寄生

葉緑素を持たないためススキになどに寄生して花を咲かせる南蛮煙管（ナンバンギセル）です。

見た目がキセルに似ているから名付けられたとのことですが、若い人はキセル自体を見た事がないのでは・・・。

物思いにふけて首をうなだれている姿に似ているので万葉集では「思ひ草」と歌われています。
歌人の扇子センスはさすがに素晴らしいです。

でも、私はこのけったいな花はけったいなナンバンギセルの呼び名の方が合っているように思います。

この草はツユクサ科の紫御殿（ムラサキゴテン）という名前です。
私は名前負けしてると思います。
どこが、「御殿か」と思ってしまいます。
普通のツユクサの方が私は質素で好きです。
「名は体を表す」と言いますが、そうでもない名を付けられてるものもいろいろありそうです。
でも、やっぱりあの屁糞葛って名前は可哀想過ぎます。

ところで、私の名前は姓名ともごくありふれた漢字なのですが、苗字は誰でも間違いなく読めますが、
名は私を知ってる人以外は先ず、99.9999％読めません。
戦後間もなく結婚した両親は私の姉、兄を授かったのですが、生後１年ほどで二人とも病気で亡くしてます。
私が生まれた時には健やかに育つようにと健○と名付けたのですが、近所に全く同じ漢字の名の人がいたので、
お坊さんの助言で読み方を変えたそうです。
そのお陰で、この歳まで大病もせずに生きてこれてますが、ずーっと変な奴やと思われています。
「名は体を表す」って奥深いなあと思う、今日この頃です。

で、変わり者の私は花より虫が好きです。



萩の花も咲いて秋めいて来ました。
往復、十数キロの自転車での移動も大汗をかくこともなく快適でした。
私の下のメンバーさんは一日に百数十キロの自転車旅行を楽しまれてるようです。
私には絶対に真似出来ません。

EF100mm F2.8 マクロ USM
Canon EOS Kiss X2
明日香村