ニコニコ動画の動画によくつけられる「タグ」の収集ブログ

2011年10月現在、よく使われているものを中心に集めています。

【タグ】とは?

2012-10-19 17:32:38 | 【タグ】とは?
タグとは、付札や付箋、チェックを付ける目印のことである。
ニコニコ動画では動画につけることができ、分類や動画間の関連付け、説明、ネタ、コミュニケーションに使われる。検索をしやすくするのがタグ本来の目的である。
中にはタグを利用して感謝したり、意図的に内容に沿いながら別系統に回して検索を避けたりする別の用途もある。

仕様

各動画には説明文のほか、タグと呼ばれる動画の内容を指し示す検索用キーワードを10個まで登録することができる。タグの導入により似たような動画を容易に探せるような仕組みになっている。タグは2008年5月より導入された「ニコニコ大百科」と連動しており、そのタグに関する解説や経緯、そのタグをつけられた代表的な動画などを知ることができる。

ニコニコ動画では動画投稿者だけではなく閲覧者も自由にタグを登録することができるのが特色である。本来は検索機能として用いられるタグだが、動画 の内容に絡めたタグ付けやニコニコ特有のタグ付け(「才能の無駄遣い」や「孔明の罠」など)も多く見られ、独自の異彩を放っている。利用の実態としては、 検索のための分類というより、その動画の見所をユーザーに教える役割を果たすこともあり、タグ同士でユーザーのコミュニケーションに使われることもあり(会話するタグ)、同じ素材(例えば「歌ってみた」「アイドルマスター」などの人気ジャンルに属する無数のサブジャンル)を扱った動画や同じ投稿者による動画に対して閲覧者の間で自発的にタグが発明され、より深い検索のニーズに応えている側面もある。

しかし、この仕組みが災いし、タグ付けが検索の妨げとなってしまうメタ・ノイズや、タグを用いた他者の誹謗中傷などの荒らしの発生にしばしばつな がってしまう。特に注目を集める動画やランキング上位の動画においては、閲覧者らが自分のふさわしいと信じるタグ付けとタグ削除を相互に争うように行う 「タグ戦争」と呼ばれる現象も発生する。これはオンライン百科事典のウィキペディア上で起こる「編集合戦」と類似した現象である。荒らし回避のため、あるいは著作権上問題のある(もしくは規約に抵触するおそれのある)動画が削除されるのを防ぐため、意図的にタグを付けない事もある。情報工学者の伊藤聖修は、有限個(最大10個)のタグしかつけられないがゆえに、時間の経過にしたがってタグ戦争による「淘汰」が起こり、より優秀なタグが生き残るようになるのだと指摘する。濱野智史はタグ戦争の過激化で他の既存の動画にも当該タグがばらまかれ、それら新たなタグを付与された動画に対する解釈の可能性が増大することを指摘している。

動画投稿者は、閲覧者によるタグ削除(削除荒らしなど)への対処として、自身の投稿した動画のタグに最大5個までロック機能をつけて固定することができるようになっている。

また、タグは各言語版それぞれに異なるものを持っており、日本語版から見た海外版のタグを「海外タグ」と呼ぶ。他言語版のサイトが出来た当初は海外 タグの閲覧も可能だったが、現在は日本語版からの閲覧は出来ない仕様になっている(ニコニコ大百科の動画記事ページ、およびそのほかの言語間では閲覧可 能)。他言語版のタグはその言語のサイトにアクセスしない限り編集出来ない。

機能

タグ編集

動画にタグを追加・削除する。

タグ検索

指定したタグが付いた動画を検索する。削除された動画は検索されない。また、直前に当該タグが追加・削除された動画は検索に反映されない。

タグロック

動画に付けられたタグの削除を禁止する。投稿者のみが可能。

タグ編集ロック

タグの編集を禁止する。運営のみが可能。→【タグ編集はできません】

関連タグ検索

2008年9月1日からキーワードを含むタグを検索する事が出来るようになった(開発者ブログ)。例えばガンダムでタグ検索したとき、入力語句をキーワードとしてタグを検索!をクリックすると「ガンダム」を含むタグ(「機動戦士ガンダムZZ」、「機動戦士Vガンダム」等)を検索する事が出来る。

キーワード検索

2011年6月14日からキーワード検索の対象にタグが加わった。以前はキーワード検索は動画タイトルと動画の説明文を検索対象としていた。例えば「ガンダム」でキーワード検索した時、これまでは動画タイトルか動画の説明文に「ガンダム」が含まれていないと見つからなかったが、現在は動画タイトルや動画の説明文に書かれていなくても、タグに「ガンダム」を含むタグが付けられているならキーワード検索にヒットする。

ニコニコ大百科との連携

動画に付けられたタグの横にアイコンが有る場合ニコニコ大百科に同名の記事が有り、リンクとなる。アイコンの場合は同名の記事は存在せず、記事の編集画面へアクセスできる。

タグ職人

タグを利用して動画を盛り上げようとする試みも行なわれ、ひねりが効いたり、とんちのような『動画を見たら理解する』タグ(ネタタグ)をつける『タグ職人』が存在する。出来の良い物はそのタグだけで笑えたりするがタグとしての機能を喪失することが多い。

しかし安易な(そのまま考え無しにオチを書き込んだ)ネタタグはネタバレとなり動画の面白みを削いでしまうとして嫌う人々もいる。特に時間指定(「○○:○○~が神」等)やオチ記入は0秒コメでネタバレと同じ行為である。

シリーズタグと大百科

ある種のシリーズタグ等について、当初は自然発生的に生まれ、共有されていくケースが殆どであったが、ニコニコ大百科が実装されたことでタグの詳細の記載や共有が可能になった。

これによって視聴者が分からない単語の意味・詳細を把握することが容易になる等の利点が多数あった反面、同じような発想、属性等を分類するために自然発生した所謂「シリーズタグ」の一部について、派生タグの細分化を理由とした「タグ付記基準の明確化」が行われるケースがある。

その記述が投稿者、視聴者の誰もが認める共通認識で留まっている場合はそれほど大きな問題はないが、「共通認識より一歩踏み込んだ」基準を掲げるケースにおいて問題が発生する場合がある。

具体的には「基準に沿わないとして特定の動画に張り付いてタグを外す」、「タグがロックされている場合にはコメントで外すようにと荒らし、またはそれに類するコメントを行う」といった行為が挙げられる。

なお、スペースを含む記事をリンクさせたい場合は、アンダーバーを空白の代わりに代用する。
参考:タグ検索「Second_Heaven」「Nice_Boat.」

ニコニコ大百科記事『タグ』より抜粋