やまだなおこのブログ

Bassist山田直子のブログ。website→https://naokohz55.wixsite.com/mysite

しわす。

2013年11月30日 | 日記
一ヶ月のヨーロッパ旅から帰国して約一ヶ月経ちました。
恐ろしい事に時差ボケから完全に復活して体調が戻ったのは一週間くらい前の事でした...遅っ!!

夜眠りが異常に浅く、昼間にぼけ~っとしてしまうと言う典型的な症状だったのですが、何が辛いって「一時間だけ寝よう」と思って昼寝した後に目覚めた時の尋常では無い身体の重さ。正に鉛をしょっているような感じでした。
身体は深夜の状態なのでしょうね。それでもって夜になると何となく元気になって来て3時間くらいがマックス睡眠と言う....

聞く所によるとヨーロッパから帰国した人は多かれ少なかれ同じような状態になるようです。
アメリカでも地域によっては同じくらいの時差があるのですが、どうもそちら方面からの帰国よりもダメージが大きいようです。なんで?

そんな中11月は「娘か?」と言うくらいの年回りのガールスバンドのサポートをしてBPM200近い曲に久々のパワープレイ(?)をしたり、


年末の現場に向けてのリハが開始されたり、合間にレッスンを組み込んだりと、旅行の余韻に浸る間も無くバタバタと過ぎて行きました。



さて、話は変わりますが、最近ちょっと珍しい楽器を使っています。

写真が薄暗くて見辛いのですが、ソニックブルーのJazz Bassです。
このまま一生Precision Bassで乗り切れる予定だったのですが、やはりそうは行かず....

Fender好きの人が見れば「ん?」と思うはずです。何故二連のコントローラーなのにブロックポジション?
そう、この楽器は私が20才の時に購入した60年代前半のreissueのFenderボディにFreedomさんでネックを作ってもらったスーパーカスタム!
しかもネックはプレベサイズです。
とても弾き易い!音もいいです。私の他に持っている楽器に比べると塗装が厚く重量もあるのですが、スラップなどはその方が音が沈み込んで良い事に最近気付きました。

足許もちょっと珍しい事になってます。だいたいどこでもヒモ一本(シールド一本)で乗り切れる予定だったのですが、そうは行かず...

これも薄暗いですね。
ABループに何とコンプレッサー。先輩ベーシストに勧められたAshdownのコンプ、軽くEQ操作も出来て使い易いです。私にしてはスーパーハイテクボードです(笑)。


さてさて、12月のライブ。
年末、来年と色々決まって来ているのですが、まずは近々のものを二つ!お問い合わせ、ご予約はnaokohz@yahoo.co.jpまで。

■12月9日(月)

ちびじゃみ
音楽室DX
開場 19:00 ライブ開始 20:00
MUSIC CHARGE ¥3,000 ※Drink&Food別

G 関雅樹
G 藤井陽一
B 山田直子
Dr 臼井かつみ

ゲスト有り!

セッションバンド「ちびじゃみ」の久々のライブです。
先日は本家「ぐるじゃみ」のライブもあったそうですね。是非とも分家のライブもご覧になって下さい!
すでに足掛け10年近く続いている4人組のグルーブを聴きに来て下さい!


■12月10日(火)
Viva! 80's Band
自由が丘マルディグラ
19:00/20:00
¥2300
2ステージ(入れ替え無し)
Vo 藤原美穂
B 山田直子
G 関雅樹
D 八木一美(男)
K 大久保治信

80年代の洋楽ヒットソングを真剣カバーするお馴染み80's、今回は年末バージョン。
今回はキーボードにプログレッシブスタイルの名手、大久保治信氏(MENS5)をお迎えしてのライブです!
ディスコやソウル、または硬派な曲はカバーしない主義でしたが、皆様お待ちかねのあの曲をやりますよ!(どの曲だ!)


BEATCHILDを観て来ました。

2013年11月05日 | 日記
限定2週間公開と知り、駆け込み状態で映画BEATCHILDを観て来ました!
80年代に思春期を過ごした方は相当熱くなれます。
私もかなり盛り上がりました!
相当ぐっときました!



