テレビをつけたらデミグラスソースの話をやっていて、
デミは『半分』の意だと言っていました。
そういえば地球の半分はヘミスフィアと言ったりしますし、
亜人はデミヒューマンとか言ったりします。
あの、半分をあらわす接頭辞、ヘミ・セミ・デミが
使われているということなのでしょう。
では、グラスとは何でしょうか?
……料理でグラスと聞いて思い当たるのは、グラッセです。
煮る料理なので、煮るとかなにかそんな意味があって、
半量まで煮詰めるのでデミグラスなのでしょう。
と思って調べたら、グラッセは煮るほうではなく、
煮て『つやを出す』ほうが語源なのだそうです。
そしてつやを出すというのは、『氷のように』。
そういえば、氷河は『グレイシア』です。
グラス・グレイスが『氷』で、そこから分流した言葉だったんですねえ。
ちょっと周りを見てみたら、
glacial という単語がありました。
読みはなんだろうと思ったところで、ふっと頭の中から
『グラキエール』という声が響きました。
昔やっていたゲーム、トリックスターであった『グラキエールプリズン』。
あれはおそらくこの言葉を使ったものなのでしょう。
本来の発音は、グレイシャルプリズンにならなければいけないようですけど。
じゃあ窓ガラスのガラスも、考えてみれば氷っぽいし
もしかしたら語源は一緒? かと思いきや、
こっちは光が語源のように書かれていました。
そこで光を見てみると、接頭辞は『gl』。
ノングレアのグレ、グラスのグラ、などに通じるものです。
……果たして、そうでしょうか。
グレアもグラスも、光です。
でも、氷はただ氷として独立していると考えるのは不合理です。
氷はガラスのように透き通り、きらきらしているのですから、
ガラスとの共通点が見出せます。
ならば、氷もガラスも、語感は一緒で、
きらっとするのようなものが『gl』の接頭辞の本質ではないかと、
日本語を見てきたわたしは考えます。
まあ、外国語なので、日本人とは感覚がまったく違う可能性があるので
なんとも言えませんけど。
なお、日本語の氷のほうは『こ』(固体化する、固まる)から
きているようだと言えます。
これを、擬音・擬態語概念から引くなら
『こつこつ』『こちんこちん』。
日本語で硬いものをあらわすイメージは、そういった『こ』です。
『こ』
→固まる=『こる』
→固まり=『こり』 ref→肩凝り
→『こり』 ref→『こごり』(煮凝り・にこごり)
→こおり
言葉について調べる、考えるのは、なぜかとても楽しいです。