日々是好日

4月12日(金)直島に下見に行った

今日は京都全日ツアーが入っていたが、キャンセルになったので、直島に下見に行くことにした。5月にゲストを連れて行くことになっている。2019年の9月初めに夫と共通の友人の3人で、高松と直島に行ったが、あの時はまさか仕事で行くことになるとは思っていなかった。一番の記憶は暑かったこと。レンタル自転車で島を巡っている観光客が辛そうにされていた。本番は限られた時間で、キツイ行程になっている。本番と同じ時程で行ってみた。

新大阪から岡山行きの切符を買った。自由席に余裕で座れた。


岡山で快速電車に乗り換え、宇野駅に到着。駅ピアノ。


駅からフェリー乗り場に行く途中では桜祭り


フェリーに乗って直島の宮浦港に向かった。大きな船だった。船内はガラガラ。


フェリーは20分間、ゆっくり瀬戸内海を航行する。小さな島がたくさんあった。穏やかな瀬戸内海の景色は美しかった。


写真はないが、宮浦港に着いて、村営のバスの停留所に向かった。バスは満員になったので、後ろから臨時のバスがやってきてそのバスに乗れた。こういうことは下見をしないとわからない。料金は100円。20分ほど細く曲がりくねった道を進むと『つつじ荘』というバス停に着いた。ここからベネッセ王国に入るので、ベネッセのシャトルバスに乗り換えた。この乗り換えの時間がもったいないが、村営のバスはベネッセ王国には入れない。


バス停、地中美術館から美術館の入り口まで数分歩く。この道がきれいに整備されていた。期待感を高める。






美術館内は撮影禁止。このパンフレットにはこう書かれている。『地中美術館は「自然と人間の関係を考える場所」として、2004年に設立されました。瀬戸内の美しい景観を損なわないように建物の大半が地下に埋没され、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品が安藤忠雄設計の建築に恒久設定されています。、、、、」 限られた時間でも、この美術館は外せない。前回行った時より、面白く感じたのは、1人で行って、展示に集中できたからかもしれない。福武書店(現在のベネッセ)の創設者、福武哲彦さんが買い集めた、4点のモネの睡蓮を、自然光でみることができた。


ランチは地中カフェで。ご飯の手前にある、ビーフが美味しかった。


私は室内で食べたが、階段を降りてここで食べることもできる。


ここからの景色が美しい。


2時間くらい地中美術館で過ごし、シャトルバスを待った。待合室で見つけたポスター。3月に京都を案内した英国人ゲストは直島に2泊する予定だった。この銭湯に行くことを楽しみにされていた。


村営バスに乗り換えて、農協前の停留所で降りた。ここでは『家プロジェクト』というものがあり、ツアーで訪れることになっている。ここでは、点在していた空き家を改修して、アーティストが空間そのものを作品化した、とパンフレットには書かれている。1100円の共通チケットを買った。6カ所、入れるチケットだが、時間の関係で、そのうち4カ所に入った。

『角屋』光のアート


『南寺』と言ってもお寺ではなく、かつてここにお寺があったのでこの名称が使われている。建築は安藤忠雄。ジェームズ・タルトの作品。真っ暗な中で15分間座り、君は何を見つけるのか?


『護王神社』 江戸時代から続く神社を杉本博司さんが再建したもの。このガラスの階段が、


地下の石室に続いている。石室には懐中電灯を持って入った。滞在時間は3分と決められている。


『碁会所』 かつてこの場所で若者が集まり、囲碁を楽しんだそうだ。井戸は当時のもの。ここで解説のためにいた青年にお話を聞くことができた。直島はかつては海賊の島だったが、秀吉の水攻めの時に手柄をたてた海賊たちが正式に領地を秀吉に与えられたそうだ。アートの島、直島は、岡山出身の福武哲彦さんと直島に教育的な文化エリアにしたいという当時の三宅町長さんの思いが重なって実現したそうだ。今では訪れる人の8割くらいが海外からの観光客。どこでも職員さんが英語で対応していた。また、国立公園内にはホテルを建てられないので、『ベネッセハウス』という名称の宿泊もできる施設がある。「安藤忠雄さんは、そんなに海外でも有名ですか」と質問したら、「海外では安藤さんに設計してもらった家に住むことがステータスになっている」という返答をいただいた。


ベネッセには、複雑な思いがある。岡山の一教材会社から、今のベネッセに成長したのには驚く。次女は小学校に入るまで『こどもチャレンジ』という通信教育を受けていた。教員をしていた頃、ベネッセはどんどん学校現場に進出してきた。進路講演会、長期休暇中の課題、模擬テストなど、忙しい教員に手が回らない分野に入ってきた。「ベネッセに丸投げ」と苦笑気味に話す進路部長もいた。大学や専門学校の教員を集めて行う進路講演会を学校独自でやるには大変な労力を要する。はっきり覚えていないが、無料か大変安く設定してもらったと思う。会社としては、夏休みの課題や模擬テストなどで、費用は回収できたと思う。ベネッセは大学入学共通テストにも進出しようとしていた。ところが、当時の萩生田文科大臣の『身の丈発言』で頓挫してしまった。この直島の開発で島の経済は潤った。ベネッセも潤っただろう。

また同じ経路を通って大阪に帰った。宮浦港の赤カボチャ。これは写真スポット。


お土産はきびだんご


地中美術館で買った品々


海外の観光客に人気なのがわかった。自然の中のアート、楽しめた。
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