87年と言えばワタクシ鼻タレの女子高生、世田谷の某女子校で勉学を放棄、偉そうに軽音楽部の部長として日々悶々とふつふつと音楽に情熱を傾けていました。
BOOWYや渡辺美里は曲によりますが今でも譜面見ないで弾ける気がします。
個人的な郷愁や思い入れも強いのですが、この時代の日本の音楽、やっぱりいいですね。

映画はドキュメンタリーで(詳しくはリンクを)、シーンの殆どはライブや楽屋風景です。
87年、あの猛烈な雨の中、当時デビューしたてのブルーハーツのヒロト氏はやはり突き抜けたものがあり、岡村靖幸氏は天才っぷりを既に発揮、渡辺美里氏は限りなく熱く、BOOWYのステージは鳥肌ものに格好良く(氷室さんの立ち姿、失礼ながら当時は気付きませんでしたけどスーパー素敵です)、白井貴子さん(今でも好きです)のステージでようやくギターの音が復活した「Chance!」に無条件にアガり、故尾崎豊氏は本当に魂を削っていて、一人飄々とポーカーフェイスの佐野元春氏は素晴らしい音楽でトリをつとめられていました。

私はこの二年後にモノの勢いでバンドデビューしたのですが、この素晴らしき先輩方の作った熱気に溢れた音楽界に少しでもいられた事、今思えばかけがえの無い体験でした。

この映画の中の秘かな楽しみと言えば今でも現役バリバリで活躍する先輩ミュージシャンたちの若かりし姿がたまに見えた事。
その中の数人の方々とは近年共演させて頂く事もあり、長く続けてきて良かったな…
と、そんな感慨もありました。

帰り道に思わず白井貴子さんのアルバムを買いました。

帰国。

2013年11月03日 | 日記
長いようでアッという間でした、一ヶ月の旅人生活。
不在の間様々なフォローをしてくれたミュージシャン仲間、友人達、そして家族に心から感謝いたします。

ベルギーから戻り残り数日をロンドンで過ごした事は前記事に書きましたが、もう少し詳しく写真と共に綴りたいと思います。

誕生日イブはロンドンの中心部へ!!

私には縁がありませんが高級デパート、ハロッズ。

子供時代の英語の先生ご一家に、The Rolling Stonesの元ベーシスト、Bill Wyman氏がオーナーのお店へ連れて行ってもらいました。
その名もSticky Fingers! 私の大好きなアルバムです。





Bryan Jones所有のゴールドトップ。

そして...

Bill Wyman所有のHome made fretless bass....謎の小ささ。



このお店ではその名の通りSticky Fingersと言うスペアリブの照り焼きのようなものが名物だそうですが、あまりのデカさに尻込みして見るだけにしました。
BGMは最初はストーンズ一色だったのですが、何故か途中からRainbowやらGuns'n Rosesやらdavid Bowieに変化していきました。
すばらしい夜でした!

翌日。

かつては学校帰りに3日に一度は通ったBond Streetの HMV。
恥ずかしながらHis Masters Voiceの略だった事を初めて知りました。
元々あった場所からは営業不振で撤退したのですが、最近少し場所を変えて復活したそうです。
音源を物として買う文化は永遠に廃れないで欲しいものです。

最終日。
友人たちとPiccadilly Circusで飲み、Tottenham Court Roadのライブハウスのセッションへ。

道すがら寄った勢いでアー写を(笑)。


このセッション、とっても素晴らしかったです。
国籍も雑多なメンバーでしたが、集中力高く、良い音空間を作れました。

時間を忘れ、この後終電に向けてダッシュをした事以外はとても満たされた最終日の夜でした。


そして帰国。

ベースのケースにはネックしか入っていません。荷物制限の為90センチに折り畳み、残ったスペースには服やら土産ものやら詰め込んで、
ボディはスーツケースに入っています。


今回の滞在ではイギリスお得意の電車トラブルで電車が遅れ、終電を逃して巨大駅で放り出されたり、深夜バスで迷子になったり、色々大変な事もありましたが、この荷物を一人でホテルの地下の部屋から階段で上げ、二日酔いのまま雨の中駅まで歩き空港へ歩いたこの朝が一番厳しかったです。

自ら企画した旅でしたが、一ヶ月の滞在中は正直真剣に寂しくなったり、これはまずい!と身の危険を感じたりした事もありました。
またヨーロッパ独特の美しくも堅く乾いた街の雰囲気に気圧されたりもしました。
でもだからこそ様々な出会いや再会がありがたく嬉しく、私にとっては人生的にとても大きな意味のある旅となりました。

早くも次はどこへ行こうか心の行程表を制作中ですが、まずはこのヒドイ時差ボケを治す事、そしてしっかり現実へ帰る事を先決にしたいと思います。
旅日記にお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました。