Nerd's Pockets

米大学院生がお届けする隠遁両生類研究生活

毛沢東の気持ち

2007-10-12 02:22:01 | General

ティーチングが終わり研究室で手作り弁当を食べています。この間知り合いから借りてきたDVDに芸能人がどうやって子育てしてるかみたいな番組があって、その中でお弁当の品評会があって子供たちが「おいしそ~」とかいっていたんですが、僕も一緒に「うまそ~」とか言っていました。それが影響したのかしないのか、今日の弁当は今まででとは格が違っていました。次元で例えると、一次元から二次元になったくらいの違いはあったと思います。ごちそうさまです。

脊椎動物生理学は講義と実習でなりたってて、僕とミシェールという子が実習を、プロフェッサーが講義を教えています。今までは実習が先行していて、何を説明してもみんな始めてで反応もイマイチだったのですが、今日の実習(反射について)に関しては講義ですでにカバーしてあっただけあって反応が良かったです。

反応が良いというメリットの裏返しは生徒の数人は僕より知識があるという困った事態。僕は脊椎動物生理なんて殆どしらないんで教える前に最小限の知識を詰め込んで、授業では知ったかぶって話しています(こんなこと生徒には絶対言えない!)。生徒が活発なのは良いのですが今日はやたらツッコミが多くて困りました。脊椎反射は脊椎(Spinal Cord)で信号が返って来て脳を経由しないから反応時間が短いと言う説明に、授業では脳まで信号が行くって習ったともとこもないツッコミが来ました。

えっ、そうなの?。。。と心の中で動揺するわけでした。

あと講義のテストで分からない問題があったから教えて欲しいとか滅茶苦茶な要求をしてきたりするんです。僕の演技がうますぎてしまったのか、それとも僕をバカにしてるのか。。そんなの絶対無理。

生徒に知識がついてくると大変だなぁという思いは、全然訳が分かりませんが文革の時に知識人を殺しまくった毛沢東の気持ちとつながり、毛沢東も知識人を相当おそれてたんだなぁと思いつつ研究室に帰ってきました。笑。これじゃ今読んでる「少年H」の少年と良い勝負だな。