・朝
家→(電車)→羽田空港
モノレール直通ができたらしいですが、
行きは違う電車でいきました。
空港に近づいても普通っぽい家並みで盛り上がりません。
・昼
羽田空港→(飛行機)→松山空港
さて。今回は前回の失敗を活かして
ナイフやかばんに入っていたカッターナイフを
おいてきたわけですが。またもや止められました。
今度は前回ひっかからなかった
小さなはさみを置いていけ、だそうです。
……ここは置いてけ堀ですか?
しかたなく帰ってきたときに取りに来ることにして出発です。
飛行機奪取の大量虐殺事件で何が世界に影響したって、
飛行機のチェックが厳しくなったことではないでしょうか。
それが狙いだったなら大成功です。
・昼3時ごろ
松山空港→(バス)→松山駅→(路面電車)→ホテル
松山で何を思ったかといえば、
『ちぎりきな かたみに袖をしぼりつつ
末の松山 浪こさじとは』
ああ、契りを交わしたなあ。
お互い涙にぬれた袖をしぼりながら、
松山を波がこえないようにと。
現地では気付きませんでしたが、
戻ってから調べたら末の松山は
四国の松山じゃなかったらしいです。
◆◆画像07-04-07a◆◆
松山駅
◆◆画像07-04-07b◆◆
路面電車
荷物が重かったのでまずホテルへ。
チェックインしようとしたところで、
ホテルの人に驚かれました。
「一つのベッドですが……?」
……もへ?
たしか予約したとき、
一つのベッドじゃだめだからって、
最初に二つにしたはずじゃ?
でもなぜかセミダブルっぽいものになっていたらしく、
途方にくれる二人。
同性愛者を偏見で見るような
ホテルの人の視線が痛いです。
でもどうにか別の部屋が用意できたと
言ってくれました。
そこはどうやって入れたのかわからないような
ベッドがあるだけの、小さな部屋。
人はベッドの幅さえあれば
生きていけるんじゃない? と試されてる気分です。
エアコンは暖房冷房の区別がなくて、
温度を上げても涼しい風が出ている気がして
なんだか嫌な感じでした。
でも……安かったし、一つのベッドを考えると
文句は言えません。感謝はするものの
ちょっと落ち込んだのも事実です。
……寒いのはだめなんです……。
・夕方
ホテル→乗り場→(リフト)→
→松山城→(ロープウェイ)→乗り場
松山に入ると山の上に見えるのが松山城。
お城の見える暮らしです。
しかも最初に見たところ、ロープウェイも
あったのでまず行ってみました。
ホテルから出たら雨。がっかり……。
でもそのまま乗り場へ直行です。
路面電車乗り放題は300円なのでまず購入。
松山城あたりの駅がありますが、
大街道で降りるのが正解だそうです。
そして乗り場では、スキー場のようなリフトが
あって、こちらのほうが乗っている時間が長いとか。
そこでわくわくと乗ってみました。
◆◆画像07-04-07c◆◆
リフト乗り場にいた加藤君?
松山城の築城者、
加藤嘉明(かとうよしあき)かも
しれません。
みょーん……
やっぱりリフトは楽しいです。が。
むかいがわのリフトには嫌な集団が。
例の頭の悪い集団喋りをしながら、
椅子を激しく揺らします。
あれがかっこいいとでも思っているのでしょうか。
『規律に逆らうオレ』に自己陶酔でうっとり気分ですか?
他人ができないことをやってみて
プチヒーローきどりですか?
松山駅そばでも、その後の地下街でも、
平気でたばこをふかすわ
優先座席にも積極的に座るわ、
列待ちも順番無視で我先にと飛び込むわ……。
老いも若きもそんな感じで、
すでに松山にはいろいろ幻滅中です。
人間で言えば渋谷級です。
【わたしの街観】
・吉祥寺級……嫌だけど何とか耐えられるぎりぎり
・新宿級………一刻も早く立ち去りたい気分
・渋谷級………いっそ街ごと滅んで欲しい願望
やっぱり札幌にかなう街はないです。
半年近く雪に閉じ込められるわけだし、
忍耐強いし、時には助け合いもしなければ生きていけません。
優先席に率先して座る人なんて
そうそういないのが札幌のいいところなのです。
……まあ、最近は治安もモラルも下がってますけど。
それはさておきお城の中へ。
お城へ向かうときは鬼武者気分です。
ここで敵をばっさりやりながら天守閣へ!
