昔々、はるか彼方銀河系で…
いやいや、今から9年程前、大阪市内で…
社会の厳しさ、世間の冷たさ、自分の無力さをいやと言うほど思い知らされた心身共に限界の日々。
そんな時、会社の営業所に一匹の猫が姿を見せるようになりました。
顔はお世辞にもかわいいとは言えなく、とても汚い猫でした。初めは人間を警戒していたけれど、
餌をやるとすぐになつきました。
1999年夏の終わりに頃、私はニャロに出会いました。
それから私はニャロに会うのが楽しみになりました。
しかし、営業所の隣の飲食店からの苦情があったり、会社の従業員の中にもニャロを嫌い
追い払う人がいました。
その当時、叔父の会社に野良猫が数匹居ついていたので、1匹増えても問題ないと思い
営業所から少し離れた叔父の会社にニャロを連れて行きました。叔父は快諾してくれました。
しかしニャロは先住猫と仲良く出来ず、その場所から失踪してしまいました。
その数日後に、大きな道路でニャロそっくりの猫が車に轢かれているのを発見しました。
それから毎日「私が連れ出したから…」と私は毎日自分を責めて泣いてばかりでした。
2週間位経った頃、私が会社営業所にいると、会社のRちゃんが外を見て、
「あ、ニャロや…。」といった。
私はびっくりするやら、嬉しいやらで泣きながらニャロを抱きしめました。
人間の足で15分から20分かかる道のり。どの道をどうやって帰ってきたのか…。
しかし、その後もニャロの事を快く思わない人が沢山いて、ニャロを見つけると追い払っていました。
春は遠く、まだ寒い時期でおまけにニャロは妊婦になっていました。
危険な目にあっても営業所に餌をもらいにやって来たニャロ。生きるのに必死のニャロ。
その頃彼が会社の近くに部屋を借りることになったので、とりあえずよい環境で出産はさせてあげよう、
そしてニャロが出産して子供が2~3ヶ月してから里親を探そうと思っていました。
それまでは面倒を見ることにしました。
そしてニャロは2000年3月、5匹の赤ちゃんを出産しました。
「イチ」♂、イチそっくりの「ジロ」♂そして「サブ」♂「シロ」♂「ゴマ」♀
赤ちゃんはすくすくと成長しました。
ある日の夜遅く、彼の部屋へ赤ちゃん達の様子を見に行くと目が少しずつ開き始めていました。
目頭から少し開いた仔、目じりから…真ん中から。様々でした。
そして一匹だけ両目ともパッチリ開いたかわいい仔。「イチ」でした。
「イチ」はその2日後に虹に橋を渡りました。原因は判りませんでした。
短すぎる一生に心が痛みました。
母から何度も「誰も、もらってくれへんわ。早く外に放してあげなさい」といわれました。
「目が見えるまで。」…
「しっかり歩けるまで。」…
そして、その頃の仔猫は一番かわいい時…。
自分の身近な人でもらってくれる人もいなかった。
忙しい毎日、どうやって里親をさがそうか…。
もし野良に戻したら…。この仔達はちゃんとごはんを食べられるのだろうか?
私は毎日のように「あの仔達は…」と心配しなければならない。
そんな心配を毎日するのだったら一緒に暮らした方がいい。
そうです………リリース失敗です。
エピソード2へ続く。
いやいや、今から9年程前、大阪市内で…
社会の厳しさ、世間の冷たさ、自分の無力さをいやと言うほど思い知らされた心身共に限界の日々。
そんな時、会社の営業所に一匹の猫が姿を見せるようになりました。
顔はお世辞にもかわいいとは言えなく、とても汚い猫でした。初めは人間を警戒していたけれど、
餌をやるとすぐになつきました。
1999年夏の終わりに頃、私はニャロに出会いました。
それから私はニャロに会うのが楽しみになりました。
しかし、営業所の隣の飲食店からの苦情があったり、会社の従業員の中にもニャロを嫌い
追い払う人がいました。
その当時、叔父の会社に野良猫が数匹居ついていたので、1匹増えても問題ないと思い
営業所から少し離れた叔父の会社にニャロを連れて行きました。叔父は快諾してくれました。
しかしニャロは先住猫と仲良く出来ず、その場所から失踪してしまいました。
その数日後に、大きな道路でニャロそっくりの猫が車に轢かれているのを発見しました。
それから毎日「私が連れ出したから…」と私は毎日自分を責めて泣いてばかりでした。
2週間位経った頃、私が会社営業所にいると、会社のRちゃんが外を見て、
「あ、ニャロや…。」といった。
私はびっくりするやら、嬉しいやらで泣きながらニャロを抱きしめました。
人間の足で15分から20分かかる道のり。どの道をどうやって帰ってきたのか…。
しかし、その後もニャロの事を快く思わない人が沢山いて、ニャロを見つけると追い払っていました。
春は遠く、まだ寒い時期でおまけにニャロは妊婦になっていました。
危険な目にあっても営業所に餌をもらいにやって来たニャロ。生きるのに必死のニャロ。
その頃彼が会社の近くに部屋を借りることになったので、とりあえずよい環境で出産はさせてあげよう、
そしてニャロが出産して子供が2~3ヶ月してから里親を探そうと思っていました。
それまでは面倒を見ることにしました。
そしてニャロは2000年3月、5匹の赤ちゃんを出産しました。
「イチ」♂、イチそっくりの「ジロ」♂そして「サブ」♂「シロ」♂「ゴマ」♀
赤ちゃんはすくすくと成長しました。
ある日の夜遅く、彼の部屋へ赤ちゃん達の様子を見に行くと目が少しずつ開き始めていました。
目頭から少し開いた仔、目じりから…真ん中から。様々でした。
そして一匹だけ両目ともパッチリ開いたかわいい仔。「イチ」でした。
「イチ」はその2日後に虹に橋を渡りました。原因は判りませんでした。
短すぎる一生に心が痛みました。
母から何度も「誰も、もらってくれへんわ。早く外に放してあげなさい」といわれました。
「目が見えるまで。」…
「しっかり歩けるまで。」…
そして、その頃の仔猫は一番かわいい時…。
自分の身近な人でもらってくれる人もいなかった。
忙しい毎日、どうやって里親をさがそうか…。
もし野良に戻したら…。この仔達はちゃんとごはんを食べられるのだろうか?
私は毎日のように「あの仔達は…」と心配しなければならない。
そんな心配を毎日するのだったら一緒に暮らした方がいい。
そうです………リリース失敗です。
エピソード2へ続く。