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直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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デレッキの語源とは

2023年11月25日 | ちょこのひとかけ

デレッキというものがあります。
いわゆる火かき棒のことです。
この語源はなんでしょうか。

この言葉に直結する単語はありませんが、
語源の考え方、調べ方を知らない人は、
デレッキ・火かき棒で連想できる、
似た発音の単語を持ってきて、それを語源だ、と騙ります。

……が。そんなものは駄洒落であって語源ではありません。

言葉というものは、一対一対応して変化する、
というようなものではないからです。


ところで、裁縫をやったことがある人にはおなじみの
チャコという道具があります。

チャコペーパーやチャコペンなどで有名ですが、
この語源がなんだかわかるでしょうか。

こたえは、chalk。
チョークとも呼ばれる、黒板に文字をかいたりするのに
使われる、アレです。

日本国内でも、
chalkのことを、チャコとチョークと、
二つの発音で表現するのです。

これが何かを簡単に表現すると、
『発音に揺らぎがある』
となります。


これを踏まえて、デレッキです。
デレッキには、レレッキという発音もあるそうです。
これがなにを意味するかわかりますか?

直上でも述べているように
『発音に揺らぎがある』
のです。

デレッキは――
 ・現代語や古語に、デレッキ に相当する単語はない
 ・レレッキという発音もあったようだ
という事実から、
 ・発音に揺らぎがある
 ・元の単語に直結するものではない
との考えが導けます。

つまり、

chalk
 ┗チャコ (ゆらぎ強)
 ┗チョーク(ゆらぎ弱)

を参考にした場合、

????
 ┗デレッキ・レレッキ (ゆらぎ強)
 ┗???????   (ゆらぎ弱)

というような単語が、存在しうるというわけです。

さて、問題です。
デレッキ・レレッキの上流にある言葉はなんでしょうか。


----
方言研究をやったことがある人間なら、
答えられるような問題です。
逆に、方言研究をしたことがない人なら、
おそらく的外れな答えしか出せないことでしょう。

ヒントは、
デレッキとレレッキ。

d音がr(l)音になっていることに注目せねばなりません。
この変化は、『ダナラ変換』。
揺らぎの世界において、d音はn音と同じでl音と同じ、という
大原則、大法則があります。
だから、デレッキもレレッキも何の問題もなく存在し、
論理上ではネレッキなどの発音も存在してよいものです。



こたえは――
前日のものを参照してください。
見なくてもわかるようなものです。

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