいましたね、私は。
そして壁に十一面のお顔写真があったのですが
トバみたいなのと昇太みたいなのがいて、ここでも笑った。
どんな見方してるんだ…、私は。
や、迫力凄かったんですけどね、
なんかその迫力とマッチしてないお顔が、ツボでした。


そんな感じで、外に出たら長蛇の列が60分待ちになってた~。

早めで良かったのか。
もしかして平日昼間の方が、お客様多いのかな~。

そしてちょろっとお昼食べて渋谷へ。

熊川さん振付の「死霊の恋」は一応元ネタのゴーチェの『死霊の恋』を読んで
予習もしていたのですが、プログラムで今回の作品の物語をチェックしますと
設定がさらに濃くなっておりました。

ほほう、これは楽しみ。

ですがそちらは最後。

4編上演される最初は宮尾さん振付の「PianoConcerto Edvard」。
これ、凄い好き~。
テンション上がって、最初っからスタオベしたくなったくらい。
いや~、お衣裳も素敵でしたし群舞もパドドゥも見ごたえあって、
曲の盛り上がりにあわせてどんどん盛り上がってく感じと
ラストのたたみかけ。
音に合わせた振りのカッコよさ。ハメ方、キメ方、間合いの妙。
PIWでもこういうのやったらいいのになぁ。
お客様退屈しちゃうかなぁ。
絶対カッコいいと思うんだけどなぁ。

や~、また観たいし、宮尾さんの他の振付も観てみたくなりました。

次は、その宮尾さんが今度は踊られる「タイスの瞑想曲」。
こちら、曲は有名ですし、ヴァイオリンリサイタルや、それこそバレエでもフィギュアでも
よく耳にする曲ですしね。ただ物語は知らなかった。
修道僧と娼婦の恋ってのは死霊の恋ともかぶりそうですが
今回はその物語を演じているというわけではないようで。
ものすごくスケールの大きなテーマで踊られていたようです。
いやぁ、美しかったですね…、うっとり。

休憩を挟んでのコンテンポラリーはやはり私にはちと難解でした。
ただただ、遅沢様が素敵だった…。
後ろ姿、お背中が殊の外美しい。
ベートーヴェンのコラリオン、弦楽四重奏曲から交響曲第7番へ。
7番はさぁ、やはりジョルジュ・ドンのイメージがでかすぎて…。



↑これですね。
『愛と哀しみのボレロ』
これ、全楽章踊ってるとこ観たい~って思ったやつです。

そして「死霊の恋」。
ショパンのピアノ協奏曲第1番。
こちらもおなじみの曲ですが、このバレエの為に作られた曲のようです~。
クラリモンドが美しすぎた。
人ならざる者の美しさ。それが登場の瞬間でわかるの、凄い。
さらにが愛するロミュオーと踊ってる時と、恋敵セラピオンと踊るところで
表情とか全然違うのも凄い。
セラピオンが見えない何かと争って(踊って)るところ、圧巻でした。
そう、セラピオンが恋敵だったのでした~。
原作では「老師」ってなってたので、そういう考えよりは
彼も若い頃惑わされたのかな?って思って読んでたのですが
熊川版、そうきましたか~。

ロミュオーとセラピオンのパドドゥ、切なかったなぁ。
クラリモンドがロミュオ―のこの先の人生を想って身を引いてくれたとしても
そこからセラピオンが幸せになれる可能性とか低いしなぁ…。
そんな切ない物語の先を思いながら、最後はやはりしびれました~。

終わった後、拍手する前に「うわぁ…」って声が出ちゃうの。
ああいう見せ方がさすがですよね。
クレオパトラの時も思いましたが、なんなんでしょう。
総合芸術監督、さすがです。

これ、2日間2公演、って何人の人が観られたんだよ?
勿体ないなぁ。
再演あるかなぁ。
カメラ入ってたから、TBSでなんらかの番組があったり、DVDが出たりはするのだろうが。

はぁ~、今回も溜息です。
濃い休日でした。



明日から3月。職場は新体制です。
すんごいリフレッシュできたので、またお仕事頑張ろう。

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