おはようございます。
はにわさんよりリクエストを頂いたので、面白話を。 高校生時分、地元の商店街にあるAV専門店(表のワゴンにはレンタル落ちのB級C級ビデオが2桁プライスで投げ売りされていた)に、当時破竹の勢いでシーンを席巻していた白石ひとみ様が来店されるということで、地元高校ラグビー部員は全員色めきだっていたわけです。 そして当日。 当時は今みたいに、股開げ18禁マークも無かったし、制服を着ていた僕たちでも気合い一発で入店できました。(本当はダメだったと思います)また、現在のように「DVDお買い上げでイベントに参加出来ます!」みたいなシステムでも無かったので、ただ単に無料で参加出来る形でした。店主にしたら、集団で何も買わず押し寄せる高校生集団は本当に迷惑な客だったと思います。 イベントのスタイルはレジカウンターにひとみ様がいらっしゃって、1人ひとりに握手して、生写真付き色紙に直筆サインを施してくれるといった大盤振る舞いなもの。 店内は30人くらい居たかな?ほぼ高校生(笑)。隣町からもラグビー部が来てまして、お互い突き合う。 ひとみ様登場!店内拍手喝采!思ったより華奢で小柄な感じを受けましたが、女優然としたオーラは異常。まぶしい。 まぁ事は順調に進んでいったのですが、フォワード、ロックのI君が「エエ事考えた!」と店内から出ていくので、どないしてん?と思ったら、戻ってきた彼の手には、隣の和菓子屋「一力総本店」で買ったイチゴ大福のパックが! 店内戦慄が走る。。。 そしてI君の順番が来る。。 I君 「あの~、このイチゴ大福、半分食べて頂けますか?」とひとみ様に訊く。 店内騒然! ひとみ様の後ろには白龍にそっくりな強面、確実にあっち系なマネージャーらしき黒服のオッサンが睨みをきかして、イベントの進行を監視していたのはみんな気づいていたので、一瞬水を打った静けさになる。 も、 ひとみ様は「いいよ~」と髪をかき上げセクシーな振る舞いで半分ぱくりんちょと、お食べになりました。そして半分、I君に返す。 マネージャー氏も苦笑い。 『I君、殺されずによかったな!』 というみんなの心配を他所に、サインといちご大福を手に「やった~!」とはしゃぎながら退店するI君。 表で「やったな~」と彼の勇敢な振る舞いをみんなで称えていると、J太郎さんのようなルックスの人がトコトコとこっちに寄ってきて、I君に一言。 「あの~・・・よかったらその大福、3万円で売ってくれませんか?」 I君キレる。「うっさい、あっち行け!!」 J太郎さん退散。 「はよ帰ろうっと!」とI君は枚方に浮き足だって帰っていきました。 翌日、皆がする質問は同じ。「大福食った?」 「モチロン」 あの時もらったサイン色紙一枚は、宛名が「**高校ラグビー部の皆様へ」でした。 僕らが卒業するまでずっと部室に飾られていました。まさに女神(アテナ)。素晴らしき思い出をありがとうございました。
字にすると全く面白くないですが、現場で体験するととても面白かった、甘酸っぱい青春の壱ページです。
今日もどうぞよろしくお願いしまっす!