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音と言葉の中間領域

「体験」と「言葉」には深遠な隔たりがある
ぼくらが生きているのは現実と空想が交錯する不可解な中間領域

デュリュフレのレクイエム

2019-01-19 00:59:09 | クラシック音楽の話題
職場のデスクから望む東京湾の水面に反射する陽ざしは,日ごとに柔らかくなっている.
大切に育てているガジュマルの木の挿し木も,食用レモン(レモネード)の種の発芽も,どちらもうまくいっているようで嬉しさがこみ上げる.
頭が優位な仕事ばかりしていると,いつしか身体のリズムを置き去りにしていることに気付く.自然や植物とのささやかな対話は,刹那な日常のなかにふと咲く花のようだ.
音楽もそうだ.

モーリス・デュリュフレ作曲の《レクイエム》op.9.

これまで何度聴いたか知れない,ぼくが最も大切にしている音楽だ.春に向かうことを確信するような微かなあたたかみを含んだ音がやさしく身体に降り注ぐ.ああ,なんという心地良さだろう! 
聴くのはBISレーベルのSACD-1206という規格番号で出ているスウェーデン放送合唱団(マルムベリ指揮)による演奏.オルガン伴奏版による最美のデュリュフレ.


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