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「ほぼ」週刊 猫型人間のまったり日記

自分の好きな物を自由気ままにまったりと書き綴っています。最近は心のデトックス(毒出し)の場にも使っています(^^ゞ

韓国ドラマ「真実(2000年)」観ました

2006-06-18 23:40:56 | ドラマ
登場人物のキャラクター設定が多彩だし韓国の社会事情もしっかり描写されているので、老若男女問わず「キャラ萌え(ストーリーの中で登場するキャラクターが、まるで自分であるかのように感情移入する事)」しながら観られると思います。

雪の降る冬の夜、1台のが交通事故を起こしてしまった
運転していたのは国会議員の娘でTVレポーターのイ・シニ。彼女は父イ・テッチュンの雇われ運転手の娘で高校時代のクラスメートのイ・ジャヨンと、彼女の恋人でありかつてシニが思いを寄せていた財閥の御曹司チャン・ヒョヌと仲直りの祝杯をあげていた。シニは二人を送ろうとに乗せるが、いい気分に酔った彼女の運転は甚だあやしく一瞬脇見をした次の瞬間目の前に出て来た歩行者をよけようとして事故を起こしてしまう。気がつくと助手席のジャヨンは意識を失い、後部座席に座っていたヒョヌはフロントガラスを突き破って投げ出され、路上に放り出されていた。そんな中、とっさにシニはジャヨンを運転席に移し替え、自分は助手席に乗り込んでしまう。その様子を誰かが物陰からビデオで撮影していることなど気がつきもせずに。病院で取り調べを受けるシニは、不安な思いのまま高校時代から今までのことを思い返していた…。
韓国ドラマ公式ガイド「真実」より引用

真実 DVD-BOX PCBP-51037
真実 DVD-BOX PCBP-51037

放送時間の関係上カットされてしまった、このドラマが最終的に訴えたかった事を描いた部分が特典映像として収録されています。ぜひご覧になることをお勧めします

韓国ドラマの公式ガイドブックはそのドラマのキャストのインタビューとロケ地、各話のストーリー紹介と番組公式グッズの購入方法で終わってしまうことがほとんどですが、この作品は社会問題を反映した内容のせいなのか各話ごとに登場人物達の行動の理由づけや心理描写が詳しく説明されています。韓国エンターテインメントナビゲーター・田代親世さんとエッセイスト向山昌子さんの対談も掲載されていますが、二人が選んだ主役4人の名セリフからはこのドラマの本質がより浮き彫りになっています
私は最初にノベライズを読んでからドラマを見たのですが、登場人物それぞれの置かれた立場や心理描写がしっかり書かれていてノベライズ単体としても読み応えがありました。ドラマとあわせて読むと、より味わいが深まると思います

このドラマ、単なる勧善懲悪ではなく(韓国ドラマには基本的に「救いようのない極悪人」というキャラクターは出てこないのですが)、それぞれの置かれた立場から仕方なしに取ってしまった行動ということが多いです。交通事故を起こしたシニがとっさに意識不明のジャヨンをの助手席から運転席に移し変えてしまったのも、の仕事に就くまで事あるごとに大物議員で実業家の父親から優等生のジャヨンや妹と比較されてテストや大学受験も母やジャヨンの力を借りなければ何一つできなかった彼女がの世界で成功して「自分の力で何かを得ることの素晴らしさ」を生まれて初めて知った矢先であり、ソウル市長選に立候補中の父親の足を引っ張りたくないという理由だったのです。やり方は間違っていたとはいえ、本当の彼女は父にあてた遺書の中で「…海で溺れかけていた私を助けてくれた時、私を抱きかかえて泣いていたパパの顔を忘れられない。もしもう一度パパの娘として生まれたら、今度は期待に応えられるような娘になるからね」と書き残してあるように、どんなに努力しても勉強ができない彼女に過剰な期待をかけたり替え玉受験や交通事故のすり替えの事を告白しようとした時「私の政治生命のために、この秘密は墓場まで持って行け」などと言い続けて、最終的に彼女を自殺に追い詰めてしまったような父親でも愛し続けていたような純粋な娘だったのでした。純粋さと言うのは時に人を極限まで追い詰めてしまうのですね

