胎便吸引症候群
羊水が濁っていていたり、
赤ちゃんがお腹の中でなんらかのストレスで、ウンチをしてしまい、
それを赤ちゃんが吸っちゃうこと。だから、胃の中に羊水とウンチが入っちゃって
ゼイ鳴(苦しそうな呼吸)肺炎や気胸、また、血糖が不安定になったり、感染したりすることもあるのである。
今回の事例
医師が取り上げたんだけど出生後、明らかに羊水すってしまう。
日本だったら
少しでも、呼吸状況が悪ければ、保育器へ。
時にはNICU入院とかで一週間離れ離れになることもある。
入院中、低血糖、感染兆候がないかの血液検査、点滴、血糖管理、抗生剤投与、吸引、胃洗などなど処置盛りだくさん。状態が安定するまで、絶食ってことはよくあること。
ベトナムでは
ベテラン医師がしたこと
1.赤ちゃん、泣き出さず、刺激してもうなだれてる。(AP5ぐらい。聴診器で場至るとか測定しないのであいまいです)
2.私が酸素吸わせようとすると、拒否(のちに鼻から酸素あげるので、順番的に今は必要ないと思ってるらしい)
3.それでも泣かないので、ガーゼを介してマウス トゥ マウス。
4.しっかりは泣かないものの、少しずつ赤ちゃんが目を開けたり、刺激に対して反応してきたので、(5分後くらいかな)医師は吸引をやめる。
5.後は、学生が変わって、いつもどおり、臍消毒やら、お着替えやら・・・
その後、赤ちゃんはずっと、努力性呼吸(しんどそうな呼吸)、しんぎん(ぜいぜい音を立てながらの呼吸)をしていた。保育器等は特に入らず、酸素を鼻から流して家族が見てるだけ。
みんながいなくなった後、こっそり胃洗(胃をお水できれいに洗うこと)と吸引をしたらだいぶ楽そうになった。
一時間後くらいには、赤ちゃん家族にミルク飲まされてた。
その3時間後くらいには、酸素もはずして、部屋に戻ってた。
医療って何なんだろう。日本にいたころは、確かに過剰医療と思うこともあった。こうしていれば、安全、というか、当たり前だけど、この症例の場合には、やる検査とか治療とかがある。
でも、ベトナムでは、こんなひどい、ありえない、と思っても、その子は普通に生きている。
体の強さの違いは根本にあるけど。
私にとっても、とてもいい勉強になる。日本にいたころは、当たり前に正しいと思い、行ってきたこと。国が違えど、成り立っている医療。医療そのものを考えるいい機会になってると思う。
正しい、正しくないで終わらせるのではなく、その国の健康レベルにあった医療を考えないといけないのかな。。。最先端の医療と発展途上の医療。どちらも勉強になります。
いっぱい、考えて、吸収するぞ!
羊水が濁っていていたり、
赤ちゃんがお腹の中でなんらかのストレスで、ウンチをしてしまい、
それを赤ちゃんが吸っちゃうこと。だから、胃の中に羊水とウンチが入っちゃって
ゼイ鳴(苦しそうな呼吸)肺炎や気胸、また、血糖が不安定になったり、感染したりすることもあるのである。
今回の事例
医師が取り上げたんだけど出生後、明らかに羊水すってしまう。
日本だったら
少しでも、呼吸状況が悪ければ、保育器へ。
時にはNICU入院とかで一週間離れ離れになることもある。
入院中、低血糖、感染兆候がないかの血液検査、点滴、血糖管理、抗生剤投与、吸引、胃洗などなど処置盛りだくさん。状態が安定するまで、絶食ってことはよくあること。
ベトナムでは
ベテラン医師がしたこと
1.赤ちゃん、泣き出さず、刺激してもうなだれてる。(AP5ぐらい。聴診器で場至るとか測定しないのであいまいです)
2.私が酸素吸わせようとすると、拒否(のちに鼻から酸素あげるので、順番的に今は必要ないと思ってるらしい)
3.それでも泣かないので、ガーゼを介してマウス トゥ マウス。
4.しっかりは泣かないものの、少しずつ赤ちゃんが目を開けたり、刺激に対して反応してきたので、(5分後くらいかな)医師は吸引をやめる。
5.後は、学生が変わって、いつもどおり、臍消毒やら、お着替えやら・・・
その後、赤ちゃんはずっと、努力性呼吸(しんどそうな呼吸)、しんぎん(ぜいぜい音を立てながらの呼吸)をしていた。保育器等は特に入らず、酸素を鼻から流して家族が見てるだけ。
みんながいなくなった後、こっそり胃洗(胃をお水できれいに洗うこと)と吸引をしたらだいぶ楽そうになった。
一時間後くらいには、赤ちゃん家族にミルク飲まされてた。
その3時間後くらいには、酸素もはずして、部屋に戻ってた。
医療って何なんだろう。日本にいたころは、確かに過剰医療と思うこともあった。こうしていれば、安全、というか、当たり前だけど、この症例の場合には、やる検査とか治療とかがある。
でも、ベトナムでは、こんなひどい、ありえない、と思っても、その子は普通に生きている。
体の強さの違いは根本にあるけど。
私にとっても、とてもいい勉強になる。日本にいたころは、当たり前に正しいと思い、行ってきたこと。国が違えど、成り立っている医療。医療そのものを考えるいい機会になってると思う。
正しい、正しくないで終わらせるのではなく、その国の健康レベルにあった医療を考えないといけないのかな。。。最先端の医療と発展途上の医療。どちらも勉強になります。
いっぱい、考えて、吸収するぞ!