ヒロのネガティブハッピーな生活

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自衛隊員の息子

2005-11-19 16:33:31 | 日記
僕の父は空自にいる。
外から見ると自衛隊という組織は特殊だとおもう。
中と外の両面を知ってるからなおさらそう思う。
小さいころから、自衛隊員の息子という立場は非常に複雑だった。
小・中・高と学校の授業の間に、教師に自衛隊は違憲であると言われ続けた。
そのたびに、そういう風に発言する教師と喧嘩をしてきた。
時には、授業時間を使い切ることもあった。
そうやって口論をして負けたことはなかった。
別に勝ったこともなかったが。
でも、戦っているうちいつの日か教師たちは僕の目の前で自衛隊について語らなくなっていた。
いつの日からか、自分の親が特殊だということを忘れて過ごすようになった。

今年、四年の先輩に就職先が陸自が決まった人がいる。
昨日の飲み会で教授に、陸自に行くことを取りやめるように説得されていた。
僕はその説得の間中、ばかをはじめとする暴言を聞かされ続けた。
久しぶり、特殊な家だと気づくことになった。
はじめのうちは黙って聞いていたが、我慢し切れなくていつもの調子で教授に噛み付いてしまった。
結果は惨敗。
話題をいろいろなところに振られ、自分の言いたいことを言えずにボロ負けしてしてしまった。
ゼミに入って三年目の自分にとっては、相手を打ち負かすために全力を出せなかった。相手を立てながらなんて都合のいい戦いをしようとしてた。
打算があった。いつの間にかずるい人間になってた。
その覚悟のなさがにすごく腹がたった。
今までにこんなことはなかったから。
たぶん、自分が生きてきた中で初めての敗北だった。
5年ぶりに自分のことで泣いた。泣いてる自分自身にも驚きだったが、何よりも泣いてる自分の情けなさに腹がたった。
いつからこんなに中途半端な人間になったんだろう。
本当に自分がいやになる。

教授とはきっと今まで通りの接し方ができないと思う。
心のそこから慕っていた、いまの僕にはそんな気持ちはない。
大きなことを学んだ一日だし、大きなものを失った一日でもあった。

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