追記:シニがスンジェと心中した川辺で散骨するシニの母と妹を、ジャヨンとヒョヌが「こんなことになるなんて…」と複雑な表情で物陰から見守る場面と、留学に向かうが飛び立つ画面を背景に流れる真実の究明に協力してくれた人たちへのお礼とシニの死を悼むジャヨンの言葉を述べたテロップは、いくら編成の都合上時間内に収まらないからといっても絶対にカットしちゃいけませんよ、監督!シニ一家の崩壊の直後が仲良くペアルックで微笑みながら留学する二人のシーンじゃ、ジャヨンとヒョヌがシニとスンジェの死を深く受け止めていないように見えてしまうじゃありませんか!!!





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3 コメント

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「真実」の真実が分かりましたぁ! (naosato)
2006-06-26 21:29:26
猫型人間さんこんばんわ!

「真実」、私は日テレで放送されていたのを見て、すっごくハマっていました!!凄く面白かった!!でも、私は読みが甘かったです・・・。私は、完全にシニが悪役だと思って、このドラマを見ていました。

「シニ一家なんて地獄に落ちろ~」とまで思ってました(笑)

しかし、シニの歩んできた人生を考えたら・・・猫型人間さんの記事を読んで、「深い・・・深いドラマだったんだな・・」と、考えを改めました。

そしてラスト!猫型人間さんの言う通りです!

私はそのカットシーンを全く見ていないので、ペアルックでウキウキと飛行機に乗っているジャヨンとヒョヌを見て、凄く違和感を感じたんです。このドラマ、途中まで凄く面白かったのに、なんで最後がこんななんだろう・・って、凄くガッカリしたんですよ。でも、こんなカットシーンがあったんですね!これなら納得です。猫型人間さんの言う通り、このシーンはカットするべきじゃないですね!

真実の真実(笑)を知って、物凄くスッキリしました☆猫型人間さん、ありがとう
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絵文字間違えました・・ (naosato)
2006-06-26 21:32:25
再びスミマセン・・。

なんか、絵文字の入れ方を間違えてしまって、文章の最後に怒った顔の絵文字を入れてしまいました・・・。

あれは間違いです。ごめんなさい~!!
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コメントありがとうございます (猫型人間)
2006-06-28 17:47:54
naosatoさん、こんにちは



>「真実」の真実

うまい!座布団1枚!!

>私は、完全にシニが悪役だと思って、このドラマを見ていました。

私はから入ったので、第13話からは真実を

父に握り潰され、それまで共犯者のはずだった

スンジェに脅迫される彼女の苦悩する姿に目が釘付け

でした

>そしてラスト!~このシーンはカットするべきじゃないですね!

ご同意いただきありがとうございます!

このシーンがあればこそ「スンジェもシニ一家も、何度でも過ちを改めるチャンスがあったはずなのに」と、より一層思えたはずなんです。



naosatoさんが怒った顔の絵文字を入れたかった所

文章のニュアンスで大体わかります。

「…このシーンはカットするべきじゃないですね!

」という文章の後ろに入れたかったのではと思います。

私も最近気づいたのですが、gooのコメント欄は

絵文字をクリックすると自動的に文章の最後部に

入ってしまうシステムになっているようです

その点でコメントして下さる皆様にお手間を

かけてしまって、こちらこそ申し訳ありません

ブログのテキストを読むと、よく

「あらかじめの『メモ帳機能』に下書きしてから、それを貼り付けるといい」と

書いてはありますが、そこでは絵文字機能が

使えないので『絵文字クリック切り取り貼り付け』と余計手間が増えて

しまうので、私はつい横着して直接書いて

しまっています







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