そこにボスがいる! 気がします。
◆◆画像07-04-07d◆◆
松山城 外から
◆◆画像07-04-07e◆◆
松山城 広場から
◆◆画像07-04-07f◆◆
松山城 中から広場を
バリアフルなお城の中を階段上り下り。
一方通行で自分がどっちを向いて
どこを歩いているのかはほとんどわかりません。
お城は……というか、旅行にはスカートは向かないと思います。
お城から出て振り返ると、
どこでどう見えたかもまったくわからずに複雑気分でした。
・夕
(路面電車)→伊佐爾波神社→道後温泉
たしか6時ごろ。ちょうどからくり時計が動き出す頃でした。
市民ボランティアのおじさんが見て見てと解説しているので、
タオルなしで足湯に入りながら時間をつぶします。
友達が持っていなかったら
どうやって靴を履きなおしたのかは考えません。
からくり時計は3分くらいで終わってしまいました。
イシヤのチョコレートファクトリーの時計とは違いました。
まるで3倍のスピードです。
やっぱり札幌に(以下略)。
◆◆画像07-04-07g◆◆
坊ちゃんからくり時計
そのまま歩いて長い神社の階段をのぼります。
伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)は
下から52段+80段。
長い階段を登るのは結構好きですが、友達は嫌がりました。
◆◆画像07-04-07h◆◆
いさにわ神社
戻る途中に湯神社のような階段もあったので上ってみます。
先が見えなくて、これを登ればたぶん、
小樽の水天宮のように見晴らしの良い開けた景色が――!
と思ったのですが、登った先は駐車場です。
神社の境内でもなくてかなりがっかり。
四国は北海道にはかないません。
ただ、その先に道後温泉本館という
年季の入った建物がありました。
温泉旅館で温泉だけ開放しているような感じの日本家屋です。
そこへ向かう途中には、お湯の源泉を
他の場所へ引くようなパイプラインがあって
なんだかしみじみとしました。ある意味温泉の生命線です。
◆◆画像07-04-07i◆◆
道後温泉
◆◆画像07-04-07j◆◆
温泉パイプライン
着替えも持っていませんでしたが、
せっかくなのでそのまま入浴。
友達の目的地みたいなものなので
飛び込むしかありません。
お風呂はお金を出すごとに
料理つきなどでもてなしがあがりますが、
お風呂だけにしました。
ばばんばばんばんばん気分で汗も流せたし
あったまれたのでよかったです。
そういえばこういうお風呂も
ひさしぶりだなあ……と思ったのですが
口から出たのは
「おふろなんてひさしぶり」
友達と周りに嫌な視線を感じたので
あわてて付け加えます。
「シャワーだけじゃないのもいいよねえ」
そういえば北海道で特に温泉は
行ったことがなかったなあと思い出すわたし。
個人的に温泉は好きですが、最近は有名温泉の
犯罪ビデオなんかがあって嫌な感じです。
出たあとはもうまっくら。
アーケードのようなところで
お菓子やご当地ピンズなどをひやかしつつ
駅まで戻って路面電車へ。
・夜
道後温泉→(路面電車)→松山市駅→ホテル
路面電車で松山市駅へ。
松山駅(=まつやまえき)と
松山市駅(=まつやま しえき)とは
別物なので要注意です。ここには
いよてつ高島屋という建物があって、
屋上に観覧車があります。
おなかもすいたので……というか。
朝ごはん以降、飛行機の中で友達が持っていた
さーたーあんだぎーを食べて以来
なにも食べていなかったようです。
テパート地下でなにか食べようと思いましたが、
すでに閉店済み。
さっぽろのラーメン共和国のような
ラーメンなんとやらはあいていましたが、
特に名物でもないしなあと通り過ぎて
食べ物フロアまで上がります。
そこで見てみると、
何軒かお店はやっていましたが、
普通のメニューで一つ千円とか。
わざわざ食べるものでもないやと
さらに通り過ぎ、観覧車です。
ビルの屋上にあるというのがなんとも心もとないですが、
観覧車は好きなので乗ってみます。
中はちょっと涼しかったですが、
さっき見た松山城なども見られてよかったです。
◆◆画像07-04-07k◆◆
観覧車より
◆◆画像07-04-07l◆◆
観覧車より
そうそう。ちょうど街は桜のころ。
花も開いて春ムードにほんわかしました。
観覧車を降りた後はどうにもできず、
コンビニでおにぎりでも買って帰ろうと
思ったのですが、友達のすすめで吉野家へ。
吉野家といえば素人はすっこんでろとか
一触即発で争いがおきそうな雰囲気とかで
今まで入ったことはなかったのですが、
この日初めて入りました。
ホテルに帰って食べた友達が、
「あったかい……」とつぶやいて。
そりゃ今買って帰ったんだし、
あったかいしょやと軽く笑いながら
わたしも食べたところ、感想は、
「あったかい……」でした。
ただあったかいだけじゃなくて、
あったかくておいしいとか、ようやくの食べ物だとか。
そんなもろもろの気持ちが混ざった結果の
発語だったことを身を以って経験しました。
……松山名物の食べ物?
それはもちろん吉野家です。
牛丼380円でサラダは90円。
普通盛りだったらしいですが、
かなりおなか一杯になりました。
なんか懐かしい。そういえば松山の食事って
印象ないですねぇ。
札幌は仕事ばかりだけど5回くらい行きました。
詳しくはないけど、10年前は朝の大通り公園の雰囲気とかよかったです。
あまねさんはもしかして、人口密度の高いところ
が嫌いなのでは?
(まあ、世の中の大半の人がそうだと思いますが)
料理番組で語彙のなさそな人が、
「やわらかくておいしい~」と言うように、
「人がいなくて気持ちいい~」と言える気がしました。
でも、トリスタで会った人はわかるかもしれませんが、
わたしは基本おせっかいで、そこらへんで
適当に声をかけちゃうほど人は結構好きです。
ただ、いろいろいやな目にもあってきたせいか、
ひどく苦手なタイプがいます。
周りを気にせずたばこふかしたり、
大声でしゃべりちらしたりとかの、
周りを気にせず、もしくはわかっていながら
毒をまきちらすような人間です。
道義も無く信念も無く、
人を傷つけてもなんとも思わないなんて。
それが正直いらだちますし、それよりなにより……
ただただ、恐ろしいのです。
そばにいたらわたしもからまれるかもしれない、
ひどいことをされるかもしれないと思うと、
そういう人種のそばにいることだけで
恐怖を感じて吐きそうになります。
気遣いのできる人ばかりなら、
大勢いてもいいわけですね。
自分も渋谷は嫌いですが、
そこにいる人の個性とかは
気にしたことがありませんでした。
新宿だろうと、渋谷だろうと単純に
人ゴミが嫌いです。
でも考えてみれば松山がそんなに混むわけないか。
秋葉原でパーツ屋さんをのぞいている
うさんくさそうな人は結構いますが、
同じくのぞいているわたしも
うさんくさいと思います。
でも目的といえば安くて使える
パソコンパーツを手に入れたい、だったりするので
何考えてるかはわかる気になりますし、
たいてい他人に害を与えて喜ぶ人ではない
気がするので、基本怖くはありません。
電車に乗るときもちゃんと順番を待つ人たちです。
でも松山の人は、電車待ちで並んでいても
電車が着たら列無視でなだれ込もうとしたりするので
ひどく気分を害しました。
まあ、すべての松山人がそうではないのでしょうけど。
あとはアーケードの中をふらふら自転車で走り、
わたしたちにぶつけるように寄ってきては目の前で
笑いながら避けるとか、歩きでそれをやるとか。
本当に嫌な気分でした。
歩きより車のほうが気が楽です。